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Channel: まちかど逍遥
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日本陶磁器センターを見る!2

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日本陶磁器センターの続き。

2階にはアールデコ調のステンドグラスがはまった部屋があった。美しい~~!水色が効いているな。


この小さな部屋はモノがごっちゃり置いてあって一度に3人ぐらいしか入れなかったが・・・
こんな尖塔アーチ形の大理石の暖炉があって、床も寄せ木、天井にも一面レリーフが施されているなど
装飾豊かな部屋だった。何の部屋だったか・・・聞き逃した(汗)


暖炉前にはブルーグレーのタイルがやはず貼りに。


天井と梁のレリーフはとても凝っていて、天井の網目状の格子の内側にもくし目が入っている。


持ち送りはアールデコ?八角形のモチーフが入っている。


こちらの部屋のステンドグラスもさっきのと同じくアールデコ調なのに、中央にリアルなユリの花の模様が。
ここはオフィスが入っているらしくこの日はお休みだったので、内側からのライトアップは叶わなかった。


階段室は先に見た名古屋陶磁器会館と似ているな!あちらは鷹栖一英の設計だったが、こちらは
志水建築業務店の篠田進が設計し、施工は共に志水建築業務店がしている。
先に建てた名古屋陶磁器会館のデザインに合わせたのだろうか、スクラッチタイルの外観も似ている。




3階の階段ホールの壁にはこんなレリーフが2枚ついていた。


タイルに囲まれたドア。特別感があるなぁ。


階段ホールに面して大会議室のアーチのドアが並んでいる。らんま部分は一部に色ガラスが使われた
ステンドグラスがはまっていて、素敵だなぁ~
右側は中央が無色の一枚ガラスになっているが、ステンドグラスが割れてしまったようだ。
リーフレットにあった昭和30年代後半の写真を見ると、同じデザインのステンドグラスが写っている。


古いモールガラスは透明度が高いからか、凹凸が大きいからなのか、ほんとにきれい。


遅ればせながら、中へ・・・


うぉ~~っ!ドーム天井から照明が下がり、まるで教会の聖堂のようだ!正面のアーチ形のアルコーブは
祭壇さながら。浅いアーチ形の梁からつながる柱も背の高さまで木の板がはめられ、しめやかな雰囲気を
かもし出している。




天井に張られたボードはタイルみたいだな!石膏ボードのようだが、わざわざ色をつけてやはず貼りしてあり
(斜めでないのもやはず貼りと言うのか?綾織状)味わいがある。


それに換気口も変わっているな。ジャガード織のパンチカードを思わせる。


廊下に面していない部分もお揃いの意匠が壁に施されており、室内側には4つのアーチが並ぶ。壮観!
この大会議室では、戦後、輸出陶磁器に関する2国間貿易交渉が行われたとか。
ほんとに、日本の陶磁器産業の命運を担ってきた建物なんだな!

ぐずぐずしていてこの部屋の説明の大半を聞き損ねてしまった(汗)

新館部分の廊下の、少ししか開かない突き上げ窓の隙間から外を覗くと、外壁のタイルが見えた。
スクラッチタイル・・・ではなく縦溝タイルだな??こんなタイル、どこにあったっけ??旧館の裏側?


道路から見える部分はサンドベージュ色のスクラッチタイルだった。わらびはほとんどなく大人しいものだが。


旧館も外から見ていただけだと裏側感が強くて地味な印象だったけど、中は先に見た名古屋陶磁器会館よりも
むしろ装飾的で驚いた!!古いタイルやステンドグラスもよく残っていて、期待よりもずっと見ごたえがあったな!
詳しい説明も聞いて、陶磁器産業の最盛期のパワーを感じられた気がした。

建物はやはりそこに建てられたストーリーと共に、その場所にあることに意義があると思う。タイルも建物に
貼られていてこそ美しい。名古屋陶磁器会館も、日本陶磁器センターも、よくぞ残っていてくれたなぁ!
残していてくれたなぁ!あぁ、ほんとに参加してよかった~~ありがとうございました!

ツアーは終わったけど名古屋は続く。

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