台湾続き。
台東は以前南廻線で花蓮に行ったときに、列車の乗り換え待ちの間にちょろっと改札を出たので、
駅前の様子は知っていた。がらーんとだだっ広くて「まち」のイメージが全然なかったっけ。
現在の台東「新」駅ができる以前、もっと海寄りのまちなかに駅があった。
というか、駅が港近くに作られ、駅を中心にしてまちが栄えたのだろう。
現在台湾をぐるりと一周している台鉄の路線で一番最後に開通したのが険しい山越え区間である
南廻り線であり、それまで台東は東海岸沿いを走る台東線の終着駅だったのだ。
南廻り線の部分開通時に郊外に設置されていた卑南駅が「台東新駅」となり、全通と共に「旧」駅は廃止された。
南廻り線の普快列車の旅を終え到着した台東駅からタクシーで走ること約15分、
お店がひしめき活気溢れるまちなかの宿にチェックイン。タッチ&ゴーで外へ!
宿の自転車を借りてゆるゆると走り出すと、ビルが途切れ青々とした広場が現れた。ここが旧台東駅。
この「台東鉄道芸術村」はガイドブックにも載っているぐらいで、台東の数少ない観光スポットとなっている。
しかし、一般的にイメージする観光スポットという雰囲気ではない。
広々としたヤード跡は全く手つかずのように見え、レールがまだそのまま残っている。うわぁ・・・
あれは転車台だ。今でも回せそう。
あれは官舎なのだろうか。
カーブしながら奥へ続くレール。おや、これは三角線だ。
南廻り線が全通したのが1991年と言うと平成に入っているのだから意外な気がするが、
それでももう20年以上経つ。
ところがこの台東駅跡に佇むと、まるでそれが去年あたりのことのような感覚にとらわれる。
ホーム、広いヤード、機関庫、、、駅舎こそないものの、すべてが時を止めたようである。
保存されているわけじゃないが、打ち捨てられている、というのでもない。
なんだか、「待っている」と言う表現がしっくりくる。
郊外に去ってしまった駅が、いつの日かまた戻って来るんじゃないか、いつでも戻って来れるように
そのままさわらず置いている、という感じなのだ。
台湾では今年1月、2007年に廃止された深澳線という路線が復活した。イベント運行などでなく
交通機関として復活したのが画期的。日本でも昨年広島の可部線の廃線区間の一部復活について
JR西日本と広島市が合意し話題になった。敷地を売り払わず路盤を維持していればこういうことも
あり得るんだ、と希望の光が見えたものだ。台鉄はそれを日本より先に実現している。
台東旧駅もいつの日にか再び列車がホームに滑り込んでくるのを夢見て、今は静かに待っている。
すでに撤去されてしまった駅舎跡で、この時なにやら工事が行われていた。
もしかして駅舎を復元するんだろうか?また何か驚くようなことをやってくれるのだろう。
高雄港駅のようにどんどんよくなっていく、それは疑わない。今後もまた楽しみである。
ポツリポツリと地元の人が訪れては佇んだり、おしゃべりしたり、、、
旧台東駅は今も台東のまちのシンボルであり、台東市民の憩いの場なのである。
続く。
台東は以前南廻線で花蓮に行ったときに、列車の乗り換え待ちの間にちょろっと改札を出たので、
駅前の様子は知っていた。がらーんとだだっ広くて「まち」のイメージが全然なかったっけ。
現在の台東「新」駅ができる以前、もっと海寄りのまちなかに駅があった。
というか、駅が港近くに作られ、駅を中心にしてまちが栄えたのだろう。
現在台湾をぐるりと一周している台鉄の路線で一番最後に開通したのが険しい山越え区間である
南廻り線であり、それまで台東は東海岸沿いを走る台東線の終着駅だったのだ。
南廻り線の部分開通時に郊外に設置されていた卑南駅が「台東新駅」となり、全通と共に「旧」駅は廃止された。
南廻り線の普快列車の旅を終え到着した台東駅からタクシーで走ること約15分、
お店がひしめき活気溢れるまちなかの宿にチェックイン。タッチ&ゴーで外へ!
宿の自転車を借りてゆるゆると走り出すと、ビルが途切れ青々とした広場が現れた。ここが旧台東駅。
この「台東鉄道芸術村」はガイドブックにも載っているぐらいで、台東の数少ない観光スポットとなっている。
しかし、一般的にイメージする観光スポットという雰囲気ではない。
広々としたヤード跡は全く手つかずのように見え、レールがまだそのまま残っている。うわぁ・・・
あれは転車台だ。今でも回せそう。
あれは官舎なのだろうか。
カーブしながら奥へ続くレール。おや、これは三角線だ。
南廻り線が全通したのが1991年と言うと平成に入っているのだから意外な気がするが、
それでももう20年以上経つ。
ところがこの台東駅跡に佇むと、まるでそれが去年あたりのことのような感覚にとらわれる。
ホーム、広いヤード、機関庫、、、駅舎こそないものの、すべてが時を止めたようである。
保存されているわけじゃないが、打ち捨てられている、というのでもない。
なんだか、「待っている」と言う表現がしっくりくる。
郊外に去ってしまった駅が、いつの日かまた戻って来るんじゃないか、いつでも戻って来れるように
そのままさわらず置いている、という感じなのだ。
台湾では今年1月、2007年に廃止された深澳線という路線が復活した。イベント運行などでなく
交通機関として復活したのが画期的。日本でも昨年広島の可部線の廃線区間の一部復活について
JR西日本と広島市が合意し話題になった。敷地を売り払わず路盤を維持していればこういうことも
あり得るんだ、と希望の光が見えたものだ。台鉄はそれを日本より先に実現している。
台東旧駅もいつの日にか再び列車がホームに滑り込んでくるのを夢見て、今は静かに待っている。
すでに撤去されてしまった駅舎跡で、この時なにやら工事が行われていた。
もしかして駅舎を復元するんだろうか?また何か驚くようなことをやってくれるのだろう。
高雄港駅のようにどんどんよくなっていく、それは疑わない。今後もまた楽しみである。
ポツリポツリと地元の人が訪れては佇んだり、おしゃべりしたり、、、
旧台東駅は今も台東のまちのシンボルであり、台東市民の憩いの場なのである。
続く。