めくるめく旧粘土工業所の続き。
エントランスから続く小部屋のドアが開いていて、奥の壁にタイルタペストリーが見えた。おお~~~っ!
中央には羊の顔の吐水口の跡が。割れてしまったのだろうか、剥がした跡が痛々しいな。。。中央にパイプが仕込んである
所を見ると、ちゃんと水が出る壁泉になっていたのだろう。そうするとこの前にエプロン状の池があったに違いない。
応接室にしては狭すぎるから、待合室だったのだろうか。しかしこの安っぽい化粧合板の改修により、
元の様子を想像するのはかなり難しくなってしまっている。。。(涙)
女性の胸から上を描いた小さなレリーフタイルが上品。
そして執務スペースへ。無釉の色土タイルがいろいろなパターンに並べて貼られている。
施工見本を兼ねて自社製タイルが事務所床に貼られたのだろう。
八角形タイルと小さな四角を組み合わせたイギリス風のパターン。
小口平の大きさの二色のタイルをやはず貼りしたジグザグストライプのパターン。
矢羽根型とひし形を組み合わせたら「三菱」柄に。
小口タイルを互い違いに並べて小さな四角と組み合わせた籠目風のパターン。
こちらは施釉の型押しタイルだが滑り止めの布目をつけて床用にも。
シンプルな形のタイルを並べたパターンは際限なく生み出される。
あぁ至福の空間・・・
この部分のみ床のパターンが違っているのは、もともとここに社長室のドアがあったからか?
この仕切り壁とドアも改修時に取り替えられたのだろう。
以前行った下呂の湯之島館の春慶荘のお風呂に貼られていた六角形のあじさいのタイルは粘土工業所製だったのか!
湯之島館のはイラボ釉か何かの褐色の釉薬がかかっていたが、ここのは青と茶色で着色されていて雰囲気が
ずいぶん違うなぁ~
そしてこの部屋は社長室兼応接室と想像。
この水色の釉薬が特徴的。布目、レリーフタイル、型押し外装タイル、、、いろんなタイルに使われている、
唯一の明るい色。きれい~~~
社長室の奥の方の床に、他とは違って明るいオレンジ色のタイルが貼られているのを発見。この部分も元は
物入れか、廊下だったスペースをぶち抜いて部屋を広げたと思われる。
執務室の奥の方の中途半端なスペース、ここも戸が取り払われているが造りつけの物入れだったと見える。
ここに貼られたタイルは明らかに後年に貼られた感じであり、ラインナップはそれまでの間にずいぶん増えたようだ。
見たことのあるタイルがたくさん。しかし、マジョリカタイルと同様に同じデザインのタイルが複数のメーカーで
製造されていたのだろうか?外装タイルについて研究はほとんどされていないのではないだろうか。
間取りの変更と化粧合板による壁の改修が一度にされたのだとすれば、昭和30年代以降、いや、昭和40年代
以降だろうと思う。なぜなら、その頃に建てられた昔の実家(建替え前)の安っぽい普請と似ているから(笑)。
粘土工業所は『日本のタイル文化』の本にも名前が挙がっているので、昭和51年の時点ではまだ営業を続けていたと
思われるが、その後の経緯については分からない。
あぁ、めくるめくタイル空間。ゆっくり心ゆくまでこの空間を堪能させていただけて本当に感謝!!
会長さんはとても愛着を持っておられるが、他の方はあまり関心がないと言われていた。
あぁ、この素晴らしいタイルの館、どこかへ移築するなどして丸ごと保存する手立てはないものだろうか。。。
エントランスから続く小部屋のドアが開いていて、奥の壁にタイルタペストリーが見えた。おお~~~っ!
中央には羊の顔の吐水口の跡が。割れてしまったのだろうか、剥がした跡が痛々しいな。。。中央にパイプが仕込んである
所を見ると、ちゃんと水が出る壁泉になっていたのだろう。そうするとこの前にエプロン状の池があったに違いない。
応接室にしては狭すぎるから、待合室だったのだろうか。しかしこの安っぽい化粧合板の改修により、
元の様子を想像するのはかなり難しくなってしまっている。。。(涙)
女性の胸から上を描いた小さなレリーフタイルが上品。
そして執務スペースへ。無釉の色土タイルがいろいろなパターンに並べて貼られている。
施工見本を兼ねて自社製タイルが事務所床に貼られたのだろう。
八角形タイルと小さな四角を組み合わせたイギリス風のパターン。
小口平の大きさの二色のタイルをやはず貼りしたジグザグストライプのパターン。
矢羽根型とひし形を組み合わせたら「三菱」柄に。
小口タイルを互い違いに並べて小さな四角と組み合わせた籠目風のパターン。
こちらは施釉の型押しタイルだが滑り止めの布目をつけて床用にも。
シンプルな形のタイルを並べたパターンは際限なく生み出される。
あぁ至福の空間・・・
この部分のみ床のパターンが違っているのは、もともとここに社長室のドアがあったからか?
この仕切り壁とドアも改修時に取り替えられたのだろう。
以前行った下呂の湯之島館の春慶荘のお風呂に貼られていた六角形のあじさいのタイルは粘土工業所製だったのか!
湯之島館のはイラボ釉か何かの褐色の釉薬がかかっていたが、ここのは青と茶色で着色されていて雰囲気が
ずいぶん違うなぁ~
そしてこの部屋は社長室兼応接室と想像。
この水色の釉薬が特徴的。布目、レリーフタイル、型押し外装タイル、、、いろんなタイルに使われている、
唯一の明るい色。きれい~~~
社長室の奥の方の床に、他とは違って明るいオレンジ色のタイルが貼られているのを発見。この部分も元は
物入れか、廊下だったスペースをぶち抜いて部屋を広げたと思われる。
執務室の奥の方の中途半端なスペース、ここも戸が取り払われているが造りつけの物入れだったと見える。
ここに貼られたタイルは明らかに後年に貼られた感じであり、ラインナップはそれまでの間にずいぶん増えたようだ。
見たことのあるタイルがたくさん。しかし、マジョリカタイルと同様に同じデザインのタイルが複数のメーカーで
製造されていたのだろうか?外装タイルについて研究はほとんどされていないのではないだろうか。
間取りの変更と化粧合板による壁の改修が一度にされたのだとすれば、昭和30年代以降、いや、昭和40年代
以降だろうと思う。なぜなら、その頃に建てられた昔の実家(建替え前)の安っぽい普請と似ているから(笑)。
粘土工業所は『日本のタイル文化』の本にも名前が挙がっているので、昭和51年の時点ではまだ営業を続けていたと
思われるが、その後の経緯については分からない。
あぁ、めくるめくタイル空間。ゆっくり心ゆくまでこの空間を堪能させていただけて本当に感謝!!
会長さんはとても愛着を持っておられるが、他の方はあまり関心がないと言われていた。
あぁ、この素晴らしいタイルの館、どこかへ移築するなどして丸ごと保存する手立てはないものだろうか。。。