Quantcast
Channel: まちかど逍遥
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1991

橘丸で八丈島へ。

$
0
0

こっちにいる間に八丈島に行ってみたいと思っていた。去年竹芝桟橋からさるびあ丸に乗って伊豆大島に行ったときに、隣に停まっていた黄色い船が橘丸と知って、あれにも乗ってみたいと思っていたのだ。幸い、八丈島のキャンペーンをやっていて安く宿を取れたので2食付きで2連泊することにして、車も押さえて、特にミッションもなく気ままな旅。まだ寒い時期なのでちょっとは南国気分を味わおう・・・なんて思っていたら・・・

何と、季節外れの嵐!?東海汽船のサイトを見たら、途中で引き返す可能性もあるという条件付きでの出航だって!?何それ~~(汗)でも行くしかないじゃないの~~

 

竹芝桟橋は静かなものだ。窓口でもう一度尋ねてみても同じ答え。海上は本当に引き返すほど荒れているのだろうか・・・もし今荒れていてもそのうちおさまるのでは・・・(希望)

さぁ乗船だ。橘丸はさるびあ丸とそっくりで色違いの兄弟みたいな船。

 

伊豆大島行よりも長時間だが「スーパー島トクきっぷ」という安いチケットなので今回は雑魚寝部屋の2等室。まぁまだお客が少ないので10人ぐらいの部屋に1~2人ずつで個室みたいなものだ。そんな中、なぜか私と同じ部屋におっさんがいるので、フロントに頼んで誰もいない席に変えてもらった(笑)

 

さぁ、離岸の時間だ。デッキにはテーブルセットなどがあって楽しげ。岸壁には手が届きそうに近い。2階ぐらいの高さかな。

 

きらびやかな東京のビル群を後にして、これから真っ暗な海の真ん中へと進んでいくのだ。

 

隣に停まっていたさるびあ丸よりもひと足早い出航。なんせ八丈島までは所要10時間20分。ちなみに伊豆大島は6時間。こちらは高速ジェット船もないし飛行機なんて高いから、この船がほとんどの人の足となっているだろう。

 

レインボーブリッジをくぐるともうビルの灯りははるか遠くに・・・

 

お客が少ない上に寒いのでデッキに出ている客は全くいない。ひとりあちこち探索して、体が冷え切ったところで室内へ逃げ込む。「スーパーエコシップ」橘丸は設備も簡素。大浴場はなくシャワールームのみ。観光客メインでなく島民やビジネスの足ということなのだろう。

テレビを見てゴロゴロしたあと気ままに寝る(笑)。ちゃんと八丈島まで着きますように。。。

 

朝方、アナウンスが流れているので目が覚めた。ちょっと揺れているな・・・三宅島に着くらしい。朝5時と言っても冬なので真っ暗。。。デッキへ出てみると、うわぁ、、、荒れてる・・・岸壁に打ち寄せる波は高低差が4~5mぐらいあり、船は岸壁に激突するんじゃないかというほど揺さぶられている。それでもじりじりと岸壁に幅寄せして、何とかスロープを渡すと、お客が次々に下船していった。皆自家用車で帰っていく。あぁ、今回三宅島が目的地だったら心細くて仕方なかっただろう。

荒天のため次の経由地御蔵島は飛ばすとのアナウンス。御蔵島へ行く人も一人いて気の毒だったが、とにかく進むようでほっとした。真っ暗な三宅島を出航したら、さっさと部屋に戻り寝る。立っていたら酔うので・・・

 

・・・そして朝、嵐はおさまっていた!海上はうねりもなく白波が立つ程度になっていた。よかった!!

 

間近に迫ってきた八丈島は見るからに火山の風情で、ついさっき溶岩が海に流れ込んだとでもいうような海岸線を見せている。何かすごいところにやって来たなぁ~

 

無事入港~~!背後には八丈富士。あぁ途中で引き返すことなくたどり着けてよかった!それにお天気も回復したみたいだし。私はここ何年もずっと晴女なのだ。今回もパワーを発揮したな(笑)

 

あぁ感動の八丈島上陸。荒天の中がんばってくれた橘丸、ありがとう!!

 

水浸しの埠頭が昨夜の激しい嵐を思わせる。

 

続く。

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1991

Trending Articles