台湾、金門島の続き。
瓊林のまちは道路を挟んで両側に広がっている。というか、集落の中のメインストリートが拡幅されて車道に
なったのだろう。道路を渡った向かい側のエリアも歩こう。
瓊林では壁の美しさに見とれてばかりいたが、まだマジョリカタイルに出会っていない。
蔡氏家廟や○世宗祠という古い建物が集落内にたくさんあるが、それらの建物にはタイルが見られないのは
時代がもっと古いからだろう。金門島のタイルはほぼすべて日本製であり、タイルが貼られているのは
やはり日本でマジョリカタイルの量産体制が整う明治後期以降、おそらく大正期の建物だろう。
あっ、あれはマジョリカタイル!
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レンガ造の民居の柱頭と軒下に貼られたタイルが高い塀越しに見えた。青空に映えるレンガとタイル。
瓊林に来て初めて見つけたな!
もっとよく見えるところはないか・・・前庭を囲む塀のまわりをぐるっと回ってみたが、2ヶ所の入口はどちらも
閉まっていた。木戸をノックしてみたが誰も出てくる気配はない。
あぁ、この感じではおそらく建物の入口まわりにも貼られているに違いない・・・後ろ髪引かれながら先へ進む。
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少し行くとと、またあった!
このお宅は塀がなく道路に面して建物の入口があるつくりなのでありがたい。
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入口まわりと軒下に貼られたタイルは、トルコブルーとグリーンを基調としてコーディネイトされている。
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そして近寄ってみて驚いたのは、タイルが一枚欠けてしまっているところに、何とタイルと同じ柄で彩色してあるのだ。
なんと、涙ぐましいこと!!補修用のタイルが手に入らなかったのだろうか。
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このデザインのタイルは結構見かけるものなので、探せば1枚ぐらい手に入ると思われ、入手してこのお宅に
差し上げようかとも考えたが、この手描きタイル柄はこれはこれで、家の景観を維持したいという住人の意識の表れ
であり努力の証であり、長い歴史の中の一過程として残しておくのがいいかもしれない、などと思ったり。
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これは戦門坑道の入口だろうか。もしかすると防空壕かもしれないが、こんな平和に見えるのどかな集落の中で
いまだ埋もれることなくぽっかり口をあけているのを見かけると、ここが戦地だったことを生々しく感じてしまう。
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ところで、屋根の棟の部分にタイルが貼られているのをよく目にするが、ほとんどがプリントタイルである。
壁に豪華なマジョリカタイルの貼られたお宅でも、また逆にタイルが全く貼られていない家でも、同じように
プリントタイルである(または一部がモザイクタイル)。
嘉義で古民居をめぐった時には、門や入口まわりの壁と同様、この棟の部分にも高価なマジョリカタイルが
貼られているのを目にし、遠くからでもよく見える場所に豪華なタイルを貼ってステイタスを示したのだと教えてもらった。
しかしここではステイタスを示すという目的はすでにないと思われ、単に装飾としてか、防水のためにタイルを
貼るようになったのかもしれない。
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民家の前に一輪車が。狙って置いたわけではないだろうに、なんてさまになっているんだろう~~
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ここにもモザイクタイルで縁取られた馬背。丸い部分は風穴ブロックがはめ込まれているな!
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金門島各地で見られる「風獅爺」は沖縄のシーサーと似た顔だが、直立しているのが特徴。風を鎮め邪気を追い払う
ためにたいがいは集落の入口あたりに立てられているが、これは石巌当のように壁に埋め込まれていた。
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車道沿いの2階建ての住宅はプリントタイルとモザイクタイルで飾られていた。
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さてそろそろ瓊林歩きも終了するか~と思って道のこっち側へ戻って来たら、、、あっ、あれはタイル!
さっき横を通ったときは気づかなかったが、道路側から見たから見つけられたのだ。よかったぁ~~
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このお宅も前庭を塀が囲むタイプだが、塀が低いのでよく見える。入口まわりには貼られておらず、軒下と柱頭の部分のみ。
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柱頭の部分に4枚貼られたタイルが見慣れない変わった柄だなと思ったら、これは4枚1組の組み絵タイルをバラして
使ってあるのだ!面白いことをするもんだなぁ!!
もとは木立とくねくね道、空に雲という光景を描いた組絵タイル。昨日の夜水頭でも目にした。
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軒下の一列並んだ部分にも同じタイルがバラで使われている。ちょっと変わったユーモアのある人だったに違いない(笑)
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最後に駐車場のすぐそばの怡穀堂も見ておこう。1842年に建てられ、小学校として使われたあとは
国軍関係の事務所などいろんな用途に使われたようだ。現在は内部には何もなく、建物だけが公開されている。
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中国風の窓も。これは石榴形かな?
