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Channel: まちかど逍遥
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旧伊庭家住宅

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安土にある旧伊庭家住宅を見に行ってきた。
去年、高倍率の抽選を勝ち抜いて一般公開に行ってきた石山の住友活機園は伊庭貞剛の邸宅、
ここは貞剛の四男伊庭慎吉が住んでいた家で、ヴォーリズの設計による建物である。
(ありゃ、記事書き損ねていたなぁ〜)


あちらは完全な和館と洋館が併存する邸宅であったが、こちらはもう少し融合している。
ぱっと見ると全体的なフォルムはハーフティンバー風の壁と急勾配屋根が特徴的な二階建て洋館。
しかし玄関は茶室かと見まごうような数寄屋風、内部も赤色の壁にくねった木使いのベンチという奇抜な意匠だ。

畳敷きの玄関の間と廊下は船底天井になっている。

主屋の1階は、北側の庭に面して廊下が通る平面構成が完全に和館だ。廊下の天井の網代が素敵。




一番手前に続き間の座敷、そのとなりの和室はちょっと面白い。祭壇のような床の間?書院?の
幾何学的なラインと真っ白な壁が、和洋折衷的な雰囲気をかもし出している。

この裏は階段ホール。

さらに進むと廊下に面して腰高窓がふたつ。中を覗くとダイニングルームである。廊下に面してドアはなく
洋の空気が廊下に漏れ出さないよう配慮されている。
廊下の突き当たりには離れのような和室があり、その手前にダイニングへ通ずる廊下が伸びている。
つまり和室に囲まれた中央部にダイニングが位置していることになる。


ダイニングへのアクセスはこちらの廊下からまたは階段ホールからとなっている。
平面的には融合しているが動線で廊下側の和空間とうまく分けられているのだ。


サンルームはもともと外部のテラスだったところに増設したもの。水色の布目タイルがさわやか〜。


落ち着いたダイニングの奥には暖炉が。その両脇にはイングルヌック風にソファがしつらえてある。
装飾はシンプルだがちょうな仕上げの梁など手仕事の跡が温かい。そして・・・


うわっ!暖炉の足元には、絶妙な色合いの窯変タイルが!色・柄はすべて違っている。




う〜ん素敵!!こんな色を出したいなぁ〜


緩やかな階段を上ると2階はベッドルームなどほとんどが洋室である。


窓から見える屋根はカラーベストのようだ。元は天然スレート葺きとのことだがすでに替わってしまったのか。
それともこの上の屋根は変わらずスレートなのだろうか・・・・


旧伊庭家住宅は春と秋に一般公開しているとのこと。今回の公開はこの日曜を残すのみ!
午前10時から午後3時まで。

アップが遅くなったのでもう時間がないが・・・・行きたい人は急いで〜

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