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Channel: まちかど逍遥
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朝の高松をうろつく。

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今年8月の香川の旅の続き。


早朝にジャンボフェリーで高松に着いて、ゆるゆるとまちを散策。
元料亭可川を確認。営業をやめてから久しく、建物はそのままのようだが閉ざされシーンとしている。


タイル博物誌の本によると、渡り廊下に古い理平焼の敷瓦が多数敷かれているそうなのだが、高塀に阻まれ
中の様子は伺えず・・・塀ごしに見えるのは大きな屋根のみ。もとは隣接する駐車場も全部お庭だったんだろうな。


「可川」と書かれた古い看板と「国際観光旅館」のプレートが今も掲げられ、現役のように見えるが・・・
あぁ、見れる機会はもうないのだろうか。開かずの扉が再び開くことはあるのだろうか。。。




ずっと歩いていくと正面だけモルタル塗りの壁を立ち上げた洋風商店が並んでいる。




今はなき隣地建物の形が影のように残った、トマソン物件でもある。


この通りは街道筋だったのだろうか、格子窓のある古い町家がぽつぽつと残っている。
古いお風呂屋もあった。もうやってないのかな?


そして、こちらの間口2間ほどの小さな小さな町家の入口前に、タイルが敷かれている!


淡陶の古いマジョリカタイルだ。網干の山本邸大川の清力美術館八女の堺屋にあるものと同じデザインで、
湿式のように見える。


タイルは踏まれ続けて剥げ剥げで、レリーフの凹みにわずかに色が残っているぐらい(苦笑)。


なぜつるつるのこのタイルを玄関先に?6枚だけ?並びに同じような古い町家が数軒あったが、ここ以外どこにも
タイルは見当たらない。


引き返して歩いているとさっきのお風呂屋の入口が少し開いていた。煙突から煙も出ている。
清水湯は現役だったのか!


近所のおばちゃんと少し立ち話。開店は14時と。。。あぁ、入りたかったが残念。今日はこのあと移動する。
玄関の床のモザイクタイルがチラッと見えた。


気ままに角を曲がりながら歩く。


洋風の出窓のある民家。


あっ、あれは何だ!?


タイルのように見えるが少し大判。施釉ブロックの塀だ。ぽってりとのった釉薬は一枚一枚微妙に違う色。


朝のまぶしい光に照らされて鮮やかに輝く赤い施釉ブロック。美しいなぁ・・・


こちらはちょっと変わった石積みの塀。溶岩のような風合いのこの石は何だろう。


見たことのない石だが、香川県周辺で採れる石だろうか?




モダンなお寺の門は渋いスクラッチタイル貼り。いぶし瓦のような濃い灰色のタイルは、新しそうだ。
円柱型の門とそこから続く塀にみっしり貼られている。


新しい製品だけどきれいなワラビが出ているなぁ!!
陶芸でスクラッチタイルを作ったこともあるのだが、なかなかこんな風にはならないんである。


続く。

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