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兵庫県立考古博物館へ行ってきた。

先週末は加古川市にある兵庫県立考古博物館へ行ってきた。今回は学芸課の深井さんを訪ねいろいろお話をしてきた。
深井さんは2003年に淡路島の珉平焼窯跡の発掘調査に携わり、そこから出土した淡陶(現DANTO)製
タイルを調査され、図柄や裏面の刻印により時代特定ができるという「タイル考古学」を提唱されている方。
2008年の京都建築専門学校の市民講座でお会いしてから、資料を送って頂いたりたまにご連絡したりしていたのだった。
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博物館の建は古墳のような形で、壁は地層をイメージしたものとなっているなどいい感じ。
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先日台湾のマジョリカタイル博物館で見てきたタイルは、その多くが珉平焼の流れをくむ淡陶製である。
珉平焼では器を型でプレスして作る技術があり、カラフルな釉薬があり、硬質陶器の原料が使われていたことから
そのままタイル製造に応用することができた。それで淡陶は日本のマジョリカタイルの先駆者になりえたのだ。
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今回は事前にお願いしておいたので、発掘品のタイルを全て見せて頂くことができた。
完品はほとんどなくすべてカケラ、もしくは不良品、未完成品などである。これらは窯跡の捨て場から発掘された
ものなのだ。これらのタイル「くず」が6mもの厚みで積み重なっていたそうだ。
これは確かに「産業廃棄物」なのであるが、同時に素晴らしい資料であった。
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タイルのカケラはひとつずつ袋に入れられ保管されていた。見たことのない色柄のものも多数。
手に取ってみるとその重さや土の質感も感じることができた。湿式タイルは粘土を木型に詰めて作られているので、
厚みがありずっしりとした存在感がある。初期のものは厚さ1.5cmほどあるものも。
釉薬の発色をよくするために表面に滑らかな化粧土をかける方法が考案され、割れたタイルの断面を見ると
二層になっているのがはっきり分かった。

それらバックヤードの資料は写真を公開することができないが、比較的状態のいいものが通常の収蔵展示に
出されており、棚や引き出しに収蔵されたものを間近で見ることができる。

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午後から、ちょうど今開催中の「ひょうごの遺跡2009~2018」という企画展の解説をされるというので
参加した。あんまりなじみのない考古学だが、解説を聞くとやはり見どころがよく理解できて面白かった。
カワイイ水鳥形の埴輪やら、銅銭でなく銀の和同開珎やら、山陽鉄道姫路駅の初代転車台やら、とても興味深かった。
土の中から出てきたものは全部考古学の対象なので幅が広いんだな!ある意味何でもアリで楽しそう(笑)
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出土品の土器のカケラをつなぎ合わせて復元する作業を2階から眺められるようになっていた。
日曜だったので作業はやっていなかったが、最近の博物館は面白いなぁ!
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一部の部屋ではコンサートが行われていて結構賑わっていた。地域の交流センターの役割も果たしているようだ。

新潟で発見したタイルの話や台湾で見てきたマジョリカタイルの話、蚤の市のタイルの話など、タイル談義を楽しみ、
また淡陶のタイルの研究や調査についてお聞きしたり、タイルスポットを教えていただいたりして、
午前中から夕方までたっぷり考古博物館で遊んだ一日だった。ありがとうございました!
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