西脇の続き。
西脇の主目的はもちろん来住家住宅。
来住家は川を埋め立てて新田開発した土地を播州織の工場に貸し、土地収入で莫大な富を築いた旧家。
この邸宅を建てた梅吉は分家から本家への婿養子だったが、地域の発展のために尽力した人物だった。
使われている材は超一級品ばかり、加工や施工も一流の腕を持った職人が手がけたもので
今ではもう手に入らない材料と再現できない技術がふんだんに使われている。
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農家のようなつくりの玄関を入ると奥へ通り土間が続き、左側にお庭に面した続き間の座敷がある。
ボランティアガイドの方に説明をしてもらってじっくり見ることができた。自由に写真を撮れるのもうれしい。
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大きな万成石の靴脱ぎ石で靴を脱ぎ上がったところは取次ぎの間。天井が高く鴨居長押がとても太い!
この部屋には橋本関雪の書が飾られている。建物内には画家による襖絵や有名人の書などがたくさんある。
梅吉は趣味の幅が広く、画家の橋本関雪のパトロンになるなど芸術への造詣も深かったのだ。
ここには犬養毅や朝香宮鳩彦王も宿泊されたといい、もてなしの空間としてのしつらえが随所に。
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ケヤキの大黒柱と来住家の家紋の入った透かし。
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次の間には総欅の仏壇が。禅宗の仏壇らしい。
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仏壇には、野菜や果物などお供えするような品々が彫られた欄間が。その名も「供物欄間」とか。面白いなぁ~
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天井は格天井+放射状の線。
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柱や鴨居は洞川産の栂、天井は黒部杉の笹杢、など、それぞれこだわりの最高級木材が集められている。
この部屋の鴨居はあまり太くなく、さっきの取次ぎの間との間の鴨居は表と裏で貼り合せた「きつねだまし」
の手法で作られている。
次の間と主座敷の間の菊の花のらんまは、画家近藤翠石の絵を播磨で名高い刳り物師市川周道が彫ったもの。
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そして主座敷はもちろんいちばん上質なつくりになっている。
2間半の長さの半分が書院であと半分が床の間、その横に床脇。中央のすべらかな床柱は北山杉の天然絞りの
丸太が使われている。
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床框に使われた黒柿の厚い板は黒い模様がきれいに入っている。他にもこだわりの木材が各所に。
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書院欄間には竜田川の紅葉をデザインした透かし彫りと、中央は播州織にちなんで綜絖(縦糸を交互に引き上げる
ためのパーツ)をモチーフにした格子。遊び心があるなぁ~
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お庭に面したらんまの格子のデザインはどこか洋風のステンドグラスを思わせる。
下の障子の格子も細く繊細で、主座敷では次の間と違って面取りまで施されている。
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お庭も素晴らしく、灯籠もこだわりがあるようだ。
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縁側の松の柾目板を接ぎ合わせた部分はこんなギザギザに切り欠いて突き合わせてある。隙間は全くない。
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庭の薬医門も立派で、貴重なケヤキの玉杢の一枚板などが使われている。
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屋根の上に乗った人形がカワイイ!!七福神が載っているとの説明だったが、この動物が何なのか聞きそびれた!
軒瓦は、長寿を願って亀甲型にしてあるのだとか。
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母屋から渡り廊下で客湯殿と離れにつながっている。離れとの間の小さな庭には、池のように地面を掘り込んだ
ところに船形の手水鉢を配してあり、降りつくばいと呼ばれる。
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次はめくるめく湯殿へ・・・
続く。
西脇の主目的はもちろん来住家住宅。
来住家は川を埋め立てて新田開発した土地を播州織の工場に貸し、土地収入で莫大な富を築いた旧家。
この邸宅を建てた梅吉は分家から本家への婿養子だったが、地域の発展のために尽力した人物だった。
使われている材は超一級品ばかり、加工や施工も一流の腕を持った職人が手がけたもので
今ではもう手に入らない材料と再現できない技術がふんだんに使われている。
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農家のようなつくりの玄関を入ると奥へ通り土間が続き、左側にお庭に面した続き間の座敷がある。
ボランティアガイドの方に説明をしてもらってじっくり見ることができた。自由に写真を撮れるのもうれしい。
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大きな万成石の靴脱ぎ石で靴を脱ぎ上がったところは取次ぎの間。天井が高く鴨居長押がとても太い!
この部屋には橋本関雪の書が飾られている。建物内には画家による襖絵や有名人の書などがたくさんある。
梅吉は趣味の幅が広く、画家の橋本関雪のパトロンになるなど芸術への造詣も深かったのだ。
ここには犬養毅や朝香宮鳩彦王も宿泊されたといい、もてなしの空間としてのしつらえが随所に。
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ケヤキの大黒柱と来住家の家紋の入った透かし。
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次の間には総欅の仏壇が。禅宗の仏壇らしい。
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仏壇には、野菜や果物などお供えするような品々が彫られた欄間が。その名も「供物欄間」とか。面白いなぁ~
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天井は格天井+放射状の線。
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柱や鴨居は洞川産の栂、天井は黒部杉の笹杢、など、それぞれこだわりの最高級木材が集められている。
この部屋の鴨居はあまり太くなく、さっきの取次ぎの間との間の鴨居は表と裏で貼り合せた「きつねだまし」
の手法で作られている。
次の間と主座敷の間の菊の花のらんまは、画家近藤翠石の絵を播磨で名高い刳り物師市川周道が彫ったもの。
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そして主座敷はもちろんいちばん上質なつくりになっている。
2間半の長さの半分が書院であと半分が床の間、その横に床脇。中央のすべらかな床柱は北山杉の天然絞りの
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床框に使われた黒柿の厚い板は黒い模様がきれいに入っている。他にもこだわりの木材が各所に。
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書院欄間には竜田川の紅葉をデザインした透かし彫りと、中央は播州織にちなんで綜絖(縦糸を交互に引き上げる
ためのパーツ)をモチーフにした格子。遊び心があるなぁ~
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お庭に面したらんまの格子のデザインはどこか洋風のステンドグラスを思わせる。
下の障子の格子も細く繊細で、主座敷では次の間と違って面取りまで施されている。
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お庭も素晴らしく、灯籠もこだわりがあるようだ。
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縁側の松の柾目板を接ぎ合わせた部分はこんなギザギザに切り欠いて突き合わせてある。隙間は全くない。
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軒瓦は、長寿を願って亀甲型にしてあるのだとか。
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母屋から渡り廊下で客湯殿と離れにつながっている。離れとの間の小さな庭には、池のように地面を掘り込んだ
ところに船形の手水鉢を配してあり、降りつくばいと呼ばれる。
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次はめくるめく湯殿へ・・・
続く。