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Channel: まちかど逍遥
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桐生をうろつく。その2

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桐生の続き。

桐生織物記念館の向かいに立派なお宅があるなと思ったら松岡商店という商家で、表側はレンガタイル貼りの洋風の店構え。カッコイイ!!




四つ葉模様のレリーフも。


敷地内にはモルタル塗りの蔵や木造の住宅などがぎっしり建っている。


桐生の重伝建のまちなみに続く道路、本町通も、駅に近い方はまったく蔵造りの商家などはなく、昭和の商店街である。空き地があったり形の違う建物がバラバラ建っていてまとまりのないまちなみだが、ところどころに残る3階建ての古びたビルが、皆同じデザインであることにふと気づく。


ビルの大きさ、タイルの色は違っているが、2・3階のファサードが垂直線で分割され、コンクリート製のフラワーポットとひさしが千鳥状に付くデザイン。もしかしてこのあたり戦後に全て同デザインで統一されていたのだろうか。


3階建てビルで揃っていたであろう景観の中に、大正末期に建てられた4階建ての金善ビルが塔のような雄姿を見せる。


この本町通をずっと上っていくと、ぽつぽつと古い商店が現れてくる。


ここから重伝建のまちなみに入る。
矢野園は酒・味噌・醤油などを作っていた醸造家で、たくさんのレンガや白壁の蔵が残り有鄰館と呼ばれている。


この巨大なレンガ蔵も今は現役を退き、中を覗くと何やら撮影会(?)が行われていた。




奥の蔵でも何やらイベントが。テレビ番組と連動した「ニッポンの神業ミュージアム」という日本の伝統技能を体感できるイベントらしい。覗いてみると、しいたけ栽培の展示が。なんでしいたけ??と思ったら、桐生の森産業という会社の創業者である森喜作氏はシイタケの神様と呼ばれ、世界で初めてしいたけの「純粋培養菌種駒法」を開発して日本がきのこ生産世界一となる礎を築いたという。


今年の1月に「もりのしいたけ農園」というのを買って育て、家でしいたけをたくさん収穫して楽しんだのだが、あれを作っているのが森産業だったのだ。俄然興味がわき展示を隅々まで観覧。きのこ柄のネクタイなども展示されていてとっても面白かった。
帰ってから調べたら、「第9回国際食用きのこ会議」を日本で開催するために森喜作氏が桐生に建てた「国際きのこ会館」がその後「ホテルきのこの森」という宿泊施設になっていたとか。えっ、泊まりたい!!と思ったけど残念ながら2007年に廃業しており建物も解体されたらしい。。。残念


有鄰館の一部にある近江屋喜兵衛という木造古民家でランチ。近江屋の名の通り滋賀県の郷土料理だったがとってもおいしくてリーズナブルだった。


本町通に面した洋風建築。


白無地の小口タイル貼りのファサード。


一の湯は織物工場で働く工員さんたちが利用していたお風呂屋さん。何とそそる佇まい。。。


もちろんもうやっておらず閉ざされたままだが、鉄塔に保護された細い煙突が比較的新しい感じ。検索してみると、なんと2018(平成30)年10月に廃業されたのだとか。ええっ、4年前まで営業されていたのか!!


剪紙のような鉄板の軒飾り。こんなの他では見かけない。


あぁ、現役のときに入りたかったなぁ~~


続く

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