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Channel: まちかど逍遥
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函館駅と摩周丸

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いつもつい西へ向かいがちな私であるが、夏のベストシーズンに北海道ってどう!?と思い立ち
ジェットスターで行って来た。

北海道は、大昔の家族旅行やスノボーに行ったことを除くと、札幌へ数年前に出張で数回行ったときに少しと、
日本海はまなすに乗りに行ったときにもまちなかをちょろっと、うろついたぐらい。
一度乗ってみたかった北斗星も廃止されたし、はまなすももう今年度限りか・・・(涙)

南千歳駅で函館行きの特急を待っていると、おおっ、あれはブルートレインじゃないの!?
後で写真をアップにして見ると「北斗星」の文字が。あっ、臨時運行していた北斗星だったんだな!
8月で臨時運行便も含め完全に姿を消した今となっては、貴重な姿を目にすることができたのだ。あぁ。


ところで函館行きの特急北斗(北斗星ではない)であるが、交通費をケチって指定席を取らず自由席に乗ったら、
すでにギュウギュウ!うわぁ、失敗した。考えてみればほとんどのお客が札幌から乗るわなぁ。
しかも晴天の週末。南千歳駅からも大きな荷物を持った外国人観光客が多数乗り込んだ。
・・・しかし北海道は広すぎる。特急に乗っても南千歳から函館が3時間、札幌からだと3時間半かかるのだ。
途中で空くだろうとのんきに構えていたヨソモノにはいきなり厳しい現実が・・・座れたのは(確か)東室蘭。
実は室蘭に寄り道しようとか考えていたのだが、立ち続けて疲れたので一刻も早く目的地に着きたいと
飛ばしてしまった(苦笑)。

3時間かけてたどり着いた函館駅。以前はまなすで深夜に停車したな。ゆるやかなカーブの途中に駅がある。




コンコースのテラコッタの壁画が圧巻!北海道の歴史にまつわる事物が描かれた大作。




言わずと知れた青函連絡船の発着地だった函館は今も広々したヤードにたくさんの車両が停まっており
一大車両基地である。今日は室蘭を省略した分予定より早めに着いたので、とりあえず少し駅周辺を
歩いて鉄道風景を堪能しよう。


函館運転所のあたりの素敵な風景をよく見たいと1kmほど戻って歩き、陸橋から俯瞰。いい眺め♪



実は駅前でレンタサイクルを借りたいと思って聞いたら、一日1500円という。もう2時半、今から
借りるのはなぁ・・・ちょっと高すぎるんじゃないの~~。一日単位だなんて(苦)

戻ってきて今度は青函連絡船の乗り場だった方を見に行こう。
国鉄の路線の一部として青森と函館間の津軽海峡を往復した青函連絡船。
1988(昭和63)年3月の廃止の日まで走った最後の連絡船「摩周丸」が第二岸の場所に今も
保存され、青函連絡船記念館として見学できる。


頭端駅である函館駅前には有名な朝市が広がっているが、かつてはその横を岸壁まで線路が伸び、
列車を直接船に載せていたのだ。

その線路跡は今では駐車場となり高架道路に分断されていて寂しいことこの上ない。

手前に鉄道車両を積み込むための可動橋もあったらしいが、どういう構造だったのかちょっとよく
わからなかった。




ネット上でたくさん出回っている青函連絡船現役時代の函館駅の写真を見ていると、あぁ私も
そこに立ちたかった・・・という思いに駆られる。




青函連絡船の歴史についての展示はさすがに見ごたえがある。輝かしい時代、歴代の船の紹介、
そして1954(昭和29)年に起こった悲惨な洞爺丸事故の詳細。「洞爺丸台風」により
青函連絡船5隻が沈没して死者・行方不明者1155名という多数の犠牲者が出た大事故である。
函館港内外で被災したそれぞれの船の動きや状況が克明に解説されていて、じっくり読んでいると
心が締め付けられる。。。


事故後は沈んだ船を引き上げて修理したりよそから集めた船を改修して復旧、安全性や快適性を
高めた船が開発されたりしたが、モータリゼーションや航空機の台頭により青函連絡船は斜陽となり
いろんな集客策で人気を集めたものの青函トンネルの供用開始をもって廃止となる。

その後デッキに出て函館港を眺め、連絡船に思いを馳せる。。。

ちなみにこの摩周丸は事故当時浦賀のドックに入っていて難を逃れた。青函連絡船は他に
青森港に八甲田丸が保存されており、共に日本機械学会認定の「機械遺産」となっている。
青森に行ったとき、八甲田丸も見に行きたかったのだが、時間がなく諦めたのだったが
今度行ったら是非見てみよう。
※機械遺産は他に吉野山ケーブル筑後川昇開橋末広橋梁三池港の閘門・大金剛丸など。



駅近くの宿にチェックインしたあと、晩ごはんを探しがてらまちをうろつこう。

続く。





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