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芸術的な美しさ。
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今日最初の訪問地でかなりゆっくりしてしまったが、瓊林はさすがに見どころが多かったな!
タイル物件は3軒自力で発見したし、まちなみもほんとに美しくて目の保養になった。
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さぁ次のまちへ。電動自行車はゆっくりだけど坂道も楽々、10km、20km移動できるのはとっても便利だな!!
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続く。
瓊林のまちは道路を挟んで両側に広がっている。というか、集落の中のメインストリートが拡幅されて車道に
なったのだろう。道路を渡った向かい側のエリアも歩こう。
瓊林では壁の美しさに見とれてばかりいたが、まだマジョリカタイルに出会っていない。
蔡氏家廟や○世宗祠という古い建物が集落内にたくさんあるが、それらの建物にはタイルが見られないのは
時代がもっと古いからだろう。金門島のタイルはほぼすべて日本製であり、タイルが貼られているのは
やはり日本でマジョリカタイルの量産体制が整う明治後期以降、おそらく大正期の建物だろう。
あっ、あれはマジョリカタイル!
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レンガ造の民居の柱頭と軒下に貼られたタイルが高い塀越しに見えた。青空に映えるレンガとタイル。
瓊林に来て初めて見つけたな!
もっとよく見えるところはないか・・・前庭を囲む塀のまわりをぐるっと回ってみたが、2ヶ所の入口はどちらも
閉まっていた。木戸をノックしてみたが誰も出てくる気配はない。
あぁ、この感じではおそらく建物の入口まわりにも貼られているに違いない・・・後ろ髪引かれながら先へ進む。
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このお宅は塀がなく道路に面して建物の入口があるつくりなのでありがたい。
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そして近寄ってみて驚いたのは、タイルが一枚欠けてしまっているところに、何とタイルと同じ柄で彩色してあるのだ。
なんと、涙ぐましいこと!!補修用のタイルが手に入らなかったのだろうか。
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このデザインのタイルは結構見かけるものなので、探せば1枚ぐらい手に入ると思われ、入手してこのお宅に
差し上げようかとも考えたが、この手描きタイル柄はこれはこれで、家の景観を維持したいという住人の意識の表れ
であり努力の証であり、長い歴史の中の一過程として残しておくのがいいかもしれない、などと思ったり。
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これは戦門坑道の入口だろうか。もしかすると防空壕かもしれないが、こんな平和に見えるのどかな集落の中で
いまだ埋もれることなくぽっかり口をあけているのを見かけると、ここが戦地だったことを生々しく感じてしまう。
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ところで、屋根の棟の部分にタイルが貼られているのをよく目にするが、ほとんどがプリントタイルである。
壁に豪華なマジョリカタイルの貼られたお宅でも、また逆にタイルが全く貼られていない家でも、同じように
プリントタイルである(または一部がモザイクタイル)。
嘉義で古民居をめぐった時には、門や入口まわりの壁と同様、この棟の部分にも高価なマジョリカタイルが
貼られているのを目にし、遠くからでもよく見える場所に豪華なタイルを貼ってステイタスを示したのだと教えてもらった。
しかしここではステイタスを示すという目的はすでにないと思われ、単に装飾としてか、防水のためにタイルを
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ためにたいがいは集落の入口あたりに立てられているが、これは石巌当のように壁に埋め込まれていた。
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車道沿いの2階建ての住宅はプリントタイルとモザイクタイルで飾られていた。
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さっき横を通ったときは気づかなかったが、道路側から見たから見つけられたのだ。よかったぁ~~
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このお宅も前庭を塀が囲むタイプだが、塀が低いのでよく見える。入口まわりには貼られておらず、軒下と柱頭の部分のみ。
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柱頭の部分に4枚貼られたタイルが見慣れない変わった柄だなと思ったら、これは4枚1組の組み絵タイルをバラして
使ってあるのだ!面白いことをするもんだなぁ!!
もとは木立とくねくね道、空に雲という光景を描いた組絵タイル。昨日の夜水頭でも目にした。
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軒下の一列並んだ部分にも同じタイルがバラで使われている。ちょっと変わったユーモアのある人だったに違いない(笑)
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最後に駐車場のすぐそばの怡穀堂も見ておこう。1842年に建てられ、小学校として使われたあとは
国軍関係の事務所などいろんな用途に使われたようだ。現在は内部には何もなく、建物だけが公開されている。
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中国風の窓も。これは石榴形かな?
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タイル物件は3軒自力で発見したし、まちなみもほんとに美しくて目の保養になった。
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さぁ次のまちへ。電動自行車はゆっくりだけど坂道も楽々、10km、20km移動できるのはとっても便利だな!!
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続く。