2022年2月に長崎県佐世保市の黒島天主堂へ行ってきたときのことを。
長崎の隠れキリシタン関連施設の構成施設として世界遺産に登録されている黒島天主堂には、
有田の松尾徳助窯製の磁器タイルが1800枚も敷かれている。この十字模様のタイルに興味を持ってからずっと
見に行きたいと思っていたが、2019~2021年までの2年間、改修工事のため見学受付はストップしていた。
ようやく工事が完了してからもコロナの波が次々とやって来るのでなかなか行けず思いだけが募っていたが
コロナがだいぶおさまってきたタイミングでようやく念願を果たすことができたのだった。
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金曜の夜仕事を終えて羽田から長崎へ飛び(当時は東京住まいだった)、黒島への中継地となる佐世保に前泊。
佐世保はこれまでにも来たことがあったが、旅の通過点としてであり、まだゆっくりまちを歩いてはいなかった。
今回は佐世保に3連泊の予定なのでまち歩きも楽しみ。
2016年の記事→「佐賀~長崎の旅 松浦鉄道に乗ってきた(3)」
前回も気になっていた佐世保中央駅は、佐世保駅のひとつ隣の松浦鉄道の駅なのだが、ロケーションがとても面白い。
「さるくシティ4○3アーケード」という全長約1kmの長い商店街の中ほどに位置するのだが、いったいどこに
駅があるのか、初めての人はまず分からないだろう。
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よく見ると、小さな看板が出ていた。
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矢印の指す方を覗いて見ると正面は山じゃないの。駅は見えない。
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本当にこの奥に駅があるのか!?半信半疑のまま路地を進んでいくと、実は右側に折れる道があって、
その奥に・・・・あった!
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これか!確かに駅だが・・・佐世保「中央」という名に負けているじゃないか。・・・いやいや、確かに、
繁華街である商店街のほぼ中央に位置するわけで、その名に偽りはない(笑)。
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階段を上って行くと、大きくカーブした狭いホームに出る。佐世保駅とこの駅との間には山があるらしく、
ホームの端からすぐのところにトンネルが口を開けていた。
こんなまちなかの駅なのに、南海電鉄の紀伊神谷駅を思い起こさせる秘境駅っぽさ!?面白いなぁ。
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ホームの向かいに壁のようにそびえたつのは、イオン佐世保店の壁だ。一見アートのような網目模様は
冬に葉を落としたツタだ(笑)。自然のアート。かなり年季の入った建物なので元は地元系デパートだったの
だろうと検索してみると、元ジャスコ佐世保店で、1974(昭和49)年に建ったようだ。
そしてこの佐世保中央駅は、JR九州松浦線が1988(昭和63)年に第三セクター化されたあと1990年に
ジャスコや商店街へ行く利便性のために新設されたのだという。
商店街の裏手を走っていた高架にあとからねじこんで作った駅だと思うと、この無理矢理感にも納得するね。
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まるで温泉旅館の露天風呂へでも行くような通路が山に張り付いて続いている。ここを通ってイオンへ行くのか!?
私も一度通ってみたい(笑)
駅と言えばどこも同じように明るく開放的な建物に建て替わっている昨今、ローカル私鉄(3セク含め)に残った
こういう変な構造の駅や独特の駅前風景は地形との闘いが垣間見えて大好きだ。変わらないでほしいなぁ~
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ちなみに松浦鉄道は佐世保中央駅から先、大きくカーブしながら商店街を横切って200m先の中佐世保駅へと
続くのだが、アーケードの端から端まで歩き通しても、道路はいくつも渡るが線路は見当たらない。
いったい線路はどこに消えたのか・・・実は知らぬ間に越えているのだ。
これも本当にキツネにつままれたように不思議な気分になるが、いちばん最初の写真の「無料Wi-Fi・・・」と
書かれた看板の後ろにガードが隠れているのだ。全く分からない、完全な擬態!!
ホームから線路を見ると、商店街を越える部分だけバラストがなくガードになっているのが分かった。
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さて佐世保中央駅からディーゼル車両に乗り込み50分、相浦駅まで行く。
途中の左石駅の木造駅舎や駅名標は趣があるが、以前の写真をあらためて見るとずいぶんきれいに整備されたようだ。
建替えたのかな?
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到着した相浦駅はまた面白い駅だった。築堤の上にある駅に隣接して留置線の跡地が広がり、ホームからは
港の風景が一望できる。
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ホームには古い上屋がひとつあるだけで、殺風景といえば殺風景だがかえって面白い。
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そして下へ降りる階段の四角い穴がホームにぽこっとあいている。まわりに柵はあるが屋根はなく不思議な感じ・・・
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ヤードの下はトンネルの地下道になっていて、出口にはきれいなステンドグラスがあった。おぉ、いいね!
