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Channel: まちかど逍遥
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小西酒造場と城辺のタイル

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愛媛の続き。

由良半島の先端から実質1時間あまり走り、城辺の町はずれにあるGSでレンタカーを返却。
そこでガソリンを入れて精算するので、返却前にGSを探し回る必要もない。実に合理的。
最近GSが減っているし、セルフの店が多いのでいつも困るのだ(少々高くてもやってほしい・・・)。
バスターミナルまで車で送ってもらって、バスの時間を確認してから、さっきちらっと見えた建物を見に行く。

あぁこれだ!白壁が長々と続いているのが大通りからも見えていた。基壇部は石垣である。


これは蔵なのだろうか。煙突もあるな。


右側の面には木造の建物が続き、いちばん山際の方には立派な長屋門があった。山の斜面に生えた梅の木が
白い花をたくさんつけていた。


これはいったいどんなお屋敷なのか・・・夢中で写真を撮っていたら、木造部分の格子戸がガラッと開いて
おっちゃんが出てきてドキッ!!


こんにちは、お城みたいだなぁと思ってびっくりしたんですけど・・・こちらの建物は何ですか?
酒屋やったんよ、小西酒造いうて。はぁ~そうでしたか!今も作っておられるんですか?
いや今はここではもう作っとらんわ、15年ぐらい前までは作っとったんやけどな。何と言うお酒ですか?
宮の井、誠心、南郡、言うてな。銘柄は残して他のところで作っとる。へぇ、そうなんですか。

※語尾はこんな関西弁じゃなかったかも・・・(苦笑)

あの、小西酒造というのは、岩松の小西家と何か関係あるんですか?あぁ、遠い関係やな。
そうなんですか、今ちょうど岩松からこっちに来たとこなんです。


昔はここ(城辺)に5軒酒造があったんや。この辺は伊方杜氏が来て酒を作りよったんやけどな。
いい水があったんですか?そうやな。今は水が変わってしもたな。


ここに川が流れとってな、柳も生えてて風情があってよかったんやで。ははぁ~なるほど~
言われてみればこの草っぱら、川があったような雰囲気だな。昔の風景をしばし思い描く・・・


白壁は真新しい白いしっくいがあちこちつぎはぎ状に塗られていた。雨が降ったら時々落ちると言われていて、
そのたびにこまめに補修されているらしい。石垣も積みなおしたような部分があり、古い建物を手を入れて
大事に維持されているのだなぁ。いろいろお話を聞かせていただいてありがとうございました。


まちの中心部に向かってちょっと歩いてみよう。バスの時間が微妙なのでもう一本後の便にしようか。
あとは宿毛へ行って寝るだけ(笑)


理容石上。いい感じの店構えだがどう見ても廃墟だな(汗)


渋めで素敵な玉石タイル。ガザニアの葉と共に。


こちらはクリーニング屋だったっけ??小さな長方形モザイクタイルを、ゼラニウムと共に。


かわいい!!鮮やかなペパーミントグリーンと白に塗られた窓にはモールガラスが。窓下の壁には
飴釉のふっくらタイルをオフホワイトの役物タイルできれいにおさめてある。ここは現役の美容院かな。


タイルを撮っているとついついアップばかり撮ってしまって、後で見るといったい何屋さんかわからない(苦笑)


こちらは医院建築だな。眼科、小児科という看板があるが、入口横には「城辺商店街振興会」という札がかかって
いたので、今はもうやっていないのだろう。




朝日医院は戦後建築だが、こちらも入口に土嚢が積まれているので空き家かな。
ちょっとラスターがかったきれいなニュアンスブルーのモザイクタイルが使われていた。

裏手の道を歩いてみると洋館風の下見板張りの建物や2階の窓に欄干のついた和館などもちょくちょく見つかった。

時間もあるのでバスに乗る前にご飯を食べよう。バスターミナル前のみかど食堂でラーメンを。ネギ抜きで(笑)


スープまで飲んで十分温まってから宿毛行きのバスに乗り込んだ。


続く。

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