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Channel: まちかど逍遥
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金義合行と萬華林宅

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3月の台湾の旅の続き。

さて次は台鉄萬華駅の近くの、大通りに面した立派な企業ビル、金義合行。う~ん、カッコイイ~
この建物の建築年はおおよそ大正時代としか分かっていないようだ。金義合行の業種もよくわからないが、
京都のパン屋流月堂の創業者である陳芳福氏の生家であったとのネット情報が。
現在は義芳塑膠工業、大洋塑膠工業という2つの看板があがっていて現役のオフィスビルのようだ。
(塑膠=プラスチック)


赤レンガタイルとベージュ色のタイルの組み合せ。4本の大きな柱だけがくっきり濃い赤色でポップな印象も。
そして2階の壁にマジョリカタイルが貼られている。その下の面格子もかわいいね!


タイルはオリジナルに違いない。


装飾壁のてっぺんに消防署みたいな赤ランプと、その両側に狛犬?獅子?が!
トレードマークの山にTとOのマークは?金義は「CHIN YI」、当時はまた全然違う屋号だったのかな。。。


「金義合行」の文字は木でできていた!そしてその背景はモザイクタイル!


こういうビルは台北の中心地の大通り沿いにはもうほとんど残っておらず、特にマジョリカタイルが貼られたビルは
かなり貴重な存在だ。金義合行、永遠なれ!


萬華駅前は大掛かりな工事が行われている。駅前再開発かな。台北で一番古いまちも、変化の時期が近づいている。


萬華駅の向こう側へ渡り、萬華林宅へ。ここも日本統治時代に建てられた洋館だが、建物がリノベーションされて
活用されており、スターバックスが入っている写真をSNSで見ていた。
総三階建てで、土地の区画に合わせて建てられているので建物が長方形ではなく一部尖った風変わりな形をしているのは
知っていたが、実際に見てみるとさらに面白い!見る面によって印象が全く違うのだ。







上の4枚の写真はすべて同じ建物。裏側は少し庭を囲むような形で各階にベランダが回っている。
左側面は赤レンガタイル貼りで窓が少なくのっぺりした感じ。そして西園路に面した正面はガラッと違う
薄い肌色のタイル貼りで、1階に通路が取られた騎楼スタイル。2、3階には大きく窓が取られている。
右側面はまた赤レンガタイル貼りだが、かなりの鋭角となった建物角がまるで巨大な客船の舳先のようでインパクト大!
屋上のペントハウスもまた各方向からの見え方に変化を与えている。



この建物の元々の平面プランと建築年1935年の数字がデザインされたおしゃれなロゴがあしらわれていた。


おぉ・・・とても賑わっているな!古い洋館の雰囲気を残しつつ、スターバックス店舗としてクールな空間となっている。


スタバには入らなくても見学できるか聞いてみたら、ウエルカム、と快い返事。見学させてもらう時はできるだけ
お店を利用する主義の私であるが、スタバはなぁ。。。日本でも入ったことないし。あっ1回だけあったか?(笑)

人研ぎの階段。

2階もワンルームとなっており、明るくとても快適な空間だ。


裏のベランダにも出てみた。このあたりは何となく中国の伝統建築の雰囲気も感じさせる。


客席として使っているのは2階までで3階は立入禁止だという。


この階段まわりも、もとは壁があったと見えるが、今は広い空間の中に浮いているようで面白い。


さて降りようと思ったら、ふと気づいた。あぁ、ここを閉められるようになっているんだな!


シャッターもちゃんと残っていた。やはり都市部の豪邸は防犯対策が厳重だな!


遅いランチに蚵仔麺線を。おいしい~~


続く

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