東京の続き。
さぁいよいよラスト。ライオンから東京駅へ向かって歩きながら銀座のビル鑑賞をする。
こちら横河民輔の設計により1933(昭和8)年竣工の電通銀座ビル。元電通本社ビルとして建てられたが、
今は本社はここになく、関連会社が入居しているようだ。
1階の石造のファサードが入口部のみ2階まで続いており、左右にレリーフが彫られている。
中央の星マークは旧社章だろうか。
ありゃ、レリーフをよく見るとえらくミスマッチな、和顔の人物!?
左の女性は吉祥天、右の男性は広目天だそうだ。
うぉ~凛々しい!
日曜日だったが入口の自動ドアは開いていたので、エレベーターホールを見に行く。
うわーーー、これは!!
エレベーターホール全体が、ガラスモザイクタイルで埋めつくされている!!このやわらかい色!!
きゃい~ん!扉の上にはかわいらしい水色のお花が!乙女な私はキュンキュンしてしまうわ(笑)
これも横河民輔のデザインなんだろうか??
タイルの一枚一枚は全部違っている。ちょっとスモーキーな黄緑やオレンジも私好みなトーン。
微妙なニュアンスが素敵過ぎる!これが遠目にはざらっとしたベージュ系に見えるのだ。
昔のビルは細部までこだわりがあってマクロで見ても美しいなぁ~!しかも、建物の内部に、しめやかに。
これはここで働く人々への設計者からのごほうびなのだろうか。。。
もう薄暗くなってきたのでこれが最後だな。やってきたのは銀座奥野ビル。2棟の同じビルを並べて建てた
ように見えるがつながっている、二戸一のビル。
正面から写真を撮ろうと思ったら、向かい側のパーキングメーターのところに車が。。。めっちゃジャマ!!
同潤会の建設部長だった川元良一の設計により、1932(昭和7)年に本館、1934(昭和9)年に新館が完成。
どちらが本館でどちらが新館か、と思って検索してみてもよくわからないのだが(汗)、普通に考えれば
入口のある向かって左側が本館だろうな。
外観を見ると分かるとおり、元は銀座アパートメントと呼ばれる高級集合住宅だった。今は店舗や事務所が入居し
デザイン&アートの発信拠点として人気だとか。
→詳しいサイトがあった。こちら
外壁は全面に地味な茶色のスクラッチタイルが貼られている。
1階の印象的な丸窓は元からのものと見え、枠はクリーム色のテラコッタ、スチールサッシに古い網入りガラス。いいね!
そして中へ・・・おぅ~~こちらもまた、素敵だなぁ!大判の布目タイルが梁下までみっしりと。
錆びが浮いたような色。
柱型が出っ張っていたり、廊下の幅が変わっていたり、という変形的な空間は、タイル鑑賞の面からみると
見どころいっぱい!!役物天国!!(笑)こういうのは今のビルでは絶対に見られない。
貼る方も腕の見せ所だろうし、その技術や手間に思いを馳せながら造形美を惚れ惚れと眺めるのが至福。
古いビルの魅力は、手間をかけて作っている職人さんの姿が思い浮かぶところなんだよね!
驚くべき現役の手動式エレベーターは、民間の住居としては日本で初めて設置されたものとか。
カゴが到着したら二つのシャッターを自分で開けて入る。なんだか荷物になったような気分・・・
ここから出られなくなったらどうしよう・・・正直ちょっと怖い。密室感は普通のエレベーターの方が大きいのだが、
どうもこの檻のような頑丈な格子がいけない(汗)
凝ったデザインの真鍮製のインジケーター。こういう素敵なパーツがポイント的に使われていることで
エレベーターホールの魅力が倍増しているな!
本館、新館と言っても内部では一体的につながっている。新館側へ行くとタイルの色が青っぽい色になっていた。
一番上からぐるぐる階段を下りながら見ていく。不思議なのは、本館と新館の階段が、壁一枚隔てて別々にあること。
外壁が2枚あるわけではなく、また各階の廊下も皆つながっているので、何だか無駄な気がするが、、、
将来的に片方を売るなどして別のビルとなることも想定していたのだろう。
個性的なお店がたくさん入っているというし、室内の様子も見てみたかったが、今回は時間がないので共用部の見学のみに。。。
ちなみにトイレの壁は白無地のストレートエッジタイル、床は無釉の六角モザイクタイルが敷き詰められていた。
このビルは単に年月を経ているだけでなく、当時の状態を残すためにメンテナンスや必要な改修をしっかり
行われているそうで、今もよい状態で使えているのは努力のたまものである。
築85年以上も経つ古いビルが古さを付加価値にして、地価の高い銀座でテナントビルとしてちゃんと採算ベースに
乗っているとは素晴らしいな!
あぁ、二日間充実のタイルめぐりだったな!案内してくれたUさん、ほんとにありがとう~~!
