INAXライブミュージアムでのマジョリカタイル展のオープニングに参加するために、金曜日に有給を取ったので、
この機会を活用して、関東から駆けつけてくれるUさんを誘って、名古屋鳴海の瑞泉寺へ行ってきた。
ここには古い印花文の敷瓦があるということを本で見て知っていて、モザミューの敷瓦展でも美しいカラー写真を見たので
是非行きたいと思い電話で問い合せたら、平日のみということだったので機会をうかがっていたのだ。
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鳴海は東海道の宿場町であり鳴海絞(絞染)で有名。古い街並みも残っているようなので、その玄関口は趣のある
古い駅舎かと思いきや、名鉄鳴海駅は高架で特徴もない駅だった。残念だなぁ~~2006年に高架になったようだ。
駅を出て水路を渡ると、昔の街道筋の風情があらわれた。近世に建てられた町家や、昭和レトロな商店もあり、
山手には立派な屋根のお寺がいくつも並んでいる。なんか、町家の中にもすごいタイルが眠ってそう~な匂いが。
そしてうなぎの匂いも・・・キョロキョロしてたら待ち合わせの時間に遅れそうに、、、
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あぁ、ここか!威厳を感じる総門を見上げながら石段を上る。
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達筆すぎて全く読めない扁額は、「曇華峰(どんげぼう)」と書いてあるらしい。この文字を見ただけでもタダモノ
でない雰囲気が感じられる。。。この総門は黄檗宗万福寺の総門を模して作られ、愛知県の指定文化財となっている。
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きれいに手入れされた玉砂利敷の中庭を囲むように風格ある木造の古い建物が建ち、屋根付きの通路で繋がっていた。
普通のお寺と違ってお参りする本堂のようなものはない。ここは曹洞宗の禅寺である。
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左手の建物が僧堂だ。普段は閉まっているそうだが事前に連絡しておいたので開けてくれている。
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おぉ、、、、
手前側に踏み込みの土間があり、その内側が柱のない大空間である。その床一面に、瀬戸の本業敷瓦が四半貼りで
敷き詰められていた。
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うわぁ~~~~っ!!
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僧堂は僧の修行道場。畳敷の小上がりが設けられていて、その間の通路部分に敷瓦が敷かれているのだ。
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その奇観に入口で立ち尽くして、なかなか入ることができない。これを、踏んでもいいのか、と。。
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そろそろと中へ入ると、通路は左右に伸び、全体でT字型になっている。視界が敷瓦で埋めつくされる、、、
あぁ、もう、クラクラ・・・
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色が多様!定番の織部の深緑、志野の白、黄瀬戸のベージュ、鉄釉の赤ぐらいはよく見かける色だが、
ここのは釉薬を重ねてあったり微妙なニュアンスのものが多く、見たことのない色も。
そしてなぜか反りが激しい。膨らんでいるものもある。となり同士でぴったり収まっているものはほぼない。
膨らんでいるのは白色の釉薬の性質ゆえだろう。他の色は平らか反っている。
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ウェットティッシュで敷瓦の表面を拭いたら、生き返ったように色がよみがえった。
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黒は天目釉だろうか、流れるような茶色は別の釉薬の効果か。
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黄瀬戸に織部を散らしたと思われるニュアンスのある黄緑色。
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マットなキャラメル色や、茶色の上に黒を刷毛で塗ったようなのも珍しいな。
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織部に乳白っぽい釉薬をかけたと思われる、青っぽい発色が妖艶。
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そして珍しいのがこちら。明るいオレンジ色は一瞬素焼きかと思わせるが、何かしら薄くかかっているようだ。
塩釉だろうか?
