Quantcast
Channel: まちかど逍遥
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1991

中播磨の旅 〜坊勢島を堪能

$
0
0
中播磨の旅 続き。

家島の網手港を出た船は10分で坊勢島の奈座港に着いた。船着場の周辺は特に集落があるわけでも
土産物屋があるわけでもなく、駐輪場と簡素なプレハブの船事務所があるだけで静かなもの。


まずは昼食にしようと思っていたのだが、あまりの人気のなさに、ちゃんとごはんにありつけるだろうかと
心配になってきた。。。港の横の恵美酒神社もそこそこに、店を探しに行く。
いつも食べる時間も惜しんで歩き回ることもあるが、食べようと思っているのに店がない、となると
ますますおなかが空いてくるものなのである(苦笑)。

人がいたので聞いてみると、島の人ではないらしかったが、漁港の方にお寿司屋があったと思う、と
教えてくれたので、希望の灯を胸に先へ歩いて行くと、漁港に出た。
旗をつけた漁船がたくさん停まっている光景は壮観!


そして確かにお寿司屋があった。暖簾が出ている!!よかったぁ〜


この乱菊すしさんでは島の海産物を使った一品料理もいろいろあるみたいだったが、
店のご主人おすすめのちらし寿司を頼んで、ほっと一息。
そして出てきたのは・・・すごい、海の幸がてんこもり!!


新鮮な魚のお刺身、ホタテ、牡蠣、エビ、アナゴも入っている。この牡蠣のふっくら大きいこと!
これは海鮮丼でなくほんとにちらし寿司?お味噌汁もついて1200円というお手頃価格も感動的。
ご主人曰く、その時その時の旬の魚を乗せるのだが、3月初めの今は一番魚の種類が少ない端境期で、
私たちは「一番悪い時に来た」らしい(苦笑)。
しかも、「明日来れば(ひなまつりなので)1000円で食べれたのに」と。ざ〜んねん。


いろいろお話している中で、家島諸島のうちでも漁業がさかんなのは坊勢島であるということは、
家島から来てなんとなく感じていたが、「この島にはネコがいないでしょ」との言葉にハッとした。
そう言えば、海の匂い、潮の匂い、魚のにおいがほとんどしないのだ。家島もそうだったが、
港の近くにも坂道の路地にも、普通なら見かけそうなものなのに、全く猫を見かけなかった。

ご主人曰く、家島(諸島)で獲れた魚は陸上へ水揚げせず、海上で買い付けが行われ、直接姫路や
大阪などへ運ばれるのだとか。だから漁港も船が停泊しているだけのあっさりした風景だったんだ。
目からウロコが落ちた気がした。島の人と話してみないと分からない。いや〜〜面白いなぁ!

この店には姫路のビジネスマンが接待でお客を連れてくるという使い方もされるらしい。
確かに、船で30分で行けるのだから、ちょっといい店あるんですよというノリで夕方から連れて行って
獲れたての海鮮料理を振舞えば、その意外性も含めて接待効果は抜群だろう。私なら絶対落ちるな(爆)

ご主人はまた、お土産にできるスイーツがあればと考え、天草で作ったプリンを開発されたらしい。
プリンを食べるならコーヒーをサービスするよと言うので頼んだ。あっさりした甘さでヘルシー。

7月が一番いいらしい。鯖のしゃぶしゃぶやハモのコースなど、一度は食べてみたい!また行こう。
乱菊すしさんのHP→こちら

満足してお店を出て、島にいくつかある漁港のうち歩いていけそうな長井港へ行ってみることに。


坊崎を越えると長井港が見えてきた。こちらも漁船がたくさん。そして山の上まで広がる家並み。


さっきの話を聞いてから港を歩くと、確かに水揚げ施設はほとんど見られず、見かけるのは
小さなカレイの干物ぐらい。
それでも漁船の修理をするドックや給油施設などもあり、活き活きした港の風景は魅力的だ。


坂道の路地に入って行ってみよう。


あっという間にこんな高さ。


路地は上下左右、縦横無尽。くねくねとどこまでも続く。。。


奈座港の方へ出れるかな??人に聞いてみたら、少し行ったら下へ下る階段があるから、下りて
左の方へ行けば出られるよ、と。島の人はこの迷路のような路地の地図がちゃんと頭の中に
入っているんだな。すごい!




そろそろ船の時間だ。船着場へ戻ろう。


続く。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1991

Trending Articles