去年のGWの五島旅の続き。
荒川という集落にやって来た。ここには温泉が湧いている。正直、五島に温泉のイメージは全くなかったのだが
江戸時代に発見された歴史ある温泉地なのだとか。
そしてこちらが今回の目的の竹乃家旅館。古い木造旅館で、建物見学を兼ねて立ち寄り湯をする思惑だったのだが・・・
閉まっている。。。呼んでみたが返事がない。えぇ~~っ(涙)
ちょっと集落をひと回りしてからもう一度来てみることにしようと、暗渠の路地を歩き出す。
近くにあった古い診療所。貼り紙がしてあって、空き家かな・・・と近づいてみると、何と現役!?
これは荒川出張診療所で、診療開始時刻が「午後1時30分に変更になります」、とのお知らせだった。失礼しました!
温泉地と言っても観光客めあての土産物屋が並ぶでもなく特に賑やかなわけでもなく、他の集落と何も変わらない。
小さな谷に沿って建ち並ぶ民家は、さっき玉之浦で見たのと同じような、板張りで2階の窓が張り出したスタイルだ。
出桁のようなつくり。角部分も連続して出っ張っているのが特徴的だな。
雨戸が開いている部分を見ると、窓自体は壁と同じつらだが張り出した欄干の外側に雨戸を立てるようになっていて、
雨戸の上端は軒下で納まっている。不思議な感じ・・・窓と雨戸の間の空間を何に使うのだろうか。
集落内をひと回りして戻ってくると、前栽に面した窓辺におっちゃんが座っているのが見えた。
「すみませ~ん!温泉に入れますか?」声を掛けたら、「あぁどうぞ」と。
ちょっとおしゃれな暖簾は娘さんが手伝われていたときのものだとか。
浴室はそれほど古くなく改修済みだったがいいお湯♪五島で温泉に入れるとは嬉しい。
奥のトイレ付近は少し古い状態で残っていて、流しはこんなかわいい豆タイル貼り。
トイレには小さな八角形タイルが。縁取りの雷文タイルもいいね!
二階の客室なども見せてもらった。贅沢なつくりではないが竹を生かした意匠や組子細工の建具などがあり
風通しもよく快適そう。
そしてあの窓はこうなっていた!張り出した部分は腰かけて欄干にもたれられるほどしっかりしている。
実はこの竹乃家旅館は元遊廓なのだという。
この荒川集落も入り組んだ入江に面し、かつては漁業や捕鯨で賑わったらしい。港町で温泉とくれば遊廓も
当然ながら繁盛したのだろう。
おっちゃんと話をしていたら、「竹乃家旅館」のインスタに「現在営業停止中」という文言がずっと残っていて
自分では消せなくて困っている、という。実際は営業されてますからね~~!
GWだったので玄関にこいのぼりを飾って下さった。コロナ禍に負けずがんばってほしいな!
富江という少し大きい町でもちょろっとまち歩き。こちら元富江パブテスト教会だが今は看板も外され空き家のようだ。
詳しくないがパブテスト教会はプロテスタント系らしい。今回めぐってきた教会は全部カトリック教会だった
(と思う)が、プロテスタントの教会もあったのか。しかし今はどこかに移転したのかな?
富江小学校の古い門。このグラウンドの場所はかつて富江陣屋があった場所だという。
こちらの大蓮院のアプローチが面白い。左側は、多少成形してあるものの不定形な石をザクザク積んだ、
打ち込み接ぎと呼ばれる石積み。右側はきれいに成形した切り石積みに白い石を点々と配してある。
この白い石は何かと近寄って見ると、「南無阿弥陀仏」の文字が横向きに!?他にも墓石の台座だったらしき石も。
不要になった墓石をばらして石積みに混ぜて使っているのはたまに見かけるが、わざわざ同じ大きさに成形して
黒い石の中に等間隔に配置するという、あきらかに意匠的な使い方は初めて見たし驚いた!
