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Channel: まちかど逍遥
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岩手旅 まちなかの人魚

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2020年3月の岩手旅の続き。

この通りには旧岩手銀行本店本館旧第九十銀行本店の他に、現役の金融機関である盛岡信用金庫本店の建物もある。

旧盛岡貯蓄銀行ととして建てられたもので、巨大な円柱を並べたギリシャ神殿風のファサードが古風に見えるが、
先の2つの建物より新しく1927(昭和2)年の築である。鉄筋コンクリート造。


裏から見るとモダニズムな雰囲気が感じられる。
ここは現役の店舗なので土日は閉まっていて内部は見れていないが、今も実用されているというのは貴重だな。


付近には小さくてもおしゃれな意匠が施された商店建築がちょこちょこ残っていて、眺めて歩くだけでも楽しい。
看板建築みたいだがアシンメトリーなファサードは台湾の鹿港の老街で見かけた建物などと似ているな。
同じ頃の建物なのだろう。






かわいいリンゴの看板。リンゴといえば青森だが、お隣の岩手県もまたリンゴの産地なのだな。


唐たけし写場の建物もアシンメトリー。入口の上にロンバルディアバンドのような装飾が入っていたり
入口脇に細いアーチの小ドアがあったり、文字のフォントもちょっとメルヘンチックな雰囲気の建物だ。
この建物も前回も見たのだが、おや、灯りが点いている。お店になっているのか?
「お茶とてつびん engawa」。へぇ~~、入ってみよう。


建物が活用されたんだな!奥の和室にセンス良く並べられた南部鉄瓶は、小さな急須サイズでシンプルな形や
カラフルな色付きなど、かわいらしくお手軽に使えそうな製品。思わずほしくなったが、やはりちょっと
衝動買いというわけにはいかないな(苦笑)


さて観光スポットのつらなるエリアを歩いてきたが、ここからちょっと繁華街の中へ入っていく。
お目当てはこちら。角地に建つ小さな建物だが、壁面に巨大な人魚のレリーフがあるのだ!


うひゃ~~~!すごい!!
人魚は両手で何かを持ち上げているような格好をしているが、どうも店名の看板があったらしい。


1階から2階までを貫く銀色のレリーフ。これは鋳物だろうか。背景全体にも波のような模様が入っている。


店先にショーケースか屋台のようなものがあるので、喫茶店か?それとも夜の店か!?と思うが、建物の
角部分に「小原写真」の文字が。元はこの下に「館」の文字もあったのだろう。
写真館もインパクトで競い合う商売だったのだな。


こちらの窓の上の花模様は何でできているのだろう。風変りな意匠。この建物はいったいいつのものかなど
詳細はネットでも出て来ないが、戦後、昭和3~40年代ぐらいなのかなぁ・・・


近くにあった喫茶店、「茶廊車門」。蔵をリノベーションしてあるようで、ちょっと覗き込んだらとっても
いい感じ!しかし今日はゆっくりお茶している時間はないなぁ。明日盛岡に戻ってきたときに来れたら・・・


夕方から車で宿へ移動する予定なので、前回見た建物たちを眺めながら駅の方へ向かう。








あぁ、この美しい医院建築、船山内科クリニックも無事だった。




マップに載っていた「南昌館」というのが気になってちょっと見に立ち寄ったら、なんかすごいお屋敷じゃないの。
しかしもう閉館らしい。ま、どちらにしろ今は時間がないので、明日戻ってきたらもう一度来よう。




どんどん歩いてずいぶん遠くまで来ていたので、戻りが遠くてちょっと疲れた・・・


続く。

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