Quantcast
Channel: まちかど逍遥
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1991

秩父鉄道 秩父駅の三角線

$
0
0
影森から秩父駅へやって来た。こちらも構内に多数の側線が広がり、古い貨車など留置されている。
白いバラストが目に付くのは石灰石のクズなのだろうか。


その名の通りこの秩父鉄道の最主要駅、秩父。もちろん単独駅としては最大の立派なビル駅舎は
スルーして(笑)、ごちゃごちゃしたヤードを見に行こう。何か気になる線もあるぞ。


反対側へ渡ってぐるっと道を回り込むと住宅街に入って・・・


左手を覗き込むと、ここがさっきの線の続きのようだ。あぁ、もう途切れていたのか。
そうするとここは踏切跡だな。ヤードの一部は月極駐車場になっている。




そして、その続きはというと・・・空き地のまま先へと続いている。どこへ行くんだろう??
近所の人がそこを普通に歩いているので、私も廃線跡の空き地を歩いてたどってみることに。


途中まであるいて振り返ると・・・!驚いた!!なんと、ふた手に分かれているではないか!!
・・・これはもしや・・・


とりあえず廃線跡を先へ進み、終点まで行ってみると、フェンスに囲われた広大な空き地が。
あぁここも、太平洋セメントの工場があったのか。


「犬の散歩をしているあなた、最低限のマナーを守ってください。・・・・今後も改められない場合、
犬の散歩を禁止いたします。」ごもっとも。


さて、来た道を戻りもう一方の廃線跡をたどってみよう。


はじめに見つけた廃線の踏切跡から20mぐらい?ここも踏切跡だ。
お気づきの通り、秩父鉄道の本線と2本の引込線で三角形ができあがっているのだ。


あぁこれが、三峰口駅の転車台の説明板に書かれていた「秩父駅にあった太平洋セメントへの
引込用の三角線
」だったんだな!熊谷方面から来た機関車はいったんセメント工場の手前まで
頭を突っ込み、スイッチバックしてもう一方の引込線から秩父駅構内へ出た、もしくはその逆で
お尻から入り頭から出ることで方向転換したのだ。


なんて美しいんだろう。ここに来てよかった。。。ひとり築堤の上に立ち、感慨にふける。


近くの家の玄関先で用事をしていたおっちゃん、「もうすぐSL通るよ。あっちで見る方がいいよ」と。
「はーい、ありがとう」(笑)


そして来ました、パレオエクスプレス。お客さんは大入りのようで、よかったよかった。
古い機関車を動態保存するのはいいこと。同じように古いディーゼル機関車や電気機関車も
大事にしてほしいなぁ。


秩父では2時間ぐらいゆっくりする予定であったが、実は途中でおなかが痛くなって喫茶店に入り
そのままお昼を食べたので、ここまでで1時間半ぐらい使ってしまった。まぁ、せこせこしなくても
いいやという気になっていたし、予定通り秩父のまちなかの近代建築も見ていくことにする。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1991

Trending Articles