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岩手旅 開運橋と光原社

2020年3月の盛岡の続き。

さて、今日は夕方まで盛岡のまちを散策しよう。徒歩で行くか・・・
盛岡駅からまっすぐ伸びるメインストリートが北上川を渡るところに、美しい鉄橋が架かっている。
1953(昭和28)年完成の「開運橋」。アーチとトラスが組み合わさったような下路式ランガートラス橋
という構造で、平たいアーチのフォルムがすっきり洗練された美形の橋だ。
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一方、近くで見ると、このぶつぶつリベット!!好きだなぁ~~~
鉄板を重ねてあるのだろうか、リベットは橋の全面を覆いつくすように打たれている。力強い!
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初代の開運橋は、盛岡駅の開業に合わせて1890(明治23)年に、当時の岩手県知事石井省一郎らが
私費を投じて建設したという木造の橋であった。2代目は1917(大正6)年に架け替えられた鋼鉄製の
2径間プラットトラス橋、そしてこれが3代目である。
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盛岡へ転勤してきた人がこの橋を渡りながら「遠くへ来てしまった」と涙を流し、次に盛岡を去るときには
去り難くて涙を流す、ということから、開運橋は別名「二度泣き橋」と呼ばれるそうな。
この橋の上は、とうとうと流れる北上川の背後に白く輝く岩手山の麗姿を眺める絶好のスポットである。
確かにこの景色を毎日眺めていれば大都会へ戻りたくなくなるのが分かる気がする。
本当に私も大好きな風景だ。
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橋を渡ったらまずは光原社へ行ってみよう。
1軒だけ歩道をふさぐように飛び出しているのは、古い建物であることを物語っている。
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光原社は、宮沢賢治とここの創業者が盛岡高等農林学校で先輩後輩だった縁で、1924(大正13)年、
賢治の生前唯一の童話集「注文の多い料理店」を発刊した出版社であった。
宮沢賢治亡き後、南部鉄器の高橋萬治や民芸運動の柳宗悦、芹沢銈介、棟方志功らとの知遇を得て、各地の
民芸を扱う店となり、今に至っている。
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町家風の建物の一部がトンネルのように抜けていて、おしゃれな鉄扉は開かれている。ちょうど開店時間だ。
レンガの舗道にいざなわれ奥へと歩を進める。これは町家じゃなく、パティオのある洋館だったか!?
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いくつかの小さな洋風の小屋が建っている。その一つは「可否館」という喫茶店だったがだ、コロナの影響で
昨日から休業しているという。。。
ちょっと中を覗かせてもらったら、どっぷり民芸風でいい感じ。ここでモーニングしたかったな・・・あぁ残念。
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この床に敷かれた平板に注目。単純な花柄の沈文の入った、敷瓦のような平板。これはレンガなのか?
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他の建物の入口付近にも同じ模様の平板が敷かれていた。
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ただしこちらは表面に釉薬が掛かっているようだ。塩焼きレンガかな?こういうものは関西では見かけない。
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これとよく似たものが山形にあった。旧柏倉久左衛門家の蔵の前に敷かれていた敷瓦風のレンガだ。
また、よく似た質感の貼り瓦をあとから盛岡市内で見た。だいたい表面のガラス質が剥げてボロボロに
なっているのは、やはり焼き締まっておらず吸水性が残っているからなのだろう。
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この建物はドアが閉まっていたが、窓から覗いてみるとサロンのような雰囲気で、何かイベントなどに
使われるのだろうな。
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床の中央部には石が敷かれ、その周囲に貼られていたタイルもよさげだな。。。
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その奥には瓦の乗った木の門があったが、金物は洋風な感じで変わっている。
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敷地内をうろうろしたあと、ショップで民芸の商品を見て目の保養をし、風呂敷を一枚購入した。
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光原社本店のサイト →こちら

続く。

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