2019年6月の道東旅の続き。
今回は植物好きの母親といつも忙しくリラックスしたい妹のための大自然満喫旅。
屈斜路湖から一気に知床半島まで行ってしまおう!
ここまできたら網走も近い、シマリス公園も気になる、名前だけはよく知っているサロマ湖をこの目で見てみたい・・・
などと、計画段階では取りとめなく広がりそうになったが、3泊で道東をぐるっと回る計画では全くそんな余裕なし。
何せ北の大地はめちゃくちゃ広いのだ。。。
知床半島では、日本の滝百選に入っているオシンコシンの滝を見に行く。
「エゾマツの群生するところ」という意味のアイヌ語に由来する名前で、その不思議な響きからは、人を寄せ付けない
深い山の中にある孤高なイメージを(勝手に)持っていたが、実際は細長い知床半島の西海岸を走る道路のすぐ脇にあった。
駐車場にとめて滝への階段の前まで行くと、もう見えてる!!楽チ~~~~ン(爆)
苦労知らずのロケーションにもかかわらず、オシンコシンの滝はその名のイメージを裏切らない美しい滝だった。
斜面を広がりながら流れるタイプの滝で、水は凹凸のある岩肌によって細かく砕かれ、まるで真っ白な絹糸の束を黒い岩の上に広げたよう。
雨の後だから水量が多かったのだろう、奥の方はかなりの迫力。うぉ~~っ!!いいねぇ!!
知床半島にはもうひとつ有名なカムイワッカの滝もあるのだけど、そちらはガイドさん同行で山道を長いこと歩いて
アクセスしなければならず、この時期熊が出たりするということで、実際に目撃情報なども出ていて・・・ちょっとパス(汗)。
カムイワッカは諦めたけど、知床五湖まで行ってちょっと「知床気分」を味わおう~~~今日は青空も見えてる!
不思議な雲が山脈のてっぺんを覆っている。
知床は全国で22番目に指定された国立公園。楽々歩きながら広々した風景を楽しむことができる木道が整備されている。
ドローン禁止の看板が今どき。こんなきれいなところだと飛ばしたくなるのは分かるけどね(苦笑)
一見ふかふかした草原なのだが、大きな水たまりがあったりして、誤って落ちてしまったら出てこれなそう~~~(汗)
ところで、この美しい大自然の風景は、実は昔からあったわけではないという。
説明板によると、このあたりの土地は大正時代から戦後にかけて多くの入植者が開拓し農業や酪農を営んでいたという。
しかし1960年代以降、もともと入植地としては厳しい地理的条件だったこともあり入植者は離農していき、
折からの土地投機ブームの中不動産業者による土地の買い取りが始まった。
乱開発の危機が迫った土地を守るため、斜里町は「しれとこ100平方メートル運動」として、全国に土地の購入資金の
寄付を呼びかけた。国や道に頼ることがかなわなかったから、町が単独の事業として行ったのだ。
町には当然予算がないから、ナショナルトラストの手法を取り入れた、当時の町長の英断!!
1977年にスタートして2010年にすべての保全対象地の買取が完了。33年という長い年月。何と根気強い・・・
「しれとこで夢を買いませんか!」というキャッチフレーズは現代ならちょっと怪しい勧誘かと疑ってしまいそうだけど(苦笑)
ちなみに寄付1口は8000円だったらしいが、個人的な見返りを求めるのでない寄付は尊い。
この知床の運動から日本のナショナルトラストははじまり、公益社団法人日本ナショナル・トラスト協会の発足につながる。
現在は、保全した土地に原生の森を取り戻し自然の生態系を再生するための新たな活動を続けているという。
この美しい風景は人々の努力によって守り育てられたものなのだ。
「100平方メートル運動の森・トラスト」公式サイトには、土地取得の変遷や森林再生の変遷などの図、年表もあり、
とても興味深い。⇒こちら
あっ、鹿がいるよ!笹の海からときどき顔を出す小鹿がかわいい!
本当は知床半島をぐるっと東海岸のほうへ回って、昆布で有名な羅臼とかも行ってみたかったのだが、
知床半島の中央部は意外と高い山が連なっていて、羅臼岳なんか1661mもある。夕方からの山越えに自信がないので
来た道を戻り斜里温泉で泊まるプランにしていた。
途中にあったエゾシカ牧場で寄り道。その辺の雑草をちぎってチラつかせると、牧場に遊んでいたシカたちが
続々集まってきた!!きゃ~~~っ!皆動物好きなのでテンション上がってはしゃぎまくる!!(笑)
日が暮れる前に、斜里温泉の湯元館に到着。セルフサービスの気軽な宿だ。(これは朝撮った写真)
ここは湯元館の名の通り自家源泉の黒っぽいモール泉が自慢で、この岩風呂の写真をネットでチェックしていたが、
何とこちらは男湯だって!?入替え制でもないという。隣の女湯はお湯は同じなんだろうが四角い普通の浴槽。差がありすぎ~~
宿のお兄さんに言って男性客がいない時に入らせてもらった。出た直後に常連の男性が入ってきて危機一髪!?失礼しました(苦笑)
ゴハンはチェックしていたところが休み、休み。。結局ロードサイドの大バコ店に入ったけど、めちゃくちゃおいしかった!
