台湾の続き。
最終日は朝食後宿をチェックアウトして荷物を預けたら、新竹へ向かう。台鉄の駅近くに日本統治時代の
近代建築が点在しているのをめぐる予定なので、高鉄ではなく台鉄の自強号で行くつもりだったが、ちょっと
列車の時間を勘違いし、中途半端な時間となってしまい、先に板橋にある林本源園邸へ行くことにした。
台北駅から区間車で約15分で板橋到着。駅から徒歩て15分ほどの距離に林本源園邸はある。
ちゃっちゃと見て1時間後ぐらいの自強号に乗ろう。
今日は昨日までと打って変わってカンカン照りの猛暑で信号待ちもつらい。待っている間にふと近くの建物に
目をやると・・・おや?何だこれは!!
戦後間もない公営住宅のような薄汚れたコンクリート造の集合住宅が2棟並んでいるのだが、ファサードの中央に
ガウディかフンデルトヴァッサーか、といったフリーハンド形状の窓が切り抜かれ、格子まではまっている。
うわぁ~、面白いなぁ!これはアールヌーボーなのか?いったい何なのか!?
物好きな素人オーナーによるDIYなのかとも思ったが、そうではないようだ。
段違いに2棟並んでいて、もう一方を見ると不定形の窓の形が違っている。
板橋なんて来たこともなかったが、歩けば面白いものがあるなぁ!
さてやって来た林本源園邸。
清代に福建から台湾に渡り商売で大成功した林氏一族の3代目が三落大厝を建てて移り住み、庭園を造った。
林本源園邸という名は、3代目の2人の屋号「本記」「源記」からとったもの。
入場料が結構高いなぁと思いながら入ってみると、何とここのメインの三落大厝が改修中で見れないと
いうじゃないか!!ええっ、そんなぁ~。価値半減じゃないの~。入場料も半額にしてよ~!(苦笑)
塀の向こうの屋根をうらめしく眺めながら、奥へ歩いていく。
しかし見れるところだけでも十分広い。中国風の風水にのっとって趣向を凝らしたお庭があり、たくさんの
建物が配置され回廊でつながっている。いずれも中国風の構造や素晴らしい装飾が施され見ごたえがある。
お庭をめぐる塀にはいろんな形の窓があけられていて、カットワークのよう。
このような透かし窓は、「漏窗」と呼ばれるもので、蝶や蝙蝠、宝船など吉祥柄の凝った形で作られる。
庭に点在するあずまやも変わった形のものが多くて楽しい。
まずは花形。全面格子がはまり、さながら鳥かごである。いや、本当に鳥かごだったのか!?
突飛な形の建物だが、こだわった造りで、天井もこんな八角形にコウモリの装飾が。
こちらは三角形。新潟の豪農の館で見た三楽亭は、こういったものを参考にしたのだろうか。
池の上に浮かぶこちらの建物は四角を2つ組み合わせたような形。
なんとまぁ、珍しさを競っていたのであろうか。
磚というレンガの張られた壁もあまり見ないデザインで凝っている。かわいい花柄。
八角形をベースにしたデザイン。
床の敷瓦も六角形、八角形、正方形の四半張、矢筈張などいろいろ。時代が早いためタイルはなかった。
中国建築はディテールが楽しいな!完璧に修復されており、ちょっとテーマパーク的な雰囲気もあるが(苦笑)
ひと通りめぐって、結果的に見るのに1時間以上かかった。小走りで駅へ戻り自強号にギリギリで飛び乗って、
今度こそ新竹へ。
続く。
最終日は朝食後宿をチェックアウトして荷物を預けたら、新竹へ向かう。台鉄の駅近くに日本統治時代の
近代建築が点在しているのをめぐる予定なので、高鉄ではなく台鉄の自強号で行くつもりだったが、ちょっと
列車の時間を勘違いし、中途半端な時間となってしまい、先に板橋にある林本源園邸へ行くことにした。
台北駅から区間車で約15分で板橋到着。駅から徒歩て15分ほどの距離に林本源園邸はある。
ちゃっちゃと見て1時間後ぐらいの自強号に乗ろう。
今日は昨日までと打って変わってカンカン照りの猛暑で信号待ちもつらい。待っている間にふと近くの建物に
目をやると・・・おや?何だこれは!!
戦後間もない公営住宅のような薄汚れたコンクリート造の集合住宅が2棟並んでいるのだが、ファサードの中央に
ガウディかフンデルトヴァッサーか、といったフリーハンド形状の窓が切り抜かれ、格子まではまっている。
うわぁ~、面白いなぁ!これはアールヌーボーなのか?いったい何なのか!?
物好きな素人オーナーによるDIYなのかとも思ったが、そうではないようだ。
段違いに2棟並んでいて、もう一方を見ると不定形の窓の形が違っている。
板橋なんて来たこともなかったが、歩けば面白いものがあるなぁ!
さてやって来た林本源園邸。
清代に福建から台湾に渡り商売で大成功した林氏一族の3代目が三落大厝を建てて移り住み、庭園を造った。
林本源園邸という名は、3代目の2人の屋号「本記」「源記」からとったもの。
入場料が結構高いなぁと思いながら入ってみると、何とここのメインの三落大厝が改修中で見れないと
いうじゃないか!!ええっ、そんなぁ~。価値半減じゃないの~。入場料も半額にしてよ~!(苦笑)
塀の向こうの屋根をうらめしく眺めながら、奥へ歩いていく。
しかし見れるところだけでも十分広い。中国風の風水にのっとって趣向を凝らしたお庭があり、たくさんの
建物が配置され回廊でつながっている。いずれも中国風の構造や素晴らしい装飾が施され見ごたえがある。
お庭をめぐる塀にはいろんな形の窓があけられていて、カットワークのよう。
このような透かし窓は、「漏窗」と呼ばれるもので、蝶や蝙蝠、宝船など吉祥柄の凝った形で作られる。
庭に点在するあずまやも変わった形のものが多くて楽しい。
まずは花形。全面格子がはまり、さながら鳥かごである。いや、本当に鳥かごだったのか!?
突飛な形の建物だが、こだわった造りで、天井もこんな八角形にコウモリの装飾が。
こちらは三角形。新潟の豪農の館で見た三楽亭は、こういったものを参考にしたのだろうか。
池の上に浮かぶこちらの建物は四角を2つ組み合わせたような形。
なんとまぁ、珍しさを競っていたのであろうか。
磚というレンガの張られた壁もあまり見ないデザインで凝っている。かわいい花柄。
八角形をベースにしたデザイン。
床の敷瓦も六角形、八角形、正方形の四半張、矢筈張などいろいろ。時代が早いためタイルはなかった。
中国建築はディテールが楽しいな!完璧に修復されており、ちょっとテーマパーク的な雰囲気もあるが(苦笑)
ひと通りめぐって、結果的に見るのに1時間以上かかった。小走りで駅へ戻り自強号にギリギリで飛び乗って、
今度こそ新竹へ。
続く。