今年8月の香川の旅の続き。
近世の趣を色濃く残す引田のまちなみの中に、突如として現れる瀟洒な洋館。それが旧引田郵便局である。
向かいには、引田御三家のひとつ、大庄屋を務めた日下家の長屋門がある。すごい対比!
箱型の躯体で正面中央に半円形のペディメントが立ち上がり、2階には八角形の窓がずらりと並んでいる。
二丁掛タイル貼りの壁に窓枠を白っぽいモルタルで縁取っているなど、モダニズムの入った昭和初期の建物の
特徴をよく表している。とてもかわいいな!この建物は有形登録文化財になっている。
半円形の立ち上がり部分に郵便マークがあしらわれている。マークは木製の切り文字で、ちょっと歪んでいる。
取れそうで心配。。。桜の花と、両脇にあしらわれた葉は何だろうか。
タイルはスクラッチタイルやリブタイルではなくオレンジ系ベージュ色の平滑なタイルで明るい印象。
郵便局はとっくに新しい局舎へ移り、現在は「カフェ・ヌーベル・ポスト」というカフェになっているが、
この時はまだ時間が早くて準備中だった。
表のドアが開いていたのでちょっと中を覗かせてもらう。。
入口ドアを入ると頭上に広がる大空間にちょっと驚く!!外から見ると2階建てのように見えたが、吹き抜けの
ワンルームだったのか!八角形の高窓のおかげで店内はとても明るい。
天井はティンパネルと呼ばれるエンボス加工された鉄板が貼られている。
窓の外には日下家の本瓦葺きの長屋門。
入口正面に立ちはだかる横一文字のカウンターが郵便局時代の様子を髣髴させる。
このカウンターの前面がかわいいピンク色のタイル貼りだった。床は無釉の八角形タイル敷き。
ピンク色のタイルはよく見ると布目タイルだ。何と、珍しいな!!乱貼りの中に混じっていることはあったかも
しれないが、ピンク一色とは!女性のお客にも親しみやすいように配慮して「カワイイ」内装にしたのだろうか。
右側を見ると、小さな木造のブースがあった。
金泥でかかれた「公衆電話室」の文字。ははぁ、電話ボックスだったのか。もちろん今はもう電話は置かれて
おらず、通路として使われているだけの様子だったが、床のタイルもそのままに残されていてうれしいな!
左側を見ると、こちらにも木造の小さめのブースが。応接室だったのだろうか。
カフェの客はここを通り抜けて行くことになるらしい。
素敵な窓辺。あぁ、あとできっとお茶をしに来よう~~
しかし、実はこのあと訪れる讃州井筒屋敷でのんびりしてしまい、お茶する時間がなくなってしまった(汗)。無念・・・
旧引田郵便局は、1978(昭和53)年で現役を終えたが、解体されてしまわずまちなみの核施設として
大切にされ、素敵なカフェとして根付いているようで、うれしいことだなぁ。幸せな建物だ。
続く。
近世の趣を色濃く残す引田のまちなみの中に、突如として現れる瀟洒な洋館。それが旧引田郵便局である。
向かいには、引田御三家のひとつ、大庄屋を務めた日下家の長屋門がある。すごい対比!
箱型の躯体で正面中央に半円形のペディメントが立ち上がり、2階には八角形の窓がずらりと並んでいる。
二丁掛タイル貼りの壁に窓枠を白っぽいモルタルで縁取っているなど、モダニズムの入った昭和初期の建物の
特徴をよく表している。とてもかわいいな!この建物は有形登録文化財になっている。
半円形の立ち上がり部分に郵便マークがあしらわれている。マークは木製の切り文字で、ちょっと歪んでいる。
取れそうで心配。。。桜の花と、両脇にあしらわれた葉は何だろうか。
タイルはスクラッチタイルやリブタイルではなくオレンジ系ベージュ色の平滑なタイルで明るい印象。
郵便局はとっくに新しい局舎へ移り、現在は「カフェ・ヌーベル・ポスト」というカフェになっているが、
この時はまだ時間が早くて準備中だった。
表のドアが開いていたのでちょっと中を覗かせてもらう。。
入口ドアを入ると頭上に広がる大空間にちょっと驚く!!外から見ると2階建てのように見えたが、吹き抜けの
ワンルームだったのか!八角形の高窓のおかげで店内はとても明るい。
天井はティンパネルと呼ばれるエンボス加工された鉄板が貼られている。
窓の外には日下家の本瓦葺きの長屋門。
入口正面に立ちはだかる横一文字のカウンターが郵便局時代の様子を髣髴させる。
このカウンターの前面がかわいいピンク色のタイル貼りだった。床は無釉の八角形タイル敷き。
ピンク色のタイルはよく見ると布目タイルだ。何と、珍しいな!!乱貼りの中に混じっていることはあったかも
しれないが、ピンク一色とは!女性のお客にも親しみやすいように配慮して「カワイイ」内装にしたのだろうか。
右側を見ると、小さな木造のブースがあった。
金泥でかかれた「公衆電話室」の文字。ははぁ、電話ボックスだったのか。もちろん今はもう電話は置かれて
おらず、通路として使われているだけの様子だったが、床のタイルもそのままに残されていてうれしいな!
左側を見ると、こちらにも木造の小さめのブースが。応接室だったのだろうか。
カフェの客はここを通り抜けて行くことになるらしい。
素敵な窓辺。あぁ、あとできっとお茶をしに来よう~~
しかし、実はこのあと訪れる讃州井筒屋敷でのんびりしてしまい、お茶する時間がなくなってしまった(汗)。無念・・・
旧引田郵便局は、1978(昭和53)年で現役を終えたが、解体されてしまわずまちなみの核施設として
大切にされ、素敵なカフェとして根付いているようで、うれしいことだなぁ。幸せな建物だ。
続く。