さすが北海道!
続く。
今回は植物好きの母親といつも忙しくリラックスしたい妹のための大自然満喫旅。
屈斜路湖から一気に知床半島まで行ってしまおう!
ここまできたら網走も近い、シマリス公園も気になる、名前だけはよく知っているサロマ湖をこの目で見てみたい・・・
などと、計画段階では取りとめなく広がりそうになったが、3泊で道東をぐるっと回る計画では全くそんな余裕なし。
何せ北の大地はめちゃくちゃ広いのだ。。。
知床半島では、日本の滝百選に入っているオシンコシンの滝を見に行く。
「エゾマツの群生するところ」という意味のアイヌ語に由来する名前で、その不思議な響きからは、人を寄せ付けない
深い山の中にある孤高なイメージを(勝手に)持っていたが、実際は細長い知床半島の西海岸を走る道路のすぐ脇にあった。
駐車場にとめて滝への階段の前まで行くと、もう見えてる!!楽チ~~~~ン(爆)
苦労知らずのロケーションにもかかわらず、オシンコシンの滝はその名のイメージを裏切らない美しい滝だった。
斜面を広がりながら流れるタイプの滝で、水は凹凸のある岩肌によって細かく砕かれ、まるで真っ白な絹糸の束を黒い岩の上に広げたよう。
雨の後だから水量が多かったのだろう、奥の方はかなりの迫力。うぉ~~っ!!いいねぇ!!
知床半島にはもうひとつ有名なカムイワッカの滝もあるのだけど、そちらはガイドさん同行で山道を長いこと歩いて
アクセスしなければならず、この時期熊が出たりするということで、実際に目撃情報なども出ていて・・・ちょっとパス(汗)。
カムイワッカは諦めたけど、知床五湖まで行ってちょっと「知床気分」を味わおう~~~今日は青空も見えてる!
不思議な雲が山脈のてっぺんを覆っている。
知床は全国で22番目に指定された国立公園。楽々歩きながら広々した風景を楽しむことができる木道が整備されている。
ドローン禁止の看板が今どき。こんなきれいなところだと飛ばしたくなるのは分かるけどね(苦笑)
一見ふかふかした草原なのだが、大きな水たまりがあったりして、誤って落ちてしまったら出てこれなそう~~~(汗)
ところで、この美しい大自然の風景は、実は昔からあったわけではないという。
説明板によると、このあたりの土地は大正時代から戦後にかけて多くの入植者が開拓し農業や酪農を営んでいたという。
しかし1960年代以降、もともと入植地としては厳しい地理的条件だったこともあり入植者は離農していき、
折からの土地投機ブームの中不動産業者による土地の買い取りが始まった。
乱開発の危機が迫った土地を守るため、斜里町は「しれとこ100平方メートル運動」として、全国に土地の購入資金の
寄付を呼びかけた。国や道に頼ることがかなわなかったから、町が単独の事業として行ったのだ。
町には当然予算がないから、ナショナルトラストの手法を取り入れた、当時の町長の英断!!
1977年にスタートして2010年にすべての保全対象地の買取が完了。33年という長い年月。何と根気強い・・・
「しれとこで夢を買いませんか!」というキャッチフレーズは現代ならちょっと怪しい勧誘かと疑ってしまいそうだけど(苦笑)
ちなみに寄付1口は8000円だったらしいが、個人的な見返りを求めるのでない寄付は尊い。
この知床の運動から日本のナショナルトラストははじまり、公益社団法人日本ナショナル・トラスト協会の発足につながる。
現在は、保全した土地に原生の森を取り戻し自然の生態系を再生するための新たな活動を続けているという。
この美しい風景は人々の努力によって守り育てられたものなのだ。
「100平方メートル運動の森・トラスト」公式サイトには、土地取得の変遷や森林再生の変遷などの図、年表もあり、
とても興味深い。⇒こちら
あっ、鹿がいるよ!笹の海からときどき顔を出す小鹿がかわいい!
本当は知床半島をぐるっと東海岸のほうへ回って、昆布で有名な羅臼とかも行ってみたかったのだが、
知床半島の中央部は意外と高い山が連なっていて、羅臼岳なんか1661mもある。夕方からの山越えに自信がないので
来た道を戻り斜里温泉で泊まるプランにしていた。
途中にあったエゾシカ牧場で寄り道。その辺の雑草をちぎってチラつかせると、牧場に遊んでいたシカたちが
続々集まってきた!!きゃ~~~っ!皆動物好きなのでテンション上がってはしゃぎまくる!!(笑)
日が暮れる前に、斜里温泉の湯元館に到着。セルフサービスの気軽な宿だ。(これは朝撮った写真)
ここは湯元館の名の通り自家源泉の黒っぽいモール泉が自慢で、この岩風呂の写真をネットでチェックしていたが、
何とこちらは男湯だって!?入替え制でもないという。隣の女湯はお湯は同じなんだろうが四角い普通の浴槽。差がありすぎ~~
宿のお兄さんに言って男性客がいない時に入らせてもらった。出た直後に常連の男性が入ってきて危機一髪!?失礼しました(苦笑)
ゴハンはチェックしていたところが休み、休み。。結局ロードサイドの大バコ店に入ったけど、めちゃくちゃおいしかった!
さすが北海道!
続く。