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Channel: まちかど逍遥
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丸亀をちょろっとうろつく。

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坂出からの続き。

夕方丸亀へ移動して友人と合流、駅前の宿にチェックインしてから、駆け足で駅前の建物を見て歩いた。
これは丸亀でいちばん代表的な近代建築だろう。1933(昭和8)年築の商店建築、堀家時計店。
左右対称の整った形。


1階の壁の腰張りには横溝スクラッチ風の型押し二丁掛タイルが使われていた。


駅のロータリーに面した黒ふっくらタイル貼りの重元果物店。


こちらは駅前商店街の元店舗の足元に貼られていた六角形タイル。


これは何だろう、医院っぽい雰囲気だが、商店かもしれないな??


「秋寅の館」という名がつけられたこの建物は、今も存続する企業である秋山寅吉商店が平成3年まで本社として
使っていたもので、大正末期~昭和初期に建てられた。ここも2階が黒のふっくらタイル貼り。


驚いたことに、この建物は太平洋戦争での空襲の恐れからいったん解体保存され、戦後再築されたのだとか。
建物を「疎開」させるということもあったのか!

現在はまちの駅として再活用されているが、時間が遅すぎて開いておらず中は見れなかった。

洋館つきのこちらの立派な門構えの家も、元は医院だったようだ。


こんなゴージャスアレンジのなまこ壁を発見。七宝つなぎに花菱をあわせたようなデザイン。このようななまこ壁は
丸亀で他にも数ヶ所見かけた。


入口がおしゃれな大野写真館は戦後建築らしい。

しかし、駅前の商店街は空き家が多くて寂しいなぁ・・・かつては栄えていたことを感じさせる大きなアーケードが
余計にガランとした印象を与える。。。

海に近い方に遊郭跡があると何かで読んだので、翌朝、朝食後にちょっとひとりでうろついた。
立派ななまこ壁の蔵に引かれて横道へ入っていく。


元遊郭っぽい雰囲気はまったく感じられず、場所がちょっと違うのかもしれないな・・・。




古く寂れた町並みを見ながらぐるっと回り、そろそろ宿へ戻ろうとしたときに、なんかすごい建物を発見!何これ!?


木造三階建ての建物の1階部分がとってつけた看板建築のようだ。そしてそのファサードにタイルがみっしり。
入口ドアが2つ並ぶ外観はお風呂屋っぽくもあるけど、煙突はないし・・・やっぱりこれは、遊郭建築か!?


しかしこんなくっきりしたトルコブルーのふっくらタイル、見たことないぞ~~!!何という鮮やかさ。


下の方は飴釉のふっくらタイル。


入口のアーチ形のモルタル装飾、春駒という屋号、いかにも遊郭建築っぽいなぁ。
入口の上はピンクのペンキを塗られていた形跡が。。


トルコブルーと飴釉の組み合わせが渋くて結構私好み(笑)


あぁもう宿へ戻って多度津へ行かないといけないのに、こんな度肝を抜く建物が見つかったために遅くなってしまった(汗)


港に面した三吉旅館。商人や金毘羅詣での客を泊めていたのだろう。

急いで小走りでホテルへ戻ったら友人たちはもうロビーにいた。ごめ~~ん!!

続く。

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