今年の4月、新型コロナウィルス感染拡大に伴う非常事態宣言発令で自宅待機中、ブログをせっせと書いていたが(苦笑)、
台湾の成功大学のスターハウスの記事を書きながら、スターハウスについて詳しく書かれている「団地ウォーカー」という
サイトを見ていたら、スターハウスを二つつなげた形の「ダブルスターハウス」が割と近くにあることを知った。
日本中でここにしかないという珍しい形。
言うまでもないがスターハウスは上空から見ると星型をしたかわいい住棟である。まぁ星型と言っても三芒星である。
昭和30年代から日本住宅公団が建て始め日本中の団地に花ならぬ「星」を添えてきた。私も昔から好きだったので
出会うごとに愛でて写真を撮っているが、築後50年以上が経って老朽化が進み、近年どんどん数が減っている。
それにしても、ダブルスターハウスとは見たことがなかった。今はどうなっているのだろう?今もあるのだろうか??
ある日、運動と買い物を兼ねた散歩で見に行ってみた。
おぉ、これか!確かに、枝が4本出たような形をしている。こんな形の住棟は珍しいな!
googlemapで見ると「警察職員東長居宿舎」という表示になっている。
入居者募集の看板があるのでまだまだ現役のようだが、実際空き部屋が多そうに見えるな。。。
ダブルスターハウスの周りをぐるっと回って眺める。でっぱった枝の部分がそれぞれ1戸だろう。
その場合すべての住戸で三方に窓を配することができ、風通しがよい。
スターハウスは120度分割の三芒星型だけでなく小さなT字形のものもある。このダブルスターハウスも
120度分割のスターでなくT字形を少し傾けてくっつけたような形をしている。
それは全住戸に南からの日光を取り入れるのに適した角度なのだろう。
見れば見るほど楽しいな!全体がひと目で見渡せるこの規模だから面白い。
しかしスターハウスは外壁の面積が大きいため普通の矩形の住棟に比べコストは高いに違いなく、避難経路の
こともあったりして造られなくなったのだろう。周りの団地はもうすっかり現代のマンションに建て替えられている。
古い地図を見ると、これと同じ形の建物が1ブロック北側の敷地にも建っていたようだ。そのさらに北側には
普通のスターハウスも4棟。いつ頃建て替えられたのだろう。あぁ見たかったなぁ~~!
ここもいつまであるか分からないのでじっくり目に焼き付けておこう。
しかし時代がかったダブルスターハウスが今もそのまま現役で残っているというのはとても貴重だ。
そろそろ文化財にしてもいいんじゃないか!?
また別の日、たまたま1983(昭和58)年の東住吉区の地図を見ていたとき、変わったシルエットの建物を見つけた。
十字、いや、直角にクロスして45度傾いた「×」型である。
今もあるのだろうかとgooglemapで見たら、、、あった!!これもまた散歩で見に行ってきた。
大阪府教育センター附属高等学校の校舎らしい。
こんな名前の高校あったのか?と思ったら、元の「大和川高等学校」で、1963(昭和38)年に開校している。
現地で道路から見ると塀や木など障害物が多くてなかなかきれいに見えないが・・・確かに×型をしている。
きれいに見えるところはないかとぐるっと回ってみる。グラウンドの横から見るのがまだいちばん分かりやすいかな。
しかしこの建物の築年がまさか昭和38年ということはないだろう。57年も経っているなんて思えず、
もう少しは新しそうに見える。開校してしばらくして増築されたと想像するが・・・
帰ってからもう少し古い地図はなかったかと探してみたら、1980(昭和55)年の区分地図にすでに
この×のシルエットが描かれていた。少なくとも40年は経っているのか!途中で改装したのかな。
ネットでいろいろ検索してみても、この校舎の情報は何も出てこない。大和川高校のOBに聞くしかないか・・・
しかしこんなきれいな×字型、そうそう無いと思うな!面白い~~
そしてgooglemapで×字型校舎を見ているときに、円形校舎も近くにあることが分かった。
こちらもまた日を改めて散歩で見に行った。
大阪芸術大学短期大学部。クールな外観。これはどう見ても新しそうだな。
円形校舎もスターハウスと同年代ぐらいの、昭和30年代~40年代を中心に全国各地に作られた。
高度成長期、どんどん子供が増えたため校舎建て替えや増築がさかんに行われたであろう時代。
外周に窓を取った扇形の教室が理想的な採光であると考えられ、効率的な動線、シンボリックな形、
構造上頑丈だとか建築コストが安いなどの理由もあっただろう、一種円形校舎ブームだったのだ。
ま、このおしゃれな校舎はその時代ではなく近年建てられたものだろう。・・・・と思っていたら!?
ここは元、浪速短期大学であり、円形校舎は1958(昭和33)年に、円形校舎の考案者である坂本鹿名夫氏の
設計により建てられたものだとか。内容がわかる資料を見つけた。→こちら
なんと、大阪芸術大学短期大学部を運営する学校法人塚本学院は、古い円形校舎を大成建設の設計施工で改修、
2017年に竣工したらしい。この先50年、100年と使い続けていくつもりなのだろう。あっぱれ!!
×型校舎も円形校舎もリニューアルを加えながら大事に使われていてうれしいことだ。貴重なダブルスターハウスも
残ればいいなぁ。東京の旧赤羽台団地のスターハウスは登録有形文化財になっているとか。希少性のあるこちらも是非!
