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Channel: まちかど逍遥
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讃州井筒屋敷の茶室など

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今年8月の香川の旅の続き。

母屋の一番端に浴室があった。


こちらの浴室はさっきの奥座敷の裏のお風呂と違ってとても広い。広い脱衣所もある近代的なお風呂だ。


壁の腰張りにスモーキーブルーのモザイクタイルがみっしりと貼られている。そして脱衣所は同じ
タイルの色違い、うぐいす色のタイルが。。このタイルはそれほど古くなさそうだ。修復時のものかも?


これは脱衣所の天井。目の錯覚が起こりそうな貼り方・・・これはオリジナルと見える。中央には照明の台座が。


そしてこの手洗いシンクが素晴らしい!
全面ストレートエッジの白無地タイル貼りで、役物を駆使した美しい仕上げ。




完璧!


母屋の二階は使用人部屋や食器置き場として使われていたらしい。階段を上ってみる。


うぉぉ~~~っ、これはすごい小屋組だな!大黒柱に四方から直接斜めの梁をもたせかけてある。
そしてその梁の上にまた別の梁が乗っかっているのだ。


接合部は少し切り欠きを作って引っかけてあるだけのように見える。地震で揺れたら落ちそうに思うが、、、
大丈夫なのだろうか。。。




茶室へ渡ってみよう。茶室は6畳の茶室と4畳の水屋からなる。
この渡り廊下は途中でクランク状になっていて、橋上の辻はちょっとした風流な涼み処だ。全体に屋根が
架かっていて、屋根付き橋のようにも見える。


渡り廊下の取り付き部。


部屋と廊下との間には雪見障子が立てられ、廊下の外側にはガラス障子が嵌められている。


昔は雪見障子もガラス障子もなかったとみえ、ずいぶん今と印象が異なるなぁ。


天然絞りの杉丸太が使われた桁。


はまぐり型の左官窓。面白い形だな!




茶室の廊下はコの字型に回っていて、南側廊下の柱は松、ヒバ、台スギ、とすべて異なる材が使われている。
垂木もちょうなではつったなぐり仕上げの栗材が1本おきに使われている。
茶室はいろいろとご当主の好みを反映させて趣向を凝らした造りになっており、奥座敷や母屋の他の部分とは
あきらかに違っている。ここは近代になってからの増築だと想像する。


8月はまだ食事処はクローズしていたが、どちらにしろゴハンを食べている余裕はなかった(汗)。
土産物屋で友達へのお土産を買い、本数の少ない高徳線に間に合うよう急いで駅へ向かった。郵便局のカフェも
結局パスしてしまったな・・・

続く。

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