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Channel: まちかど逍遥
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卯之町を歩く

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伊予大洲からの続き。

残念ながら今朝は肱川あらしは発生しなかったので、朝から卯之町へ移動。
この旅の間、ズボラしてついつい特急に乗ってしまう(汗)。


卯之町は宇和島藩の在郷町、旧宇和島街道の宿場町として栄えたところ。
駅から国道56号線を渡ると、レトロな旅館や食堂などがあったりして気分が盛り上がってくる。

「中心街」なんてそのまま過ぎる名の商店街(笑)。

この辺りからが古いまちなみのエリアだな。


メインストリートは中町と呼ばれる通りで、これが旧宇和島街道なのだろう。
近世から昭和初期までに建てられた商家や旅館、町家などがまとまって残る。


江戸時代から続く松屋旅館、ここに泊まろうかとも考えたのだが、先述の理由で大洲泊にしたので、
また次の機会に。ここでは20種類の漬物を味わえる漬物膳が名物らしいのだが、流動的な予定
だったため昼食の予約もできなかった。


その向かいにある造り酒屋、元見屋酒店。代表銘柄である日本酒「開明」の文字が染め抜かれた
暖簾が老舗の風格を醸す。結構人が出入りしていた。


えびす様が乗った、中村屋旅館さんの玄関。桜や松の形の下地窓がとってもかわいい!
営業されているのかどうかは・・・?


立派な店構えの宇和ヤマミ醤油の入口から中をのぞくと、高い天井、黄色の土壁が実にいい感じ。
「どうぞ見て行って下さいね」と穏やかなおかみさんが声をかけて下さったので、おじゃまして
甘酒を頂きながら、いろいろお話を伺う。


砂糖を入れておらず麹だけの甘みという甘酒がとてもおいしくて、さらに生うにを贅沢に使ったという
うに醤油も味見させてもらい、お土産に購入。


観光マップに載っていた、原料袋のリサイクルバッグに入れてとリクエストして、
四国の柄のバッグを選ぶ。こんなことでも何かうれしいって、女子だわ~~(笑)


伝建地区の中心である開明学校を見に行く。1882(明治15)年に建てられた擬洋風の
小学校の校舎は国内最古級といい、重要文化財。
基本は蔵のような土壁の建物だが、小さなアーチ窓が並ぶことでハイカラな空気を纏っている。

その隣には、開明学校以前の1869(明治2)年に町民の寄付によって作られた私塾、申義堂
がある。和風の平屋建てで時代劇に出てくるような寺子屋そのまま。

地理的には中央から遠く離れていても、教育熱心で西洋の文明をいち早く取り入れたいと願う人々の
熱意には頭が下がる思いだ。


お昼ごはんを食べに、マップに載っていた池田屋へ入るが、期待していた日替わりの三里膳は
時季柄クリスマスランチに変わっており、ちょっと残念。。。
しかも料理が出てくるまでかなり待たされて・・・電車の時間が迫って最後ちょっと焦る。。。

待っている間にお手洗いを借りると、店の裏へ通り抜けて裏庭に面した離れのようなところだった。
すると・・・池田屋ももともと造り酒屋だったようで、木造の倉庫とレンガ蔵があるじゃないの!
レンガ蔵では時々ライブか何かをやっているようだ。思わぬ風景を見れて何か得した気分!!



食べ終わって急いで駅へ戻る。

ところで、卯之町駅の待合スペースには囲炉裏のような火鉢があり、豆炭がくべられている。
豆炭のある駅なんて初めて見た!(笑)


続く。


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