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Channel: まちかど逍遥
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がんこ石橋苑

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お屋敷がんこはこれまでいくつか行ったことがあるが、去年石橋あたりをうろついていたときに、新しくできた
お店をちょっと覗いたことがあった。mayumamaさん曰く、素敵な洋室があって貸し切るには6人以上必要だとか。
建築講座の仲間を誘って、講座でいつもお世話になっている川島先生もご参加いただけることとなり、
総勢12人でのささやかな新年会となった。


見学メインなので早めの時間にお店に入り、わらわらと店内を見て回る(笑)。もちろん店の了承済み。
元は中井エンジニアリングの創始者中井梅太郎氏の邸宅で、先生によると、全体は和風ながら正統派とは言えず、
建築主の意向でいろんな要素をあれもこれも取り入れて大工に作らせた感じなのだそうだ。
しかし建築はそういうのこそ面白い。


2階の壁の塗り込め部分が変わっている。


二階には広い座敷や数人用のこじんまりした座敷、1階の奥には蔵を取り込んだ個室もあって、
いろんな用途に便利に使えそうだ。


しかしやっぱり特別感があるのは洋室。突き板張りの折上げ天井。先生曰く、この折上げ部分の曲線が
ちょっともったりしているという。


こうもり崩し(?)の窓のある建具と、欄間にはステンドグラス。


天井や窓が濃厚なデザインなのに対し、ステンドグラスは直線の格子からなりモダンなイメージ。
確かに若干ミスマッチに感じる。


反対側の壁には大理石のマントルピースが。こちらも直線的で簡略化されたデザイン。


お屋敷がんこは現在9店舗。いずれも賃貸してお店を営業されているそうだ。
仲居さんの説明によると、がんこの創業者である現会長が古いものを大切にしたいという思いを強く
持っておられ、取り壊される運命にあったこの建物をすんでのところで救ったのだとか。
それなら他にも取り壊されそうな建築をお店にしてほしい!と思うが、メンテナンスも必要で
店単体では採算が取れないらしい。当然か。。。

しかしそれでもまちなかの店と同じお手頃価格のメニューを提供されるというのが素晴らしい!
こういう華やかな建物でちょっと晴れやかな気分を庶民でも楽しむことができれば、古い建築への
理解も深まるというもの。
全く社会貢献のみと言っていいようなお屋敷がんこだが、もっと増えてほしいなぁ(経営を圧迫
しない範囲で・・・)

岸和田 五風荘

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