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きめの細かい布目がくっきりと。
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同じような質感だがちょっと違う色。こちらは紫がかったレンガ色。
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見たところ少なくとも13種類ぐらいはあったな。いろいろな釉薬の効果を試した試作品なのだろうか。
試作品を捨てずに有効活用したということだろうか。
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敷瓦は固定されておらず、砂の上に並べて敷かれていた。くれぐれも勝手にめくったりしないように(笑)。
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あぁ、こんなに美しい敷瓦の僧堂を、じっくり、たっぷり1時間、2人這いつくばって眺めさせて
いただけるとは、何とありがたいことだろう。少し前の敷瓦3連敗の失意を吹き飛ばす素晴らしい光景だった。
街道沿いにあった古い銅板貼りの看板。酒屋かと思いきや、「キクノヨ」という名の害虫駆除屋さん。
お酒の銘柄を店の名前にして、業種転換したのかな。
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続く。
この機会を活用して、関東から駆けつけてくれるUさんを誘って、名古屋鳴海の瑞泉寺へ行ってきた。
ここには古い印花文の敷瓦があるということを本で見て知っていて、モザミューの敷瓦展でも美しいカラー写真を見たので
是非行きたいと思い電話で問い合せたら、平日のみということだったので機会をうかがっていたのだ。
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鳴海は東海道の宿場町であり鳴海絞(絞染)で有名。古い街並みも残っているようなので、その玄関口は趣のある
古い駅舎かと思いきや、名鉄鳴海駅は高架で特徴もない駅だった。残念だなぁ~~2006年に高架になったようだ。
駅を出て水路を渡ると、昔の街道筋の風情があらわれた。近世に建てられた町家や、昭和レトロな商店もあり、
山手には立派な屋根のお寺がいくつも並んでいる。なんか、町家の中にもすごいタイルが眠ってそう~な匂いが。
そしてうなぎの匂いも・・・キョロキョロしてたら待ち合わせの時間に遅れそうに、、、
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あぁ、ここか!威厳を感じる総門を見上げながら石段を上る。
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達筆すぎて全く読めない扁額は、「曇華峰(どんげぼう)」と書いてあるらしい。この文字を見ただけでもタダモノ
でない雰囲気が感じられる。。。この総門は黄檗宗万福寺の総門を模して作られ、愛知県の指定文化財となっている。
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きれいに手入れされた玉砂利敷の中庭を囲むように風格ある木造の古い建物が建ち、屋根付きの通路で繋がっていた。
普通のお寺と違ってお参りする本堂のようなものはない。ここは曹洞宗の禅寺である。
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左手の建物が僧堂だ。普段は閉まっているそうだが事前に連絡しておいたので開けてくれている。
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おぉ、、、、
手前側に踏み込みの土間があり、その内側が柱のない大空間である。その床一面に、瀬戸の本業敷瓦が四半貼りで
敷き詰められていた。
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うわぁ~~~~っ!!
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僧堂は僧の修行道場。畳敷の小上がりが設けられていて、その間の通路部分に敷瓦が敷かれているのだ。
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その奇観に入口で立ち尽くして、なかなか入ることができない。これを、踏んでもいいのか、と。。
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そろそろと中へ入ると、通路は左右に伸び、全体でT字型になっている。視界が敷瓦で埋めつくされる、、、
あぁ、もう、クラクラ・・・
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色が多様!定番の織部の深緑、志野の白、黄瀬戸のベージュ、鉄釉の赤ぐらいはよく見かける色だが、
ここのは釉薬を重ねてあったり微妙なニュアンスのものが多く、見たことのない色も。
そしてなぜか反りが激しい。膨らんでいるものもある。となり同士でぴったり収まっているものはほぼない。
膨らんでいるのは白色の釉薬の性質ゆえだろう。他の色は平らか反っている。
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ウェットティッシュで敷瓦の表面を拭いたら、生き返ったように色がよみがえった。
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黒は天目釉だろうか、流れるような茶色は別の釉薬の効果か。
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黄瀬戸に織部を散らしたと思われるニュアンスのある黄緑色。
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マットなキャラメル色や、茶色の上に黒を刷毛で塗ったようなのも珍しいな。
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織部に乳白っぽい釉薬をかけたと思われる、青っぽい発色が妖艶。
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そして珍しいのがこちら。明るいオレンジ色は一瞬素焼きかと思わせるが、何かしら薄くかかっているようだ。
塩釉だろうか?
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きめの細かい布目がくっきりと。
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同じような質感だがちょっと違う色。こちらは紫がかったレンガ色。
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見たところ少なくとも13種類ぐらいはあったな。いろいろな釉薬の効果を試した試作品なのだろうか。
試作品を捨てずに有効活用したということだろうか。
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敷瓦は固定されておらず、砂の上に並べて敷かれていた。くれぐれも勝手にめくったりしないように(笑)。
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あぁ、こんなに美しい敷瓦の僧堂を、じっくり、たっぷり1時間、2人這いつくばって眺めさせて
いただけるとは、何とありがたいことだろう。少し前の敷瓦3連敗の失意を吹き飛ばす素晴らしい光景だった。
街道沿いにあった古い銅板貼りの看板。酒屋かと思いきや、「キクノヨ」という名の害虫駆除屋さん。
お酒の銘柄を店の名前にして、業種転換したのかな。
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続く。