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Channel: まちかど逍遥
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タイル旅金門島 金城のお宅訪問

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2019年9月の台湾金門島の続き。



さて金門島での3日目、今日が最終日だが、台北へ戻るのは夕方の便なので丸一日ある。
今日も朝ごはんを探しに行こうと市場の方へ向かって歩き出す。日本ではいつも朝は余裕がないけど、
買い物に来てるおばちゃんたちにまぎれてふらふら歩くと気持ちが柔らかくなるなぁ。

あっ、天生堂薬局の2階にタイル発見!昨日は見過ごしていたなぁ。朝っぱらから幸先がいい(笑)。


面格子もカワイイ。


市がたつ莒光路の裏手には平屋建ての閩南式民居がひしめいている。迷路のような路地。
針の穴から水が漏れ出るように、地元の人は抜け道を通り抜けてまちの中へと消えて行く。


ちょっとおなかが痛くなってきて、トイレを借りられそうなところがないかとうろうろ探していたら(苦笑)、
うわっ、またタイル民居を発見!


この道は通ってなかったなぁ。ちょっと筋が違えばもう全く風景が違うのだから油断できない。


美しい小品。タイルも状態がいいな!


入口の踏み込みが浅く玄関まわりは簡素な造りは町家仕様なのだろう。


入口脇のタイルはプリントタイルだけど、色柄共に斬新でレンガ色とマッチしているな!!
周囲を赤でパキッと引き締めているのもいい。


バスターミナルのトイレに行った後、続けてそのあたりをうろうろ。細い路地を歩く。


入口脇に絵タイルの貼られた家。


そして・・・フェイスブックで見ていたタイルスポットを見に行く。
門扉の格子の間から覗いたら、、、おお~~っ、すごいぞ!!道路から見るとこの建物の正面は横を向いているので
ぱっと見てもよく分からないのだ。


これは近くで見たい、見たい!物欲しげな顔で(笑)鉄柵ごしに眺めていたら、入れてもらえた!うゎ~~い!


入口脇に貼られている大柄のタイルは、深坑の永安居に色違いが大量に貼られているのだが、広い面積でこそ映える柄だ。
円形に見えるが近くで見るとギザギザであり、私はこれを織物モチーフだと思っている。


そして、柱頭部分に貼られているこのタイル、何これ、日本では見たことがないなぁ~~!?
台湾でも、金門島でもあまり見かけない。(シンガポールでは見たっけ???)


ヨーロッパの童話を描いたような珍しいタッチだが・・・日本製のタイルなのか??


開いた戸口から中をちらりと覗いたら、うわーっ、テレビの後ろの壁に、、、タイルが~~っ。
四合院の門庁は長屋門みたいな建物で、中央が玄関の間であり気軽なくつろぎ部屋として使われる。
ここの住人にとってこのタイル壁は、ずーっと昔から家族団らんの場の背景としてなじんでいる。
かわいいおばあちゃん、中国語でいろいろ話してくれるけどほとんどわからない(汗)。
それでもうなづきながらにこにこ聞いていると、なんだか分かったような気になって、気持ちが通じた気になる。


門庁の裏には天井と呼ばれる中庭があり、その奥に正庁があるのだが、ちらりと覗くと、イタリアンタイルのような
青いプリントタイルが壁一面に貼られていた。それはそれで壮観!

ここには同じ形の建物が2つ並んでいて、隣のお宅もすごかった!!


王金城洋楼と同じく、4枚組み絵タイルを6セットも並べて貼ってある。梅とウグイス、周囲には松葉のタイル。
ここは親戚なのだとか。


柱頭の部分には牡丹と蝶のタイルがあしらわれている。


同じ牡丹のタイルが8セットも!そしてその隣には、松葉のタイルばかりがずらりといちめんに貼られている。面白いな!


あぁ、素晴らしい。ひと目につかないところでもタイルは大切にされているのだ。。。
非公開の個人宅のタイルを垣間見ることができて本当にラッキーだったなぁ!謝謝!
あまり長居せずおいとましよう。おばあちゃん、にこにこしながら見送ってくれた。あー朝からほっこりした気分。

ふと、朝ごはんを食べてないことに気づく(苦笑)。もうタイルでおなかいっぱい。適当でいいや!
ドーナツみたいな揚げ物を買って帰って宿で食べた。
帰りに見かけたプリントタイル。この手のプリントタイルもまたカワイイんだなぁ~~




今日の朝散歩はゆっくりしたのでちょっと遅めの出発。宿をチェックアウトして、荷物をレンタルバイク屋へ預けに行く。
夕方バイクを返したらそのまま空港まで送ってくれる手はずだ。助かる~~!
身軽な体でまた電動バイク旅に繰り出そう。

続く。

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