天井絵があるという明星院へも行ってみたが・・・閉まっていて見られなかった。残念~~
続く。
荒川という集落にやって来た。ここには温泉が湧いている。正直、五島に温泉のイメージは全くなかったのだが
江戸時代に発見された歴史ある温泉地なのだとか。
そしてこちらが今回の目的の竹乃家旅館。古い木造旅館で、建物見学を兼ねて立ち寄り湯をする思惑だったのだが・・・
閉まっている。。。呼んでみたが返事がない。えぇ~~っ(涙)
ちょっと集落をひと回りしてからもう一度来てみることにしようと、暗渠の路地を歩き出す。
近くにあった古い診療所。貼り紙がしてあって、空き家かな・・・と近づいてみると、何と現役!?
これは荒川出張診療所で、診療開始時刻が「午後1時30分に変更になります」、とのお知らせだった。失礼しました!
温泉地と言っても観光客めあての土産物屋が並ぶでもなく特に賑やかなわけでもなく、他の集落と何も変わらない。
小さな谷に沿って建ち並ぶ民家は、さっき玉之浦で見たのと同じような、板張りで2階の窓が張り出したスタイルだ。
出桁のようなつくり。角部分も連続して出っ張っているのが特徴的だな。
雨戸が開いている部分を見ると、窓自体は壁と同じつらだが張り出した欄干の外側に雨戸を立てるようになっていて、
雨戸の上端は軒下で納まっている。不思議な感じ・・・窓と雨戸の間の空間を何に使うのだろうか。
集落内をひと回りして戻ってくると、前栽に面した窓辺におっちゃんが座っているのが見えた。
「すみませ~ん!温泉に入れますか?」声を掛けたら、「あぁどうぞ」と。
ちょっとおしゃれな暖簾は娘さんが手伝われていたときのものだとか。
浴室はそれほど古くなく改修済みだったがいいお湯♪五島で温泉に入れるとは嬉しい。
奥のトイレ付近は少し古い状態で残っていて、流しはこんなかわいい豆タイル貼り。
トイレには小さな八角形タイルが。縁取りの雷文タイルもいいね!
二階の客室なども見せてもらった。贅沢なつくりではないが竹を生かした意匠や組子細工の建具などがあり
風通しもよく快適そう。
そしてあの窓はこうなっていた!張り出した部分は腰かけて欄干にもたれられるほどしっかりしている。
実はこの竹乃家旅館は元遊廓なのだという。
この荒川集落も入り組んだ入江に面し、かつては漁業や捕鯨で賑わったらしい。港町で温泉とくれば遊廓も
当然ながら繁盛したのだろう。
おっちゃんと話をしていたら、「竹乃家旅館」のインスタに「現在営業停止中」という文言がずっと残っていて
自分では消せなくて困っている、という。実際は営業されてますからね~~!
GWだったので玄関にこいのぼりを飾って下さった。コロナ禍に負けずがんばってほしいな!
富江という少し大きい町でもちょろっとまち歩き。こちら元富江パブテスト教会だが今は看板も外され空き家のようだ。
詳しくないがパブテスト教会はプロテスタント系らしい。今回めぐってきた教会は全部カトリック教会だった
(と思う)が、プロテスタントの教会もあったのか。しかし今はどこかに移転したのかな?
富江小学校の古い門。このグラウンドの場所はかつて富江陣屋があった場所だという。
こちらの大蓮院のアプローチが面白い。左側は、多少成形してあるものの不定形な石をザクザク積んだ、
打ち込み接ぎと呼ばれる石積み。右側はきれいに成形した切り石積みに白い石を点々と配してある。
この白い石は何かと近寄って見ると、「南無阿弥陀仏」の文字が横向きに!?他にも墓石の台座だったらしき石も。
不要になった墓石をばらして石積みに混ぜて使っているのはたまに見かけるが、わざわざ同じ大きさに成形して
黒い石の中に等間隔に配置するという、あきらかに意匠的な使い方は初めて見たし驚いた!
天井絵があるという明星院へも行ってみたが・・・閉まっていて見られなかった。残念~~
続く。