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Channel: まちかど逍遥
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弘前へ。三上ビル

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さて次は何を書こうか・・・旅ネタはありすぎるほどあるんだけど、長編になりそうなものは覚悟が必要で・・・(苦笑)

去年の10月、即位礼正殿の儀の飛び石連休を利用して弘前へ行ってきた。
連休初日の伊丹空港は、ターミナルビルの改修工事中ということもありごった返していた。早めに来ておいてよかった。
しかし前日にメール連絡があり、青森空港が視界不良のため着陸できない可能性があり、その場合は仙台か函館へ着陸する
条件付きになるという。その場合青森までの交通機関の費用は出してくれると言うが、、、1日目は移動で潰れてしまうな。。。
これまでも何度かやられているので油断できない(苦)。
青森に近づくに従い窓の外は牛乳のように真っ白に。あぁ、やっぱりだめか。1日目にアポイントを入れていないのがまだ幸い。
うつらうつらして次に目を開けたら、、、あっ地上だ!!着陸できたんだ!あぁよかった!機長ありがとう~~
定刻に青森空港に到着。雨が降っていて寒いが、予定通り着けただけでも感謝である。

首尾よく路線バスに乗って弘前城近くに着いたら、とりあえずお昼ごはんをたべよう。
友人からもらっていた「趣きのある建物」という弘前の建物めぐり散策マップに載っていた「高砂そば」でランチ。


建物は昭和48年築だが、店は1913(大正2)年創業の老舗。棟方志功も通っていたとか。


天ざるはエビ天が食べ応えたっぷりでそばもおいしく満足満足!幸先いいスタートだ。


レンガ使いの蔵が目につく。窓まわりが凝っていてカッコイイな!


レンガ部分もただ積んであるだけでなく濃い色のレンガを合わせたりゲタ歯のような意匠が施されている。
ここだけ見てもまちの豊かさが知れる。


宿へ向かって歩いていたら、交差点に年代物のビルが。あぁこの三上ビルは以前弘前を駆け足で巡ったときにも撮ったっけ。
その時はJR弘前駅からぐるーっと大外を歩いて中心部へやって来たのだった。アプローチする方向が違うと建物も違ってみえる。
あの時は真冬に急行はまなす&寝台特急日本海に乗る旅で、津軽鉄道、弘南鉄道も乗ったのだった。
2012年の記事


交差点の対角から写真を撮ってから、道を渡ると、、、おや、このビル灯りがついている。店が入ってるな。
渋い純喫茶「時代屋」。よさげ・・・今はお昼を食べたばかりで休憩には早すぎるが、滞在中に入ってみたいなぁ。


そしてこちらのレトロな雰囲気の看板は・・・「煮干結社」!?バーかと思ったら、ラーメン屋だって(笑)。面白い名前だな!!


おぉ、レトロ。


2階にもお店があるようなので、ちょっと偵察に行ってみよう。




オールドジャンク(OLD JUNK)というビアバーのようだ。ドアのガラスから中を覗くと・・・うわぁ、いい感じ!
バーという名だが、今も営業しているようだ。入ろ!!
・・・休憩には早いと言っておきながら(笑)


「お茶だけでもいいですか?」「どうぞ」
落ち着いた年配の女性店主と少し話をすると、この三上ビルのオーナーの方だった。
元銀行のビルだったが昭和38年に銀行が移転し、この店は30年前からやっているとのことだった。
内装は入口ドアの改造とカウンターの追加ぐらいであとは当時のままとか。


三上ビルは旧弘前無尽社屋として1927(昭和2)年に建てられた(※弘前市のサイトによる)。
弘前無尽株式会社はのちの弘前相互銀行。4階部分はのちの増築だろう。


スイングドアのついた小部屋があったので除いてみると、VIPルーム!?こじんまりした特別感のあるスペース。
元は頭取室だったのかな!?


年季の入ったヘリンボーン柄の板張り床がなんとも味わい深い。


オーナーさんとちょろちょろ世間話をしながら、ちょっと無理してコーヒーを注文。
コーヒーは苦手なのだが、この空間にはコーヒーが似合うと思ったので(笑)。おいしく頂いた。
弘前に来て早々、宿にチェックインもしないうちからこんな素敵な窓辺でゆっくりしているなんて、あぁとても贅沢。


ちなみに、初日は三上ビルの隣の弘前グランドホテル泊。夜は煮干結社のつけ麺でディナーを。
中は意外と広く券売機で食券を購入するスタイル。地元の人気店のようで満席近い。皆常連客のようだ。
店員さんに食べ方を聞いたら親切に教えてくれた。文字通り煮干をベースにしただしで、スープはお湯で薄めて全部飲む。
とってもおいしかった!いつも一人旅だとうまくお店を見つけられないが、今回は順調!

煮干結社は2017年にこのビルにテナントで入っている。
店の入口は現在階段ホールにあるが、オールドジャンクのオーナーさんが、銀行時代は角に入口があったと言われていた。
弘前市内に現存するRC建築としては最も古いという三上ビル。オーナーさんが大切に維持され、素敵なお店がテナントに入って
お客がたくさん来て賑わっているのは本当にうれしいことだなぁ!

1928(昭和3)年築の老舗旅館、小堀旅館。しかし・・・やってなさそう。


大正期の建築、田中屋は津軽塗りの製造販売店だったが、こちらも営業していないようだ・・・


続く。

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