台湾の成功大学のスターハウスの記事を書きながら、スターハウスについて詳しく書かれている「団地ウォーカー」という
サイトを見ていたら、スターハウスを二つつなげた形の「ダブルスターハウス」が割と近くにあることを知った。
日本中でここにしかないという珍しい形。
言うまでもないがスターハウスは上空から見ると星型をしたかわいい住棟である。まぁ星型と言っても三芒星である。
昭和30年代から日本住宅公団が建て始め日本中の団地に花ならぬ「星」を添えてきた。私も昔から好きだったので
出会うごとに愛でて写真を撮っているが、築後50年以上が経って老朽化が進み、近年どんどん数が減っている。
それにしても、ダブルスターハウスとは見たことがなかった。今はどうなっているのだろう?今もあるのだろうか??
ある日、運動と買い物を兼ねた散歩で見に行ってみた。
おぉ、これか!確かに、枝が4本出たような形をしている。こんな形の住棟は珍しいな!
googlemapで見ると「警察職員東長居宿舎」という表示になっている。
入居者募集の看板があるのでまだまだ現役のようだが、実際空き部屋が多そうに見えるな。。。
ダブルスターハウスの周りをぐるっと回って眺める。でっぱった枝の部分がそれぞれ1戸だろう。
その場合すべての住戸で三方に窓を配することができ、風通しがよい。
スターハウスは120度分割の三芒星型だけでなく小さなT字形のものもある。このダブルスターハウスも
120度分割のスターでなくT字形を少し傾けてくっつけたような形をしている。
それは全住戸に南からの日光を取り入れるのに適した角度なのだろう。
見れば見るほど楽しいな!全体がひと目で見渡せるこの規模だから面白い。
しかしスターハウスは外壁の面積が大きいため普通の矩形の住棟に比べコストは高いに違いなく、避難経路の
こともあったりして造られなくなったのだろう。周りの団地はもうすっかり現代のマンションに建て替えられている。
古い地図を見ると、これと同じ形の建物が1ブロック北側の敷地にも建っていたようだ。そのさらに北側には
普通のスターハウスも4棟。いつ頃建て替えられたのだろう。あぁ見たかったなぁ~~!
ここもいつまであるか分からないのでじっくり目に焼き付けておこう。
しかし時代がかったダブルスターハウスが今もそのまま現役で残っているというのはとても貴重だ。
そろそろ文化財にしてもいいんじゃないか!?
また別の日、たまたま1983(昭和58)年の東住吉区の地図を見ていたとき、変わったシルエットの建物を見つけた。
十字、いや、直角にクロスして45度傾いた「×」型である。
今もあるのだろうかとgooglemapで見たら、、、あった!!これもまた散歩で見に行ってきた。
大阪府教育センター附属高等学校の校舎らしい。
こんな名前の高校あったのか?と思ったら、元の「大和川高等学校」で、1963(昭和38)年に開校している。
現地で道路から見ると塀や木など障害物が多くてなかなかきれいに見えないが・・・確かに×型をしている。
きれいに見えるところはないかとぐるっと回ってみる。グラウンドの横から見るのがまだいちばん分かりやすいかな。
しかしこの建物の築年がまさか昭和38年ということはないだろう。57年も経っているなんて思えず、
もう少しは新しそうに見える。開校してしばらくして増築されたと想像するが・・・
帰ってからもう少し古い地図はなかったかと探してみたら、1980(昭和55)年の区分地図にすでに
この×のシルエットが描かれていた。少なくとも40年は経っているのか!途中で改装したのかな。
ネットでいろいろ検索してみても、この校舎の情報は何も出てこない。大和川高校のOBに聞くしかないか・・・
しかしこんなきれいな×字型、そうそう無いと思うな!面白い~~
そしてgooglemapで×字型校舎を見ているときに、円形校舎も近くにあることが分かった。
こちらもまた日を改めて散歩で見に行った。
大阪芸術大学短期大学部。クールな外観。これはどう見ても新しそうだな。
円形校舎もスターハウスと同年代ぐらいの、昭和30年代~40年代を中心に全国各地に作られた。
高度成長期、どんどん子供が増えたため校舎建て替えや増築がさかんに行われたであろう時代。
外周に窓を取った扇形の教室が理想的な採光であると考えられ、効率的な動線、シンボリックな形、
構造上頑丈だとか建築コストが安いなどの理由もあっただろう、一種円形校舎ブームだったのだ。
ま、このおしゃれな校舎はその時代ではなく近年建てられたものだろう。・・・・と思っていたら!?
ここは元、浪速短期大学であり、円形校舎は1958(昭和33)年に、円形校舎の考案者である坂本鹿名夫氏の
設計により建てられたものだとか。内容がわかる資料を見つけた。→こちら
なんと、大阪芸術大学短期大学部を運営する学校法人塚本学院は、古い円形校舎を大成建設の設計施工で改修、
2017年に竣工したらしい。この先50年、100年と使い続けていくつもりなのだろう。あっぱれ!!
×型校舎も円形校舎もリニューアルを加えながら大事に使われていてうれしいことだ。貴重なダブルスターハウスも
残ればいいなぁ。東京の旧赤羽台団地のスターハウスは登録有形文化財になっているとか。希少性のあるこちらも是非!