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Channel: まちかど逍遥
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近代建築の記憶展を見てきた

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大阪歴史博物館で明日まで開催中の「特集展示 近代建築の記憶」を見てきた。


かつて大阪のまちの顔として多くの人の目に馴染んでいた近代建築の数々、
ここ10年ほどの間にあれもこれも、次から次へと解体され、建て替え、あるいは
売却されてしまった。
大阪朝日ビル、ダイビル、阪急百貨店うめだ本店、近鉄百貨店阿倍野店、宇治電ビルディング・・・
それらの建築の一部分が、大阪歴史博物館に保存されている。残されているのは建物の
ごくごく一部分のパーツのみであり、もちろん建物全体の存続が最も望むべきことではあるが、
避けられない解体に際しカケラをもらって保存することはやはり意味がある。
その建物が実在していた動かぬ証拠として訴えかけてくるし、
写真や模型では分からないスケール感を感じられ、「本物」の迫力を味わえる。

サヨナラ見学会に参加した双葉温泉美章園温泉のカケラもあった。

タイルの展示もいろいろあった。北野高校の青い布目タイルは、光の当たり具合によって
変わる微妙な色合いを確認でき、大阪市交通局の波打つスクラッチタイルは、溝の深さや
ワラビの立ち具合を確認できた。趣味の陶芸タイル製作で試してみよう(笑)。

そして、カフェパウリスタのパネル展示があった。
ここは2011年に、月一回の洋風建築めぐり講座で見に行ったことがあるのだが、
去年解体されてしまったらしい!あの頃はまだ文化教室としてガンガン使われていて、
今から何か始まるらしくバタバタされていたところを、何とか隙を縫って
二階に上がらせてもらったのだった。






企画展よりももっと小規模なひと部屋だけの展示であったが、とても楽しめた。
この特集展示は明日まで。見に行く人は急いで〜!

特集展示 近代建築の記憶

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