飛騨高山の続き。
高山を歩くのはたぶんこれが3回目かな。
古いまちなみのいちばん端の方にある日下部民藝館、吉富家住宅から中心部あたりへ戻ってきてふらふら歩いていたら
目についた大きな旅館。こんな風格ある旅館があったのか、高山にも泊まればよかったな。。。と思いながら近づくと、
どうも様子がおかしい。玄関のガラス戸から中を覗くときらびやか。あぁ、ここはブライダル施設に変わっているのか。
そこは閉まっていて入口は少し先にあった。中へ入ってみると、、、おぉ~~っ、元の旅館の雰囲気がよく残っているなぁ!
出てこられたお姉さんに、ウェディングの下見ではないけど(爆)ちょっと見学させてもらえるか、尋ねたら快諾頂いた。
ここは1754(宝暦4)年創業の長瀬旅館という老舗旅館だった。旅館は残念ながら2008年11月に廃業された。
その後現在のブライダル会社が建物を購入、改修して2011(平成23)年に「TAKAYAMA NAGASE」としてオープン。
「Wedding&Restaurant」となっているが、現在は食事だけの提供はしていないそうだ。
帰ってから検索して見つけた、営業当時泊まった方のブログによると、明治30年の大火で全焼したあと
高山の別の場所から江戸時代の遊廓の建物を移築した、とのことだが詳細は不明。
元の帳場の上には今も神棚がある。
ステンドグラスのスタンド照明がいい雰囲気だなぁ~~。調度品はあとから持ち込まれたらしいが、その隣にある
大きな古時計は先述のブログの写真にも写っており、残されたものと思われる。
廊下が奥へと続いている。中庭もあるようだ。
中庭は石が立体的に組まれ池もあり、地面は苔に覆われている。コンパクトな中に要素を凝縮したような本格的な庭園だ。
廊下の突き当たりのアイストップとなっている窓は中央が透明ガラス、周囲がすりガラスで、竹の桟を入れてある。
ここから左に折れて奥の棟へと続いている。間口も広いが奥行も相当あるんだな!
敷地は2000平米、お庭は6つあるらしい(驚)
壁の角の部分に細竹を埋め込んである。土壁の保護のためだろうが、意匠としても面白い。
あんまり勝手にずんずん入って行くのもはばかられこの辺で引き返す。
そして玄関から右手の方には、切子の模様の入ったガラス戸が。うわぁ、素敵だなぁ~~
これはオリジナルだろうな!
ソファの並んだロビーには、床の間や書院が残り、元は和室だったことが分かる。
床の間の横には床脇があっただろう。このステンドグラスは床脇と廊下の間にあけられた窓(床窓?)だったと思われる。
枠は漆塗り。
ステンドグラス自体は古いのか新しいのかよく分からない・・・それほど新しいものにも見えないが。。。
その奥へ行ってみると、さっき最初に覗き込んだ入口のところだ。
このあたりはゴージャスで華やかな装飾が満載で、パーティ会場へのアプローチだと思われる。
後からここのお姉さんと少し会話したときに聞いたら、この入口はあとから改修で造ったのだとか。
床の敷石とか、古そうに見えるんだけど。。。勝手口のような場所だったのかもしれないな。
そしてその入口の横に、洋室があった。うわっ、これは本当の洋室!?
正面奥には暖炉があり、壁は天井近くまで木製のパネルで覆われブラケット照明が取り付けられている。
窓にはステンドグラス。このステンドは・・・近寄って見ると新しいもののようだ。
お姉さん曰く、この部屋もあとから造ったとか。ええーっ、ほんとに?壁の板は自然な色で、細かいモールディングや
上の方には入った装飾など手が込んでいる。近年造られたようには到底見えないが・・・きっちり造ったとして、
8年でここまでなじむのか!?
そして木製のマントルピースも細かい浮き彫り模様が入っており、現代に造ったものではないと思う。。
それとも、古いマントルピースごと持ってきて設置したのか??