おわり。
さぁいよいよラスト。ライオンから東京駅へ向かって歩きながら銀座のビル鑑賞をする。
こちら横河民輔の設計により1933(昭和8)年竣工の電通銀座ビル。元電通本社ビルとして建てられたが、
今は本社はここになく、関連会社が入居しているようだ。
1階の石造のファサードが入口部のみ2階まで続いており、左右にレリーフが彫られている。
中央の星マークは旧社章だろうか。
ありゃ、レリーフをよく見るとえらくミスマッチな、和顔の人物!?
左の女性は吉祥天、右の男性は広目天だそうだ。
うぉ~凛々しい!
日曜日だったが入口の自動ドアは開いていたので、エレベーターホールを見に行く。
うわーーー、これは!!
エレベーターホール全体が、ガラスモザイクタイルで埋めつくされている!!このやわらかい色!!
きゃい~ん!扉の上にはかわいらしい水色のお花が!乙女な私はキュンキュンしてしまうわ(笑)
これも横河民輔のデザインなんだろうか??
タイルの一枚一枚は全部違っている。ちょっとスモーキーな黄緑やオレンジも私好みなトーン。
微妙なニュアンスが素敵過ぎる!これが遠目にはざらっとしたベージュ系に見えるのだ。
昔のビルは細部までこだわりがあってマクロで見ても美しいなぁ~!しかも、建物の内部に、しめやかに。
これはここで働く人々への設計者からのごほうびなのだろうか。。。
もう薄暗くなってきたのでこれが最後だな。やってきたのは銀座奥野ビル。2棟の同じビルを並べて建てた
ように見えるがつながっている、二戸一のビル。
正面から写真を撮ろうと思ったら、向かい側のパーキングメーターのところに車が。。。めっちゃジャマ!!
同潤会の建設部長だった川元良一の設計により、1932(昭和7)年に本館、1934(昭和9)年に新館が完成。
どちらが本館でどちらが新館か、と思って検索してみてもよくわからないのだが(汗)、普通に考えれば
入口のある向かって左側が本館だろうな。
外観を見ると分かるとおり、元は銀座アパートメントと呼ばれる高級集合住宅だった。今は店舗や事務所が入居し
デザイン&アートの発信拠点として人気だとか。
→詳しいサイトがあった。こちら
外壁は全面に地味な茶色のスクラッチタイルが貼られている。
1階の印象的な丸窓は元からのものと見え、枠はクリーム色のテラコッタ、スチールサッシに古い網入りガラス。いいね!
そして中へ・・・おぅ~~こちらもまた、素敵だなぁ!大判の布目タイルが梁下までみっしりと。
錆びが浮いたような色。
柱型が出っ張っていたり、廊下の幅が変わっていたり、という変形的な空間は、タイル鑑賞の面からみると
見どころいっぱい!!役物天国!!(笑)こういうのは今のビルでは絶対に見られない。
貼る方も腕の見せ所だろうし、その技術や手間に思いを馳せながら造形美を惚れ惚れと眺めるのが至福。
古いビルの魅力は、手間をかけて作っている職人さんの姿が思い浮かぶところなんだよね!
驚くべき現役の手動式エレベーターは、民間の住居としては日本で初めて設置されたものとか。
カゴが到着したら二つのシャッターを自分で開けて入る。なんだか荷物になったような気分・・・
ここから出られなくなったらどうしよう・・・正直ちょっと怖い。密室感は普通のエレベーターの方が大きいのだが、
どうもこの檻のような頑丈な格子がいけない(汗)
凝ったデザインの真鍮製のインジケーター。こういう素敵なパーツがポイント的に使われていることで
エレベーターホールの魅力が倍増しているな!
本館、新館と言っても内部では一体的につながっている。新館側へ行くとタイルの色が青っぽい色になっていた。
一番上からぐるぐる階段を下りながら見ていく。不思議なのは、本館と新館の階段が、壁一枚隔てて別々にあること。
外壁が2枚あるわけではなく、また各階の廊下も皆つながっているので、何だか無駄な気がするが、、、
将来的に片方を売るなどして別のビルとなることも想定していたのだろう。
個性的なお店がたくさん入っているというし、室内の様子も見てみたかったが、今回は時間がないので共用部の見学のみに。。。
ちなみにトイレの壁は白無地のストレートエッジタイル、床は無釉の六角モザイクタイルが敷き詰められていた。
このビルは単に年月を経ているだけでなく、当時の状態を残すためにメンテナンスや必要な改修をしっかり
行われているそうで、今もよい状態で使えているのは努力のたまものである。
築85年以上も経つ古いビルが古さを付加価値にして、地価の高い銀座でテナントビルとしてちゃんと採算ベースに
乗っているとは素晴らしいな!
あぁ、二日間充実のタイルめぐりだったな!案内してくれたUさん、ほんとにありがとう~~!
おわり。