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Channel: まちかど逍遥
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国森家住宅など

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柳井の続き。

もう一軒内部見学できるところがあった。国森家住宅。こちらは何と重要文化財に指定されている。
むろやの園やその他の柳井の町家と共通する漆喰を塗りこめた土蔵造りの外観。・・・撮り忘れ(汗)


柳井市のサイトによると、国森家の前身も「室屋」といい油を商った商家らしい。小田家の室屋と関係があるのか
ないのか、不明。。。建物は18世紀後半の建築と見られている。


店の間には、通りに面して蔀戸があり、内側に引き上げて見世とする。
下側の2枚の板は全部外せるらしく、こういう造りを「ぶちょう」と呼ぶそうだ。同じような仕組みは日本各地や
アジアのまちでも見たことがあるな。


店の間から奥へと部屋が並ぶ。主人の仕事場である「よこざ」とその奥の「なんど」。寝室も兼ねているらしい。


「なかのま」には隠し階段があって2階へ上れるらしいが、見なかったな(汗)


緩やかに湾曲した材を使った床の間の落としがけ、絣模様のような欄間障子など、ちょっとした意匠により
温かみを感じる座敷。


棚と棚の間の支柱「えび束」がなく浮いたような違い棚。その代わりに持ち送りのような材で支えられている。
ただし、この床の間は後年の改築によるものとか。


雰囲気的にむろやの園と似ているが、奥行はこちらの方が全然短く、規模は小さい。



国森家住宅が国の重要文化財でむろやの園が県指定有形民俗文化財とは、よくわからないな。。。
こちらの方がオリジナルの姿をよくとどめているのか、状態がいいということなのだろうか。


柳井のまちの中央のいちばん目立つところに建つこじんまりだが可愛らしい洋館は、1907(明治40)年に
周防銀行本店として建てられたもので、現在柳井市町並み資料館となっている。


伝建地区をあとにして、ふらふらと町の周縁部の方を歩く。




あっ、煙突が。お風呂屋だ!


しかし、どう見てももうやっていないな。。。残念。入りたかったぁ~


建物の横手に回ると、レンガ積みの壁が露出しており、薄っぺらいウチワサボテンが鉢から乗り出さんばかりに育っていた。


サボテンのトゲは葉の変化したものというのがよくわかる。新芽のトゲは触っても柔らかくてカワイイ~~(笑)
と触っていたら隣の鋭く固いトゲに当たってしまい、イテテ・・・


以前来たときにも見た広実歯科医院を見に行く。角丸のモダンビル。健在でよかった・・・


アールの部分に貼られたタイルもゆるやかな曲面で美しい。。


川の土手道に面して建つこの建物は、後ろの方へ行くと石積みの基礎が高くなり、表側と半階ほどの高低差がある。


裏は木造の下見板張り和風民家である。表側である川側から見たときと印象がまるで違うのが面白いなぁ。


続く。

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