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Channel: まちかど逍遥
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西念寺のタイル

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2年ほど前に仲間から写真を見せてもらっていた可児の西念寺、尾張戸神社のついでに行ってきた。
瀬戸から電車だとかなり大変だが車だと結構近い。
事前に電話して聞いたら、外にあるのでどうぞ見て下さい、と。


道沿いにいくつか並んでいるお寺のうちでもそれほど大きくもなく、特段変わった様子もない普通のお寺である。
しかし、本堂の脇にある庫裏の入口に・・・


おおっ!鮮やか!
銅板転写の本業タイルが四半張りに敷き詰められていた。メジャーな柄の青モノトーン2種類を市松状に並べ、
あまり見かけない青茶2色の柄の三角形を端部に使用しており規則正しいパターンだが、右端の方は枚数が
足りなかったのだろうか(笑)、また別の柄、それも三角形のものを2枚合わせて貼ったりしている。


やはり入口の床なので日々踏まれているため、表面の釉薬がはがれている部分も多く、傷んでいるな・・・


印花文の敷瓦はだいたい禅宗のお寺で使用されていることが多い。こういう銅板転写の本業タイルが
お寺に敷かれているのは見たことがないし、しかもここは真宗大谷派のお寺である。


聞けば、大正の初め頃に現住職の曽祖父さんが多治見の方でもらってきたものを敷いたのだとか。
もらってきた、というからには、タイルを作っていた窯でB級品などをもらったか、それとも古い家を壊すときに
廃材をもらったのだろう。ここ可児からまっすぐ南へ下れば多治見があり、その先に瀬戸がある。
多治見よりもう少し先の瀬戸まで足を伸ばされたか、それとも多治見で中古品をゲットしたのか、と想像する。

焼物の産地、美濃地方らしい、素敵なスポットであった。

ところで、この西念寺のある兼山というところは森蘭丸ゆかりの美濃金山城の城下町で、一本道にお寺が並び古い町家や
蔵も見られ、しっとり趣深い雰囲気。兼山小学校の校舎を利用した兼山歴史民俗資料館や、木曽川筋の最終荷揚港の
兼山湊跡などもあり、繁栄の名残を感じながらゆっくり散策してみたいような場所だ。
車でぴゅ―っと乗り付けてぴゅーっと帰る場所ではなかったな(苦笑)

そこから敷瓦つながりで定光寺へ再訪してみる。ここも以前行ったがアクリル板越しにしか見れなかった。
源敬公(徳川義直)廟へは荘厳な雰囲気の石段を上っていく。


そして、拝殿。やっぱり状況は同じで、アクリル板越しの禁断の恋であった。。。(苦笑)




仕方ない、築地塀の織部の積み瓦だけ愛でるか。。。




銅板で細かく造形された屋根。


この扉の透かし彫りも銅板をかぶせてある!すごいなぁ~~どうやって作っているのか、見てみたい。


こちらは駐車場の近くにあった建物で外観はきれいだが、覗いてみると古そうだ。


床に無釉の敷瓦が敷かれているのが見えたが・・・開口部には細かい目の金網が張られていて、内部の写真を撮るのも
ひと苦労・・・


一部、模様のある敷瓦があるな。この建物の名前が全く分からないのだが、、、これはいつ頃のものだろうか。


スズメバチの巣が見えたのであわてて退散・・・


今日は名古屋泊。明日も友人とちょっとうろうろしよう。
大名古屋ビルヂングのモザイク。






続く。

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