対馬の続き
椎根の集落から厳原へ戻り、今宵の宿である宿坊西山寺へ。ここは9世紀に創建されたお寺で、
1512年に宗家第10代、宗貞国夫人の菩提寺となった。
外交文書作成などを行う「以酊庵」が置かれたこともあるとか。
そんな由緒あるお寺の宿坊だが、カジュアルに泊まれる宿なのである。部屋もきれいし朝食もおいしい。
そして何より、ファサードの石垣がため息がでる美しさ!3日間、ここを出入りできると思うと
頬が緩んでしまう(笑)。
荷物をおいてから日暮れまで厳原のまちを散策しよう。
離島のまちなんてたかが知れてると思うなかれ、宗家十万石の城下町であった厳原の町域は結構広く、
まちなかだけでも見どころが多いのだ。ごく一部しか見れなかったのだが、何と言っても石垣の
美しさは特筆モノ!石垣めぐりだけで1日費やせそうだ。
城下町だった厳原には武家屋敷があり、建物は変わってしまっているが、お屋敷の塀が続き
「火切石」と呼ばれる類焼防止の石垣がいたるところにあって、まちなみは往時の姿ほとんど
そのままじゃないかと思う。その美しさは言葉で語るのは難しい。。。
これが火切石。家々の間や裏やあちこちに残っている。
比叡山坂本の穴太衆が積んだ石垣は有名だが、ここで見られるのも坂本の石垣に似た感じのものが多い。
やや整形された石を主体としてすきまに細かい石を差し込んだ打ち込みはぎで目地は揃っていない乱積み。
目地にコンクリートは詰められておらず、一見乱雑だが非常に美しく安定した石垣が多い。
この石垣はT字路の正面にあって遠くから見てもはっとするような美しさ!!
えさに誘われるようにふらふらと近寄る・・・
鮮やかなオレンジ色で自然な割り面の質感がいいね~
やや揃えた目地を、ところどころに大きな石を配置することであえて乱し、変化をつけている。
いや~これは、厳原の美しい石垣ベスト5に入るな(笑)
石も何種類かあって、石屋根に使われているようなグレーの板状石や、上の写真のような鉄分を含んだ
オレンジ色の石。そこにシミのようなコケがまだらな模様をつくり、奥深い味わいをかもし出している。
運河沿いに建つ對馬醤油の蔵に施された鏝絵。
入り組んだまちなかに珍しくこんな洋風意匠の建物が1軒。
この火切石には「天保十五・・・」という文字が刻まれていた。
板状の形状を生かした古い井戸枠。
鉱滓レンガと見られる壁が。そう言えば対馬では赤レンガの構造物はほとんど見当たらなかったな。
お船江跡の奥のレンガ塀ぐらいか。
厳原のまちの中に武家屋敷の並ぶ通りはいくつかあって、いちばんメインは中村通り。
観光名所として石垣も若干修復されていると思われ、連続して揃った石垣景観が見られる。
それ以外にも数ヶ所「武家屋敷跡」との案内がされた通りがある。
門の中を覗いてみると、沖縄のひんぷんのような目隠しの石垣が見られた。
厳原のまちは広くて歩ききれなかったが、美しい石垣をこれでもかというぐらい見れて十分
目の保養ができた。
歩き疲れて夕食を食べようと思うが手頃な店が少なく、しかも完全予約制というところが多く
探すのに苦労した。。。
ある店に入り適当に頼んで新鮮な海の幸を堪能したのだが・・・25cmぐらいのアカムツの塩焼きが
実は4200円もするということが支払い後に分かり・・・ショック。確かにおいしかったけど、、、
大きさによって値段が違うと知っていたら別のものを頼んだのになぁ。ちょっと失敗(苦笑)。
続く。
椎根の集落から厳原へ戻り、今宵の宿である宿坊西山寺へ。ここは9世紀に創建されたお寺で、
1512年に宗家第10代、宗貞国夫人の菩提寺となった。
外交文書作成などを行う「以酊庵」が置かれたこともあるとか。
そんな由緒あるお寺の宿坊だが、カジュアルに泊まれる宿なのである。部屋もきれいし朝食もおいしい。
そして何より、ファサードの石垣がため息がでる美しさ!3日間、ここを出入りできると思うと
頬が緩んでしまう(笑)。
荷物をおいてから日暮れまで厳原のまちを散策しよう。
離島のまちなんてたかが知れてると思うなかれ、宗家十万石の城下町であった厳原の町域は結構広く、
まちなかだけでも見どころが多いのだ。ごく一部しか見れなかったのだが、何と言っても石垣の
美しさは特筆モノ!石垣めぐりだけで1日費やせそうだ。
城下町だった厳原には武家屋敷があり、建物は変わってしまっているが、お屋敷の塀が続き
「火切石」と呼ばれる類焼防止の石垣がいたるところにあって、まちなみは往時の姿ほとんど
そのままじゃないかと思う。その美しさは言葉で語るのは難しい。。。
これが火切石。家々の間や裏やあちこちに残っている。
比叡山坂本の穴太衆が積んだ石垣は有名だが、ここで見られるのも坂本の石垣に似た感じのものが多い。
やや整形された石を主体としてすきまに細かい石を差し込んだ打ち込みはぎで目地は揃っていない乱積み。
目地にコンクリートは詰められておらず、一見乱雑だが非常に美しく安定した石垣が多い。
この石垣はT字路の正面にあって遠くから見てもはっとするような美しさ!!
えさに誘われるようにふらふらと近寄る・・・
鮮やかなオレンジ色で自然な割り面の質感がいいね~
やや揃えた目地を、ところどころに大きな石を配置することであえて乱し、変化をつけている。
いや~これは、厳原の美しい石垣ベスト5に入るな(笑)
石も何種類かあって、石屋根に使われているようなグレーの板状石や、上の写真のような鉄分を含んだ
オレンジ色の石。そこにシミのようなコケがまだらな模様をつくり、奥深い味わいをかもし出している。
運河沿いに建つ對馬醤油の蔵に施された鏝絵。
入り組んだまちなかに珍しくこんな洋風意匠の建物が1軒。
この火切石には「天保十五・・・」という文字が刻まれていた。
板状の形状を生かした古い井戸枠。
鉱滓レンガと見られる壁が。そう言えば対馬では赤レンガの構造物はほとんど見当たらなかったな。
お船江跡の奥のレンガ塀ぐらいか。
厳原のまちの中に武家屋敷の並ぶ通りはいくつかあって、いちばんメインは中村通り。
観光名所として石垣も若干修復されていると思われ、連続して揃った石垣景観が見られる。
それ以外にも数ヶ所「武家屋敷跡」との案内がされた通りがある。
門の中を覗いてみると、沖縄のひんぷんのような目隠しの石垣が見られた。
厳原のまちは広くて歩ききれなかったが、美しい石垣をこれでもかというぐらい見れて十分
目の保養ができた。
歩き疲れて夕食を食べようと思うが手頃な店が少なく、しかも完全予約制というところが多く
探すのに苦労した。。。
ある店に入り適当に頼んで新鮮な海の幸を堪能したのだが・・・25cmぐらいのアカムツの塩焼きが
実は4200円もするということが支払い後に分かり・・・ショック。確かにおいしかったけど、、、
大きさによって値段が違うと知っていたら別のものを頼んだのになぁ。ちょっと失敗(苦笑)。
続く。