花鳥苑に泊まってオーナーの鳥取さんご夫妻といろいろお話していると、やはり同じように古い古民家を活用されている事例には
常々関心を持たれているようで、私たちが行ってきた渡邊邸の話なども興味を持たれ、すぐに予約を入れて
後日見学に行かれたらしい。
そして同じ三豊市内の仁尾にある「松賀屋」が公開していると教えてもらったので、チェックアウト後に
行ってみることにした。
松賀屋は、塩田を開発・経営し仁尾町の発展に大きく貢献した、その名も塩田忠左衛門の屋敷。
現在は一般社団法人松賀屋が管理運営をされている。いつも開いているわけではないらしく、ラッキーだった。
蔵の窓の漆喰細工の持ち送り。ひさしも銅版葺きで高級仕様。
長屋門のような土間を抜けたところは土蔵と母屋に挟まれた坪庭のような空間でちょっとした前栽がある。
土蔵は外側は杉板張りだったが内側は七宝繋ぎのなまこ壁だ。外側より内側の方が華やかとは!
おや、「露結」・・・デジャブか??渡邊邸にもあったような。
露結形手水鉢という種類があるらしい。「露結」とは兎を意味するとか。
母屋の玄関の間越しに庭が見える。
床下の換気口が何とおしゃれなことか!
母屋は明治末から5年の年月をかけて建てられ、大正5年の竣工。建物内はヒノキ、屋久杉、栂、黒檀、
百日紅など、高級な材がふんだんに使われている。広い敷地内に建ついくつかの棟が廊下でつながっている。
玄関脇に土間がついていて、奥へ奥へと部屋が連なる面白い配置だ。
部屋の中ほどのところに洋風の階段があるのが唐突で驚く。
元々はこんなふうに開放されておらず建具に囲まれた小さな階段室のようなスペースだったのだろう。
とりあえず、まずは1階を見て回ろう。
透かし彫りの欄間に目がいく。富士山と松の木。松賀屋という屋号だけあって松をモチーフにしたデザインが多い。
照明器具も古いものが残っているのがいいね。
座敷の床の間と床脇。
書院の欄間がこんな面白い形の花灯窓だ。
天袋の襖絵。
立てかけられていた屏風は、現代のものかな?
奥へと伸びた長い廊下に面していくつかの部屋が並んでいる。
丸木の桁が太くて長い!
どん突きは美しいなまこ壁の土蔵。
玄関の間の右手には茶室がつながっている。茶室と言ってもわび茶の狭く暗い茶室ではなく、広々とした8畳間だ。
洗練された空間で目立った装飾はほとんどないが、天井は屋久杉の長い板が使われている。
母屋の横に広がる空き地の場所にもかつては建物があったそうで、今よりもさらに規模が大きかったわけだ。
そちらには役人など身分の高いお客の入口として使われた御成門があり、草むらとなっている空き地に
点在する灯篭などを見れば、そこにはさらに豪壮な建物が建ち庭園が造り込まれていたのではと想像する。
続く。
常々関心を持たれているようで、私たちが行ってきた渡邊邸の話なども興味を持たれ、すぐに予約を入れて
後日見学に行かれたらしい。
そして同じ三豊市内の仁尾にある「松賀屋」が公開していると教えてもらったので、チェックアウト後に
行ってみることにした。
松賀屋は、塩田を開発・経営し仁尾町の発展に大きく貢献した、その名も塩田忠左衛門の屋敷。
現在は一般社団法人松賀屋が管理運営をされている。いつも開いているわけではないらしく、ラッキーだった。
蔵の窓の漆喰細工の持ち送り。ひさしも銅版葺きで高級仕様。
長屋門のような土間を抜けたところは土蔵と母屋に挟まれた坪庭のような空間でちょっとした前栽がある。
土蔵は外側は杉板張りだったが内側は七宝繋ぎのなまこ壁だ。外側より内側の方が華やかとは!
おや、「露結」・・・デジャブか??渡邊邸にもあったような。
露結形手水鉢という種類があるらしい。「露結」とは兎を意味するとか。
母屋の玄関の間越しに庭が見える。
床下の換気口が何とおしゃれなことか!
母屋は明治末から5年の年月をかけて建てられ、大正5年の竣工。建物内はヒノキ、屋久杉、栂、黒檀、
百日紅など、高級な材がふんだんに使われている。広い敷地内に建ついくつかの棟が廊下でつながっている。
玄関脇に土間がついていて、奥へ奥へと部屋が連なる面白い配置だ。
部屋の中ほどのところに洋風の階段があるのが唐突で驚く。
元々はこんなふうに開放されておらず建具に囲まれた小さな階段室のようなスペースだったのだろう。
とりあえず、まずは1階を見て回ろう。
透かし彫りの欄間に目がいく。富士山と松の木。松賀屋という屋号だけあって松をモチーフにしたデザインが多い。
照明器具も古いものが残っているのがいいね。
座敷の床の間と床脇。
書院の欄間がこんな面白い形の花灯窓だ。
天袋の襖絵。
立てかけられていた屏風は、現代のものかな?
奥へと伸びた長い廊下に面していくつかの部屋が並んでいる。
丸木の桁が太くて長い!
どん突きは美しいなまこ壁の土蔵。
玄関の間の右手には茶室がつながっている。茶室と言ってもわび茶の狭く暗い茶室ではなく、広々とした8畳間だ。
洗練された空間で目立った装飾はほとんどないが、天井は屋久杉の長い板が使われている。
母屋の横に広がる空き地の場所にもかつては建物があったそうで、今よりもさらに規模が大きかったわけだ。
そちらには役人など身分の高いお客の入口として使われた御成門があり、草むらとなっている空き地に
点在する灯篭などを見れば、そこにはさらに豪壮な建物が建ち庭園が造り込まれていたのではと想像する。
続く。