Quantcast
Channel: まちかど逍遥
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1991

強羅花壇でお食事を。

$
0
0
強羅の続き。

前回外観だけしか見れなくて、次回はここで食事をしたいと思っていた強羅花壇、ようやく実現。
線路側に敷地の入口があるので専用踏切を渡ってアプローチするのだが、木々の間からこの洋館が見えてくると
感嘆の声をあげずにはいられない!


強羅花壇は、閑院宮載仁親王の避暑用別荘跡地を利用した老舗旅館。
宿は超高級で小市民には全く手が届かないが、旧閑院宮別邸であるこの洋館は、宿泊客でなくても利用できる
レストランとして使われている。柳井平八設計、松村組施工で1930(昭和5)年竣工。


建物に近寄るとスタッフの方がすかさず近づいてこられるが、食事を予約していることを告げ、しばし撮影タイム。


3階建てのアシンメトリーなプロポーション。ハーフティンバーが印象的な正面の妻壁は、右は半切妻、左は切妻。
勾配も左右で違っている。


赤い瓦で統一された屋根は複雑に組み合わさり、中央部にある玄関には片流れの大きなひさしが架かっている。
このひさしの瓦はスパニッシュでなく本瓦っぽいな。3ヶ所の柱の基部は石貼り。
玄関は大きく、レストラン用に拡張されたのかと思ったが、現地にあった当時の写真を見ると元からこの大きさのようだ。
その他も外観はほとんど変わっていない。今は木が育ちすぎて建物が隠れてしまっているぐらい(汗)


ここまでは明るいうちに撮った写真。
今はもうとっぷりと日が暮れてしまっているので、強羅に着いて最初に外観を撮っておいて正解!


窓まわりは鉄平石の切石貼りだ。


ステンドグラスの模様はおとなしめだが、ダイヤ型のガラスは宝石のようにカットされていてきれい~~~


さて中へ。エントランスホールはシンプルな円柱が並び、天井際のモールディングは幾何学的なデザイン。
絢爛豪華な装飾はなく邸宅らしいスケール感で落ち着いた雰囲気がいいなぁ。


絨毯が温かさと格調をプラス。


席へ案内されて入って行くと素敵なお部屋でキョロキョロ(笑)。
ここは私たちの席ではないが、サンルームのように八角形に張り出したスペース。リビングだったのだろう。
室内も外観同様あまり手を加えすぎずオリジナルの姿をよく残していると感じる。


エントランスホールから入ってくるドアの欄間にこんな鳥モチーフのステンドグラスが!和風デザインが
好みだなぁ~~


食事は和風懐石で、もちろんおいしく、友人たちとの楽しいディナータイムを過ごした。
そして食後も少し館内見学を。。。
玄関の右手ある階段がやはり見せ場だな。高い吹き抜け!踊り場の窓にはステンドグラスが。
上ってもいいですか?と声をかけたら案内して下さった。






2階の和室は他のお客さんが食事で使われていたので見れなかったが、他の空いている部屋は見学できた。


部屋は大きさも形もみな違い、照明器具も天井のレリーフもそれぞれに合わせたデザイン。


床の寄せ木細工も凝っているな。




廊下の一角の素敵なコーナー。


あぁ、強羅花壇、素晴らしかった!
5千円ぐらいのディナーならまぁまぁ小市民にも手が届くし、見学料込みと思ったら十分リーズナブル。
逆に洋館が宿だったら全く手が出ないところだったので、レストランでよかったぁ(笑)


続く。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1991

Trending Articles