もう2週間も前になるが・・12月の洋館めぐりは此花区伝法にある旧鴻池本店と本宅の見学。
ここは以前に何回か外観を見たことがある。辰野式を反転させたような白地に赤帯は特異で印象深い。
古典的な建物かと思いきや細部を見れば装飾要素は幾何学的な線で構成され、セセッションの影響が見える。
クールな印象を受ける表側の表情とは裏腹な明るいサンルームが、伝法川跡に面してあるのも知っていた。
しかし内部があれほどまでに柔らかな曲線に飾られているとは、実際に入って見るまでは想像もできなかった。
1910(明治43)年竣工。洋館は現在のゼネコンの鴻池組の本店として、和館は創業者の居宅
として建てられたもの。
玄関の欄間のステンドグラス中央には社章の「北」マーク。
鴻池組の「鴻」の字は「おおとり=鳳凰」の意味があるといい、ステンドグラスには鳳凰が
描かれている。繊細なライン、色使い、ガラスの柄使いは日本人の感性。こういうのを見ると
日本人であることを誇らしく思う。・・・って私にはできないけど。
洋館の内部は、調度品、暖炉、天井装飾・・・外観からは想像もつかないのびのびとした
有機的な曲線使いのアールヌーボーデザインで埋め尽くされていた。
同じく参加されたひろ009さんやmayumamaさんがそれぞれのブログで
「アールヌーボーの館」の美しさを余すところなく伝えておられるのでそちらを見て頂くことにして
こちらでは地味〜な写真を載せることに・・・というのは、実は写真がイマイチだったのだ(苦笑)
サンルームの端にトイレが。ヴェランダコロニアル様式の泉布観もこういう廊下の端に
トイレがあった気がする。明治の洋館の特徴だろうか。
洋館と和館をつなぐ短い廊下を抜けると・・・和館の方もすごい!
趣向を凝らしたパターンを並べた廊下の天井。和館1Fはどこも暗くて撮るのに苦心・・・・
壁のわずかなスペースに埋め込まれたタイルの手洗い。うわ〜いいなぁ!
タイル張りのお風呂が階段下に設けられているのには驚いた。
トイレやキッチンも洋風に改修されている。やはり痛みの早い水まわりは改修の機会が
多かったということだろうか。
和館と洋館の天井高の違いにより、二階はこんなに段差がある。絨毯が素敵。
こんな繊細な指物や、透かし彫りの欄間が素晴らしい。
洋館とイメージを合わせたサンルーム風縁側は、後からガラスが入れられたように見える。
驚いたのはこの暗室。和館の一番端っこにこんな秘密の小部屋があったとは!
見どころがいっぱいありすぎて案内に追い付かないし、暗い中で写真をうまく撮れず
悔しい。もう少しゆっくり見れたら・・・というのはわがままだな。
休日出勤で案内していただいた鴻池の方々、ありがとうございました!
ここは以前に何回か外観を見たことがある。辰野式を反転させたような白地に赤帯は特異で印象深い。
古典的な建物かと思いきや細部を見れば装飾要素は幾何学的な線で構成され、セセッションの影響が見える。
クールな印象を受ける表側の表情とは裏腹な明るいサンルームが、伝法川跡に面してあるのも知っていた。
しかし内部があれほどまでに柔らかな曲線に飾られているとは、実際に入って見るまでは想像もできなかった。
1910(明治43)年竣工。洋館は現在のゼネコンの鴻池組の本店として、和館は創業者の居宅
として建てられたもの。
玄関の欄間のステンドグラス中央には社章の「北」マーク。
鴻池組の「鴻」の字は「おおとり=鳳凰」の意味があるといい、ステンドグラスには鳳凰が
描かれている。繊細なライン、色使い、ガラスの柄使いは日本人の感性。こういうのを見ると
日本人であることを誇らしく思う。・・・って私にはできないけど。
洋館の内部は、調度品、暖炉、天井装飾・・・外観からは想像もつかないのびのびとした
有機的な曲線使いのアールヌーボーデザインで埋め尽くされていた。
同じく参加されたひろ009さんやmayumamaさんがそれぞれのブログで
「アールヌーボーの館」の美しさを余すところなく伝えておられるのでそちらを見て頂くことにして
こちらでは地味〜な写真を載せることに・・・というのは、実は写真がイマイチだったのだ(苦笑)
サンルームの端にトイレが。ヴェランダコロニアル様式の泉布観もこういう廊下の端に
トイレがあった気がする。明治の洋館の特徴だろうか。
洋館と和館をつなぐ短い廊下を抜けると・・・和館の方もすごい!
趣向を凝らしたパターンを並べた廊下の天井。和館1Fはどこも暗くて撮るのに苦心・・・・
壁のわずかなスペースに埋め込まれたタイルの手洗い。うわ〜いいなぁ!
タイル張りのお風呂が階段下に設けられているのには驚いた。
トイレやキッチンも洋風に改修されている。やはり痛みの早い水まわりは改修の機会が
多かったということだろうか。
和館と洋館の天井高の違いにより、二階はこんなに段差がある。絨毯が素敵。
こんな繊細な指物や、透かし彫りの欄間が素晴らしい。
洋館とイメージを合わせたサンルーム風縁側は、後からガラスが入れられたように見える。
驚いたのはこの暗室。和館の一番端っこにこんな秘密の小部屋があったとは!
見どころがいっぱいありすぎて案内に追い付かないし、暗い中で写真をうまく撮れず
悔しい。もう少しゆっくり見れたら・・・というのはわがままだな。
休日出勤で案内していただいた鴻池の方々、ありがとうございました!