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Channel: まちかど逍遥
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料亭まつむらに行って来た。

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先日ある会の会場用にmayumamaさんとお店を探していたときに、発見した料亭まつむら。
その時は結局別の店にしたのだけれど、別の機会に行ってみたいなぁと話していたのだった。
mayumamaさんがひと足先に行ったとブログにアップされていて、そうだそうだ、と思い出して
私も早速行ってきた。

JR天王寺駅の北口を出て一本裏手に入ると闇市を思わせる古い商店街があるのだが、再開発で
一躍オシャレなまちの仲間入りをした天王寺の南側しか知らない人からすると、びっくり仰天
するような異質な空間である。ここは私も大学生の頃に初めて知ったのだが、菓子問屋など
商店が結構たくさん営業していた記憶がある。今は飲み屋ばかりが目に付く。
20年ほど前までは天王寺北口というと日が暮れるとほんとに妖しげな雰囲気だったが、
それもすっかり影をひそめた。

さてそんなことを思い出しながら、商店街の路地を抜けさらに奥へ入っていくと、突然長い塀を
めぐらしたお屋敷が現れた。うぉ~っ!!


落ち着いた瓦屋根、木々の緑、そしてその背景に屏風のように立ちはだかるマンション!!
mayumamaさんのブログでも見ていたけど、う~ん、これはちょっとなぁ。。。
マンションからはここが借景となって眺めはいいだろうけど。


うわぁ素敵。鳳明館朝陽館などの旅館を思わせるエントランスは石畳が敷かれ涼しげ。


玄関を入ると、網代天井、敷石、木材をふんだんに使ったインテリアが素敵~






一応朝から電話を入れておいたのだが、日曜にもかかわらずお客はそれほど多くなく、
広間の窓辺の池の鯉ビューのゆったりしたテーブルに案内された。
クーラーも程よく効いていて長居したくなるなぁ~
ひょうたん弁当は、三段の重箱にご飯とお吸い物がつきとてもお手頃。素麺も夏らしい。
mayumamaさんは「ボリュームが物足りない」と言っていたがちょうどいい量だった(笑)


ここは住家本家の大阪別邸として大正時代に建てられた数寄屋建築で日高胖設計、八木甚兵衛施工。
1959(昭和34)年に料亭として開業した。もう56年にもなる。
住友家と言えば、天王寺公園は住友家が茶臼山本邸の敷地を全部大阪市に寄付したことで作られた公園。
現在市立美術館が建っている場所が本邸跡地であり、慶沢園は小川治兵衛作庭による林泉回遊式庭園である。
料亭まつむらの庭も同じく小川治兵衛の作庭といい、奥行きの感じられる素晴らしいお庭だ。


松皮菱があしらわれた丸窓。住友家の家紋は・・・井桁じゃないの??




玄関脇の部屋は現在お会計の場所になっているが、元は応接間だろう。タイル張りの暖炉風ストーブ置き場が
あってちょっと洋風の演出。出窓には洒落た花かごデザインのすりガラスが。




1700円(税込)でお昼を食べて歴史ある建物でゆったり過ごせる料亭、いろんな場面で使えそうだなぁ。

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