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阪神岩屋駅とフィンランド展

日曜日は妹と兵庫県立美術館で開催中の「フィンランドのくらしとデザイン」展を見てきた。

阪神岩屋駅はちょうど阪神線が地下へもぐるところに作られていて、ホームの東半分が青空の切り通し、
西半分が地下にある面白い構造だ。地上西側から見ると駅舎が終着駅のように線路に対して垂直方向を
向いて建ち、三方を道路に挟まれた駅前広場がある。
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駅の東側には深い切り通しをまたぐ道路橋があるのだが、その中央部からホームへつながるような
古い階段があった。橋の真ん中から駅のホームに直結とはこれまた面白い構造だな。
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今は橋の側もホーム側も閉じられ、使われている形跡はないが、昔はこちら側にも改札があって
アクセスできるようになっていたのだろう。
そして今は別々になっているが昔は上下線とも島状ホームにあったことが想像できる。
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しかし不要になったのに撤去しないのは、緊急時の避難経路として残してあるのだろうか・・・
想像はふくらむ。

・・・と、帰ってから検索してみると、岩屋駅はやはりかつては東口があり、地上に駅舎が
あったらしい。橋から直結、というのとはちょっとイメージが違ったようだ。
そしてこの階段は震災時に仮設駅舎へのアクセスとして使われたとか。地上部を見なかったのは
しくじったな。。。

こちらのサイトにちょっと昔の写真がありました。


フィンランド展の方も、なかなか面白かった。
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やはり私が一番じっくり見たのは家具やプロダクトデザインのコーナーで、カイ・フランクデザインの
有名な食器のシリーズが、冷蔵庫のない時代に二重窓の間にすっぽりおさまる細長い形のミルク入れを
デザインしたのに始まるとか、アアルトのチェアによく使われる木材の曲面部分が、単純な薄板の
張り合わせでなく、一枚の無垢の板に部分的に薄く切り込みを入れ(基の部分はつながったまま)
ずらしながら曲げるという高度な技が使われていることなど、驚きや感動がいろいろあった。
その地の風土やくらしから生まれたデザインというものは美しい。

フィンランドのくらしとデザイン展は3/10まで。

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