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箱根の木造文化財旅館めぐり 福住楼

ついに平成が終わって令和が始まった。平成はほんとに平和な時代だったな。。。令和も皆穏やかに幸せに暮らせる
時代でありますように・・・
ところで・・・平成時代に行ったけどここに書いていない「遺産」がまだたくさん(苦笑)
ほとんど出かけていない4月の間にがんばって追いつこうと思っていたが、、、令和に持ち越し(笑)
GWが終わってからも5月病で(?)全然手をつけられず・・・
去年の11月に建築めぐり講座の友人と箱根の大規模木造文化財旅館の見学会に参加したときのことも、
ようやく着手したものの、着手する頃には聞いた内容をほぼ忘れているというボンクラ・・・(汗)
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箱根湯本に10時頃に着かなければならないので、仕方なく小田原行きの夜行バスを使用。前日の夜に新幹線で来て
小田原で前泊していたセレブな友人たちと朝から合流。友人らは日乃出旅館というこちらも古い旅館に泊まっていると
言うので、小田原駅の少し裏手にあるその宿まで迎えに行くと、おぉ~、街道の宿場らしい、いい雰囲気!
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小田原は前にも歩いたが、この辺には来ていなかったな。
私は泊まっていないので玄関までしか見れなかったが、友人によると中も手洗いなどにかわいいモザイクタイルが
たくさん使われているという。
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外人さんの宿泊も多いようだ。駅まで5分ぐらいなのに少し裏手だから静か。
箱根の文化財旅館めぐりの序章としては最適の宿だな!
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箱根登山鉄道で箱根湯本までやってきた。
今宵の宿は、湯本の温泉街の顔、萬寿福。荷物を置かせてもらってから集合場所へ行こうとしたら、福住楼って
塔ノ沢じゃないの!!このすぐ近くの萬翠楼福住と皆勘違いしていて焦る焦る・・・(苦笑)
小走りで旭橋、千歳橋を渡り、福住楼へ。ゼイゼイ・・・
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おお、ここだ!!唐破風にぶら下がった大きな懸魚は鳳凰。迫力あるなぁ~~
今日の解説は建築史などがご専門の東海大学の小沢朝江先生。とても人気のある先生のようだ。
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和風木造旅館なのだが1階の外装の白無地タイルが目を引く。この建物は明治20年頃に建てられた「玉の湯」の
建物と考えられている。福住楼は別の場所で1890(明治23)年に創業していたが、早川の大洪水で流失して
しまい、1910(明治43)年に、所有者が転々としていた元玉の湯の建物を譲り受け営業再開した。
この建物の構造は木骨石造だという。
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タイルはリニューアルオープンに際しての改修で貼られたもののようだ。
2階は1階壁ラインよりも張り出しているわけではないのだが、タイル壁は2階を持ち上げるかのように大きく
反っているのが面白い。一応ひさしの役割をしているのか?雨は壁を伝ってくるように思うが・・・
途中に役物のボーダータイルが一列に。あくまでシンプル。ちなみに、唐破風も同時代の後付けらしい。
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玄関のガラス戸を開けると・・・おぉ、床はこんな無釉の八角形タイル敷き。これは「クオリータイル」と呼ばれる。
同じ改修時のものだろうか。華やかだねぇ!
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天井を見上げると漆喰細工の中心飾りが。凹凸が大きく立体的な造形がくっきりした陰影を作り出している。
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物入れ(?)の戸には木製の象嵌細工が。うさぎの餅つきを描いたユーモラスな絵だな!
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曲がりながら奥へと続く廊下の、垂れ壁のような部分に福住楼の名を彫り出した看板が掲げられている。
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その垂れ壁にはまた牡丹の花を描いた漆喰細工がはめ込まれている。いずれもとても繊細な細工だ。
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この廊下の部分は「竹棟」と呼ばれ、玄関と同じく玉の湯の建物を引き継いだ最も古い部分である。

おしゃれな楕円窓付の電話室。
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地下へ降りていく階段の壁が変わっているな!?
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これは何?漆喰に網代の型を押し付けたものかと見えるが、もしかして壁紙??
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玄関だけでも見どころ満載なのだが、これはほんの序の口だったのだ!この階段で竹棟の2階へ・・・
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階段の手すりはこんな蝶々の透かし彫り(蛾だって!?)
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その下は変わったパターンの格子。
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上を見上げると、中央が折り上がって網代になった天井。
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次の間に入ると、階段ホールに面した花灯窓と欄間のパターンが面白いな!
きれいに裾野が伸びた冨士山と水の流れ。
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そして奥の座敷はこんなベンガラ色!!
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蜀江文みたいな組子のガラス障子。
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参加人数が多いためスタッフの方も大変そうだったが、あとでゆっくり写真を撮れるなんていう言葉はたいがい
裏切られるので(苦笑)、今が勝負とばかりに一生懸命撮っていたら説明を聞くのも部分的になってしまい、、、
いったいどこがどこなのか、後から写真を見ても分からず(爆)バラバラになっているかも知れないがご勘弁を(汗)

続く。

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