鏡のまわりの装飾は現代のものと見える。
旅館時代にこのあたりがどのようだったのか、写真などないかとネット検索してみたが見つからず・・・
私の目ではどこまでがオリジナルでどこを造りこんだのか判別がつかないので(汗)誰か行って見極めてほしいなぁ。
NAGASEの公式サイト →こちら
廃業時のニュース記事 →こちら
改修を担当した設計会社 →こちら
泊まった方のブログ →こちら
続く。
高山を歩くのはたぶんこれが3回目かな。
古いまちなみのいちばん端の方にある日下部民藝館、吉富家住宅から中心部あたりへ戻ってきてふらふら歩いていたら
目についた大きな旅館。こんな風格ある旅館があったのか、高山にも泊まればよかったな。。。と思いながら近づくと、
どうも様子がおかしい。玄関のガラス戸から中を覗くときらびやか。あぁ、ここはブライダル施設に変わっているのか。
そこは閉まっていて入口は少し先にあった。中へ入ってみると、、、おぉ~~っ、元の旅館の雰囲気がよく残っているなぁ!
出てこられたお姉さんに、ウェディングの下見ではないけど(爆)ちょっと見学させてもらえるか、尋ねたら快諾頂いた。
ここは1754(宝暦4)年創業の長瀬旅館という老舗旅館だった。旅館は残念ながら2008年11月に廃業された。
その後現在のブライダル会社が建物を購入、改修して2011(平成23)年に「TAKAYAMA NAGASE」としてオープン。
「Wedding&Restaurant」となっているが、現在は食事だけの提供はしていないそうだ。
帰ってから検索して見つけた、営業当時泊まった方のブログによると、明治30年の大火で全焼したあと
高山の別の場所から江戸時代の遊廓の建物を移築した、とのことだが詳細は不明。
元の帳場の上には今も神棚がある。
ステンドグラスのスタンド照明がいい雰囲気だなぁ~~。調度品はあとから持ち込まれたらしいが、その隣にある
大きな古時計は先述のブログの写真にも写っており、残されたものと思われる。
廊下が奥へと続いている。中庭もあるようだ。
中庭は石が立体的に組まれ池もあり、地面は苔に覆われている。コンパクトな中に要素を凝縮したような本格的な庭園だ。
廊下の突き当たりのアイストップとなっている窓は中央が透明ガラス、周囲がすりガラスで、竹の桟を入れてある。
ここから左に折れて奥の棟へと続いている。間口も広いが奥行も相当あるんだな!
敷地は2000平米、お庭は6つあるらしい(驚)
壁の角の部分に細竹を埋め込んである。土壁の保護のためだろうが、意匠としても面白い。
あんまり勝手にずんずん入って行くのもはばかられこの辺で引き返す。
そして玄関から右手の方には、切子の模様の入ったガラス戸が。うわぁ、素敵だなぁ~~
これはオリジナルだろうな!
ソファの並んだロビーには、床の間や書院が残り、元は和室だったことが分かる。
床の間の横には床脇があっただろう。このステンドグラスは床脇と廊下の間にあけられた窓(床窓?)だったと思われる。
枠は漆塗り。
ステンドグラス自体は古いのか新しいのかよく分からない・・・それほど新しいものにも見えないが。。。
その奥へ行ってみると、さっき最初に覗き込んだ入口のところだ。
このあたりはゴージャスで華やかな装飾が満載で、パーティ会場へのアプローチだと思われる。
後からここのお姉さんと少し会話したときに聞いたら、この入口はあとから改修で造ったのだとか。
床の敷石とか、古そうに見えるんだけど。。。勝手口のような場所だったのかもしれないな。
そしてその入口の横に、洋室があった。うわっ、これは本当の洋室!?
正面奥には暖炉があり、壁は天井近くまで木製のパネルで覆われブラケット照明が取り付けられている。
窓にはステンドグラス。このステンドは・・・近寄って見ると新しいもののようだ。
お姉さん曰く、この部屋もあとから造ったとか。ええーっ、ほんとに?壁の板は自然な色で、細かいモールディングや
上の方には入った装飾など手が込んでいる。近年造られたようには到底見えないが・・・きっちり造ったとして、
8年でここまでなじむのか!?
そして木製のマントルピースも細かい浮き彫り模様が入っており、現代に造ったものではないと思う。。
それとも、古いマントルピースごと持ってきて設置したのか??
鏡のまわりの装飾は現代のものと見える。
旅館時代にこのあたりがどのようだったのか、写真などないかとネット検索してみたが見つからず・・・
私の目ではどこまでがオリジナルでどこを造りこんだのか判別がつかないので(汗)誰か行って見極めてほしいなぁ。
NAGASEの公式サイト →こちら
廃業時のニュース記事 →こちら
改修を担当した設計会社 →こちら
泊まった方のブログ →こちら
続く。