Quantcast
Channel: まちかど逍遥
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1991

タイル旅シンガポール(15) Dhoby Ghaut駅の陶壁

$
0
0
シンガポールの続き。

ちょっと失速気味だけど・・・がんばろう~~(汗)

シンガポール最終日の朝活は、もうおなじみのMRTに乗ってエメラルド・ヒルへ向かう。最寄り駅のサマセット駅へは
チャイナタウンから紫色の北東線に乗り、ドビーゴート(Dhoby Ghaut)駅で赤色の南北線に乗り換え。
ちょうど通勤時間帯で黙々と歩くビジネスパーソンに混じってコンコースを歩いていくと、おや、あれはタイルか!?

うわぁ~~~っ!!壁一面を埋めつくすモザイク大壁画だ~~~!!


長さはいったい・・・30mぐらいあるだろうか。端がノコギリ状のギザギザになっているが、これはマレー人が
身につけるバティックのサロンによく見られる柄で、マレーの伝統をリスペクトしたものに違いない。


大地や海を描いたもののように見えるが、そこに散りばめられた模様は抽象的で何なのか判然としないな。。。


意味ありげな形で、生き物のようなものもあり、見ようによっていろんなものに見えてくる。




ドビーゴート駅はMRTの幹線同士の乗換駅であり、3線が乗り入れる中枢駅なので、利用客数はとても多い。
通勤時間帯に、人が入らないように壁画を写すのは大変だった。
しかも、薄暗いコンコースなのに絞りを結構絞ったまま撮ってしまっていて・・・(苦)


これは染付けの焼き物かな。。。


にじんだようなニュアンスカラーの陶片。どこを切り取ってもきれいだなぁ~~~




モザイク壁画の片隅には「M.prvacki」という銘が入っていた。





角を曲がると今度は陶板が貼り詰められた陶壁画が!!50cm角ぐらいの大きさの陶板は、一枚一枚が
完成された作品のように見ごたえがあるのだが、それが100枚以上、みっしりと並べられているのだから、
その濃密さといったら!!


一枚一枚の陶板はランダムなモザイク状に塗り分けられている。
色合いは徐々に移り変わり、明るく鮮やかな色から、徐々に暗く沈んだ色へ、ついにはぼんやりしたモノトーンに。


まるで水面から水中深くへ潜っていく過程のようだ。




青緑系統の美しいバリエーション。


こちらもイマジネーション搔き立てられる作品だなぁ。いろんな物語が作れそう。


こちらには「delia 2000-2002」の銘。
さっきの「M.Prvacki」はMilenko Prvackiであり、2人はシンガポールでは有名な
アーティスト夫婦。ルーマニア出身だが1992年にシンガポールへ移住、2002年に帰化したらしい。
ドビーゴート駅の陶壁画は夫婦コラボの大作だ。

やはりこれくらいの作品だと製作に3年とかかかるんだなぁ~~

柱もモザイクが巻かれている。


大きな吹き抜けホールを上って行くエスカレーターの脇の床には、大理石のモザイクが!!


大理石モザイクと言うと、小さなカケラで模様を描き出すのがほとんどだろうが、ここのは象嵌に近い。
複雑な模様を切り出し同じ形を切り欠いた背景にはめ込んであるのだ。


しかも、天然の物とは思えない鮮やかさ、色の豊富さ、柄の多様さ!!切り紙のように自由自在な形。
いったいどうやって作ったんだろう。製作風景を見てみたいなぁ!!


素晴らしいパブリックアート。抽象柄で何を意味しているのかはよく分からないが・・・
毎日これを目にしながら通勤していたら、だんだん分かってくるのかもしれないな。


上から見ようとエスカレーターに乗ると、はるか上まで行ってしまった・・・2階ぐらいの高さで停まってほしいのに(苦笑)

意外なところでモザイクや陶壁に出会えて、朝から気分は最高潮!!
多分、ここだけでなく別の場所や、また別の駅にも陶壁画があるのだろう。探して回るのも面白そうだなぁ~

続く。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1991

Trending Articles