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Channel: まちかど逍遥
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林安泰古厝(台湾)

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台湾の続き。

台北故事館の隣にある近代美術館の展示として建っていた、かまくらみたいな建物(?)




なんとこれは、竹や籐で編んだもので、内部には柱がない!大きな竹カゴみたいなものだな。
しかしこれを編むのはすごく大変だっただろうなぁ~


一番上はあえてふたをしてしまわずに開けてあり、見上げるとぽっかりと丸い穴が太陽のように見えた。
面白いなぁ。木もれ日のような優しい光の中で、皆思い思いにくつろいでいた。


さて、一緒に来ていた友達が用事があるといって先に帰ったので、1人で林安泰古厝へやってきた。


これは福建省出身の資産家、林さん一族の邸宅だったもので、風水に従って造られた四合院住宅である。
解体の危機に瀕していたところを、専門家と学者の勧告と努力によって保存されることになり、四維路から
この地に移築された。現在は観光名所となっている。

移築前の写真が載っているサイトを見つけた →こちら

主屋は清朝の1783~85年に完成、両側の棟(「護龍」という)などは1822~23に完成している。
台北市で現存する古宅の中で最も古いもののひとつだとか。
敷地はかなりの広さで、順に見ていくと半日かかりそうだが、ちょっと駆け足で見ていこう。


閩南式の棟。


変わった彫刻がたくさんあり面白い。これもちゃんとした伝統的民居の特徴なのだ。


外に向けては開口部が少なく閉鎖的で、中庭に向かっては開放的なつくりになっている。
使い心地よさそうでうらやましい中庭の空間。


華やかなデザインの透かしブロック。


なんじゃこりゃ!?こんなところにも雲模様の彫刻が。「吊筒斗栱」という部材のようだ。
その上には動物らしきものもくっついている。


「漏窗」という透かし窓も、単純な形からコウモリや蝶など複雑な形まで、バリエーション豊かで面白いな!!


見ごたえ十分で駆け足でも1時間たっぷりかかった。。。


友達の家族と合流してランチ。どれもこれもおいしかったが、特に感動的だったのが、スナップエンドウのスープ。
通常日本では、さやの部分の甘みと食感を楽しむのがメインで中に入っている小さな豆はおまけみたいなものだが、
ここでは贅沢にもその豆だけを取り出して集め、スープの表面を埋め尽くすほど大量に投入してある。
プチプチの食感ととうもろこしのような甘み。めっちゃおいしい~~~!


しかし、さやはどうするの?別に炒めたりして使うのだろうか。・・・と、ちょうど後ろでおばちゃんたちが
スナップエンドウの解体作業をしていた。友達が聞いてくれたところ、何と豚のエサにするらしい。
えぇ~~~っ!?もったいない・・・立派に一品できるだろうに~~


レストランの前のアーケード床はこんな素敵な人研ぎの模様だった。


続く。

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