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振り向くと崖の中から出てきたような感じ。これまた面白い構造だなぁ!一応出入口らしい構えにはなっているな。
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相浦駅の全貌。左の方に出入口、右上にホーム上屋が見える。目の前は港だ。
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さてこの相浦港から黒島行フェリーに乗ろう。
続く。
長崎の隠れキリシタン関連施設の構成施設として世界遺産に登録されている黒島天主堂には、
有田の松尾徳助窯製の磁器タイルが1800枚も敷かれている。この十字模様のタイルに興味を持ってからずっと
見に行きたいと思っていたが、2019~2021年までの2年間、改修工事のため見学受付はストップしていた。
ようやく工事が完了してからもコロナの波が次々とやって来るのでなかなか行けず思いだけが募っていたが
コロナがだいぶおさまってきたタイミングでようやく念願を果たすことができたのだった。
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金曜の夜仕事を終えて羽田から長崎へ飛び(当時は東京住まいだった)、黒島への中継地となる佐世保に前泊。
佐世保はこれまでにも来たことがあったが、旅の通過点としてであり、まだゆっくりまちを歩いてはいなかった。
今回は佐世保に3連泊の予定なのでまち歩きも楽しみ。
2016年の記事→「佐賀~長崎の旅 松浦鉄道に乗ってきた(3)」
前回も気になっていた佐世保中央駅は、佐世保駅のひとつ隣の松浦鉄道の駅なのだが、ロケーションがとても面白い。
「さるくシティ4○3アーケード」という全長約1kmの長い商店街の中ほどに位置するのだが、いったいどこに
駅があるのか、初めての人はまず分からないだろう。
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よく見ると、小さな看板が出ていた。
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矢印の指す方を覗いて見ると正面は山じゃないの。駅は見えない。
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本当にこの奥に駅があるのか!?半信半疑のまま路地を進んでいくと、実は右側に折れる道があって、
その奥に・・・・あった!
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これか!確かに駅だが・・・佐世保「中央」という名に負けているじゃないか。・・・いやいや、確かに、
繁華街である商店街のほぼ中央に位置するわけで、その名に偽りはない(笑)。
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階段を上って行くと、大きくカーブした狭いホームに出る。佐世保駅とこの駅との間には山があるらしく、
ホームの端からすぐのところにトンネルが口を開けていた。
こんなまちなかの駅なのに、南海電鉄の紀伊神谷駅を思い起こさせる秘境駅っぽさ!?面白いなぁ。
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ホームの向かいに壁のようにそびえたつのは、イオン佐世保店の壁だ。一見アートのような網目模様は
冬に葉を落としたツタだ(笑)。自然のアート。かなり年季の入った建物なので元は地元系デパートだったの
だろうと検索してみると、元ジャスコ佐世保店で、1974(昭和49)年に建ったようだ。
そしてこの佐世保中央駅は、JR九州松浦線が1988(昭和63)年に第三セクター化されたあと1990年に
ジャスコや商店街へ行く利便性のために新設されたのだという。
商店街の裏手を走っていた高架にあとからねじこんで作った駅だと思うと、この無理矢理感にも納得するね。
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まるで温泉旅館の露天風呂へでも行くような通路が山に張り付いて続いている。ここを通ってイオンへ行くのか!?
私も一度通ってみたい(笑)
駅と言えばどこも同じように明るく開放的な建物に建て替わっている昨今、ローカル私鉄(3セク含め)に残った
こういう変な構造の駅や独特の駅前風景は地形との闘いが垣間見えて大好きだ。変わらないでほしいなぁ~
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ちなみに松浦鉄道は佐世保中央駅から先、大きくカーブしながら商店街を横切って200m先の中佐世保駅へと
続くのだが、アーケードの端から端まで歩き通しても、道路はいくつも渡るが線路は見当たらない。
いったい線路はどこに消えたのか・・・実は知らぬ間に越えているのだ。
これも本当にキツネにつままれたように不思議な気分になるが、いちばん最初の写真の「無料Wi-Fi・・・」と
書かれた看板の後ろにガードが隠れているのだ。全く分からない、完全な擬態!!
ホームから線路を見ると、商店街を越える部分だけバラストがなくガードになっているのが分かった。
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さて佐世保中央駅からディーゼル車両に乗り込み50分、相浦駅まで行く。
途中の左石駅の木造駅舎や駅名標は趣があるが、以前の写真をあらためて見るとずいぶんきれいに整備されたようだ。
建替えたのかな?
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到着した相浦駅はまた面白い駅だった。築堤の上にある駅に隣接して留置線の跡地が広がり、ホームからは
港の風景が一望できる。
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ホームには古い上屋がひとつあるだけで、殺風景といえば殺風景だがかえって面白い。
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そして下へ降りる階段の四角い穴がホームにぽこっとあいている。まわりに柵はあるが屋根はなく不思議な感じ・・・
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振り向くと崖の中から出てきたような感じ。これまた面白い構造だなぁ!一応出入口らしい構えにはなっているな。
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相浦駅の全貌。左の方に出入口、右上にホーム上屋が見える。目の前は港だ。
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さてこの相浦港から黒島行フェリーに乗ろう。
続く。