池袋からの続き。
池袋第一生命ビルの角を入ったところにルボワ平喜はあった。マンションで1階に平喜屋という居酒屋が入っている。
ここが建物のオーナーのようだな。
梵寿鋼の建築で見たことがあるのは、東京に来てから仕事で行った西川口でたまたま出くわしたPozzo Biancaと、
もう15年ぐらい前に見たドラード早稲田のみ。当時の記事→こちら。超あっさり(笑)
ここもまた、足元から塔屋まで、ダイナミックなモルタル造形に包まれている。
そして自由奔放な鋳物のパーツ。このサインは内照になっているようなので夜は光るんだろうな。
個性爆発の装飾に述べる感想は「すごい」という言葉しか思いつかない・・・
エントランスはPozzo Biancaやこないだ渋谷でたまたま見つけたRomanee80ビルとも似て狭く閉鎖的。
魔女の館みたいなイメージの鋳物の扉がつき、ガラスモザイクタイルのカラフルな天井画がエレベーターホールまで続く。
宗教画っぽくも見え、いろいろ意味深そうな図柄だが、私には読み解けない・・・(苦笑)
床にもタイルが敷かれている。たまに見かける柄のデザインタイルだが、こんなふうに色違いを市松に貼ってあるのは
見かけない。ちょっとくどいけどリッチな雰囲気だな。
扉より中へ立ち入るのはやめておく。
ところで、ちらっと眼に入った近くのビル、壁に日があたって何だかざわざわした質感に見え気になったので
ルボワ平喜を撮り終わってから見に行ってみた。
間口の小さい4階建てのビル。光が強すぎて目の前まで来ても、このざわざわした壁が一体何なのかよく分からない。
プリントなのか、ガラスなのか、金属なのか・・・?
1階の壁には店の看板がベタっと貼られ自販機も置かれているが、入口脇の壁がわずかに見えていたので、
ぐぐ~~っと近寄ってみた。
すると・・・えっ、これは!?鋳物のパネルの中に、ステンドグラスに使われるガラスが埋め込まれている。
しかも鋳物の桟のデザインは皆違う。実際は数種類のパターンがあるのかもしれないが、ガラスの組み合わせも
またそれぞれなので、実際すべて違っていると言える。
ガラスのカットや埋め込みは手作業だな。ガラス部分が光を通すのかどうかは不明。
あぁ、これが4階までのファサードを覆いつくしているのだ!
そして、このビルの入口にも格子戸がついていて、直線による構成ながら一部に鏡がはまっていたりとデコラティブ。
さっきからうすうす感じていたのだけど、天井からぶら下がった鋳物のオブジェを見ると、やっぱり、この建物もまた
梵寿鋼じゃないの!?
と思ったら、壁に小さな紙が貼ってあって、「建築家、梵寿鋼デザインのビル ポケストップ」と書かれていた(笑)。
検索しても不動産情報は出て来ないが、多くの人がSNSに上げていて、それによると1990(平成2)年竣工と
比較的新しいビルのようだ。
ビルの形自体は普通だし目を引くような大きな装飾があるわけでもない。カラフルなガラスも離れて見ると色がまざって
グレーに見える。それでもなお、遠目にもどこか他とは違う雰囲気を醸し出しているのはやはり建物に込められたパワーだ。
あぁ見つけられてよかった。
尚、このビルは意外と奥行があり、裏側も細い道路に接していた。裏は装飾なし。表から見た印象よりも大きなビルだった。
寄り道ばかりでなかなか進まないが、雑司が谷旧宣教師館へ。
続く。
池袋第一生命ビルの角を入ったところにルボワ平喜はあった。マンションで1階に平喜屋という居酒屋が入っている。
ここが建物のオーナーのようだな。
梵寿鋼の建築で見たことがあるのは、東京に来てから仕事で行った西川口でたまたま出くわしたPozzo Biancaと、
もう15年ぐらい前に見たドラード早稲田のみ。当時の記事→こちら。超あっさり(笑)
ここもまた、足元から塔屋まで、ダイナミックなモルタル造形に包まれている。
そして自由奔放な鋳物のパーツ。このサインは内照になっているようなので夜は光るんだろうな。
個性爆発の装飾に述べる感想は「すごい」という言葉しか思いつかない・・・
エントランスはPozzo Biancaやこないだ渋谷でたまたま見つけたRomanee80ビルとも似て狭く閉鎖的。
魔女の館みたいなイメージの鋳物の扉がつき、ガラスモザイクタイルのカラフルな天井画がエレベーターホールまで続く。
宗教画っぽくも見え、いろいろ意味深そうな図柄だが、私には読み解けない・・・(苦笑)
床にもタイルが敷かれている。たまに見かける柄のデザインタイルだが、こんなふうに色違いを市松に貼ってあるのは
見かけない。ちょっとくどいけどリッチな雰囲気だな。
扉より中へ立ち入るのはやめておく。
ところで、ちらっと眼に入った近くのビル、壁に日があたって何だかざわざわした質感に見え気になったので
ルボワ平喜を撮り終わってから見に行ってみた。
間口の小さい4階建てのビル。光が強すぎて目の前まで来ても、このざわざわした壁が一体何なのかよく分からない。
プリントなのか、ガラスなのか、金属なのか・・・?
1階の壁には店の看板がベタっと貼られ自販機も置かれているが、入口脇の壁がわずかに見えていたので、
ぐぐ~~っと近寄ってみた。
すると・・・えっ、これは!?鋳物のパネルの中に、ステンドグラスに使われるガラスが埋め込まれている。
しかも鋳物の桟のデザインは皆違う。実際は数種類のパターンがあるのかもしれないが、ガラスの組み合わせも
またそれぞれなので、実際すべて違っていると言える。
ガラスのカットや埋め込みは手作業だな。ガラス部分が光を通すのかどうかは不明。
あぁ、これが4階までのファサードを覆いつくしているのだ!
そして、このビルの入口にも格子戸がついていて、直線による構成ながら一部に鏡がはまっていたりとデコラティブ。
さっきからうすうす感じていたのだけど、天井からぶら下がった鋳物のオブジェを見ると、やっぱり、この建物もまた
梵寿鋼じゃないの!?
と思ったら、壁に小さな紙が貼ってあって、「建築家、梵寿鋼デザインのビル ポケストップ」と書かれていた(笑)。
検索しても不動産情報は出て来ないが、多くの人がSNSに上げていて、それによると1990(平成2)年竣工と
比較的新しいビルのようだ。
ビルの形自体は普通だし目を引くような大きな装飾があるわけでもない。カラフルなガラスも離れて見ると色がまざって
グレーに見える。それでもなお、遠目にもどこか他とは違う雰囲気を醸し出しているのはやはり建物に込められたパワーだ。
あぁ見つけられてよかった。
尚、このビルは意外と奥行があり、裏側も細い道路に接していた。裏は装飾なし。表から見た印象よりも大きなビルだった。
寄り道ばかりでなかなか進まないが、雑司が谷旧宣教師館へ。
続く。