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Channel: まちかど逍遥
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台北城内から西門町へ

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3月の台湾の旅の続き。

台中から台北に戻り1泊した翌日、そこそこ早起きをして朝食を食べてから、朝8時に総統府(旧総督府)へ行く。
総統府の自由観覧日が月に一度あり、写真撮影もOKらしい。私はずっと昔に普通の日に見学したことがあるが、
係員の案内について回り、写真はNGだった。前は旧正月前で赤い封筒をもらったな。
、、、あれ、誰もお客がいない。警備の人があちこちに立っていてなんか物々しい雰囲気。うわぁ、銃を持ってる人もいるなぁ。。。
警備の兄ちゃんをつかまえて聞いてみた。「中へ入れますか」「NO」えっ、なんで!?スマホで総統府のサイトを
確認しても確かに3月23日となっている。画面を見せて食い下がるが、明日だ、と。えーっ、なんで??
表側に回って違う係員にも聞いてみたけど、明日だと言う。サイトが間違ってるのか!!それはないよなぁ~~(涙)

しかしゴネても仕方ない。私は明日来ればいいから、もう総統府を離れ付近の建物を巡ることに。
mayumamaさんは私より一日早く帰るため今日の昼には空港へ向かわなければならず、断念。。

このあたりは清代に台北城であった場所で、かつては城壁がぐるりと巡っていた。日本統治時代に城壁は取り払われ
道路となったが、エリア内には今も総統府をはじめとして官公庁や公的施設が集まっている。
もちろん何度も歩いたことはあるが、また歩けば新たな発見がある。

私のお気に入り、緑色のスクラッチタイルに覆われた司法大厦は、赤レンガ色の総統府と兄弟みたいで好対照。
「近代建築」「西洋館」というと赤レンガのイメージが強く、実際数も多いが、実は私は華々しい赤いレンガタイル貼りよりも、
地味な石色やベージュやブラウン系のタイル、そしてそれ以上に緑色のスクラッチタイルの建物が好きだ。
・・・と言っても、あまりないが(笑)。高雄市立歴史博物館になっている旧高雄市役所はここと並ぶ美しい緑色の建築である。
この緑色は、戦時ムードが濃くなってきた時代の国防色だというが、美しさも兼ね備えているのは素晴らしいな!


私の緑色の建物好きは、青石偏愛と通じているかもしれない(笑)。
→渾身の青石垣めぐりの記事 第1弾第2弾


この建物のチャームポイントである、あの模様の部分を近くで見たいのだが、私のカメラはほとんどズームが効かない、、、
建物の中に入って窓から顔を出せば見えるだろう(笑)
警備の人に、エントランスの階段の上までなら、と承諾をもらって上る。




窓から模様の部分は見えなかったが、緑色のスクラッチタイルが間近に見えた。しかしガラスが曇っていて・・・(苦笑)


思いっきりトリミング(苦笑)。何とか、こげ茶とグリーンがスクラッチタイルで、赤と白は平滑なタイルだと
いうことが分かるかな。。。

ちなみに、1934(昭和9)年に完成した当時は3階建てだったのが、1966年に4階部分が増築されている。
うまく調和させてあり違和感を感じない。
現役の司法機関はすでに新庁舎へ移っているらしい。内部を見学できる機会が近いうちに訪れるだろうか。。。

台湾銀行本総行大厦。


縦ラインがズラリと並んだカッコイイ博愛大厦。おや、入口に鋼板塀が立てられている?えっ、もしや・・・


おや、こんなところに日本の桟瓦葺の平屋があるな。何だろう。


近づいて見てみると、法務部附設の保育所らしい。


こんなのも。こちらも政府の機関の建物のようだ。もちろん中は現代的に改修してあるのだろうが、日本の霞ヶ関のような
場所で戦前の日式木造建築を使い続けるとは。。。いやはや、すごいな!


「三軍軍官倶楽部」と書かれた建物。元軍人のための厚生施設なのだろうか。


こちらもかなりの面積があり、全面ルーバーに覆われたモダニズム建築。カッコイイな!!


何だろうと近寄ると、「台北憲兵隊」と書いてあった。


台北城内は、日本統治時代のいわゆる近代建築だけでなく大型の光復後モダニズム建築も多いのだ。
カッコイイ、素敵な建物の宝庫。


城壁跡につくられた道路、中華路を西へ渡ると「西門町」である。地図に「西本願寺」と書かれていたので興味をひかれ
行ってみると、実際は西本願寺「跡」の公園だった。1924年に完成した西本願寺は、1975年に火災にあい消失、
その後長らく放置状態だったが公園として整備、いくつかの建物も資料をもとに復元され、緑豊かな憩いの場となっている。


あっ、この珈琲ショップのショーケースはまさに日本のあられ屋さんじゃないの!リノベーションしたのかな?いいなぁ~~


紅楼に台湾花磚博物館のショールームができたと聞いていたので見たかったが、まだ時間が早く開いていなかった。残念。


続く。


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