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Channel: まちかど逍遥
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祝!祝!祝!東京九州フェリーに乗る

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2021年7月1日に、東京九州フェリーが新しく就航した。横須賀と新門司を約21時間で結ぶ航路。

もう長らく、船の航路はなくなる一方で、歴史ある長距離航路もバッサバッサと廃止されてきた。
近年は震災などの自然災害で鉄道や道路の陸上交通が寸断されて海路の重要性が見直されたり、また船会社の
営業努力によってフェリー人気がどんどん高まってきていたときにあのコロナ禍、ステイホームでお客は消えた・・・
そんな中で首都圏と九州をつなぐ長距離航路、貨物だけでなく旅客も運ぶ大型フェリーの新規就航とは!!!
いやぁ~~もう、そのニュースが出たときからずっと楽しみにしてたんだよ!!しかし大阪からだとなかなか乗るのは難しい。
これに関してだけは今東京にいることに感謝(笑)


在宅での仕事がこの日に限ってずるずると長引きちょっとはらはらしたが、用意はばっちりしてあるし、
23:45発なので全然余裕。ちょっと早めだけどもう出かけるか。まるで遠足に出かける子供のようだ(爆)
フェリーターミナル最寄り駅の横須賀中央駅まで1時間ちょっと。駅から乗り場までは徒歩15分と公式サイトには
書かれていたが、暗い夜道だと怖いな・・・と思っていたが、まちが途切れたと思ったらもう港。実際は10分で着いた。
積み上げられたコンテナの向こうに、船の一部が見えてくる。うぉぅ~~!テンションが上がる!!


港に入り通路を歩いていくと船がすぐそこに。「それいゆ」の名前が見えている。きゃ~~、よいねよいね~~!
古い倉庫と新しいぴかぴかの船体のコントラストもいいじゃないの~~
メインは貨物なのでターミナルは広い広いトレーラーヤードの片隅にぽつんとあった。新築のターミナルは小さいが
光り輝いていて、その背後にはそれいゆの巨体がどーんと控えている。ん~~~すてきすてき!早めに来てよかった。
ゆっくり写真を撮って楽しんでから、中へ。


塗料のにおいがまだ抜けないぴかぴかのターミナル。造りは割と簡素だが、おしゃれな今どきの雰囲気で、
大きな窓から船が眺められるのがうれしいね!
ものめずらしげにうろうろ(笑)。小さな売店もあるが、船に乗ってからレストランで食べよう。


船は23:45出港。30分前になってようやく乗船開始。わくわく~~~


見覚えあるこのマーク、新日本海フェリーと同じSHKライングループなのだ。


新造船のそれいゆ、ホールは3層吹き抜けだが比較的カジュアルな内装で、木製の家具が多用され北欧っぽい雰囲気も。


大部屋はなく、いちばんエコノミーなクラスでもカーテン付きの2段ベッド。私が予約したツーリストSは
ドアのある個室で、乗船券のQRコードがカギになっている。


おぉ、結構広いな!ベッドと机と大型テレビだけでシンプル。余計なものはそぎ落としたという印象だ。
机が広いのがいい。




荷物を置いたら恒例の船内探索といこう。4階には受付と売店、ひとつ上の階にレストラン、最上階にはお風呂がある。
一般用の部屋数は結構少ないんだな。




もう深夜だが、レストランを覗いたら夜食メニューが食べられるというので入ることに。
昔ながらのセルフ食堂形式ではなく、居酒屋やファミレスのように席にあるタブレットで注文する。へぇ~。
係員が少なくて済むように工夫されているな。


軽めにうどんを注文してからふと時計を見ると・・・しまった!今23:40、あと5分で出港じゃないの~~~
デッキから離岸を見るのがいつもの楽しみなのに、5分でうどんを食べ終えられない~~~(汗)
まぁ仕方ない。あきらめるか。。。うどんはちゃんとおいしくて、冷えた体も温まった。

ドラなどは鳴らず、食べている間に静かに動き出した。あ、港内で転回するのか。これならまだ間に合いそうだ。
レストランの会計も無人の精算機で行うというのがさすが今どき。


航行中はデッキへのドアを閉めるらしいが今はまだいいですよと言っていただいたので、急いで外へ出る。
回ってる回ってる~。ゆっくり、ゆっくり。


横須賀港は竹芝や横浜港のようなキラキラの夜景とは違って、街灯と遠くのまちの灯りのみ。
思えば、横須賀発だけど東京九州フェリーという名なんだな(笑)
船首を外洋に向けたら、少しずつスピードを上げていく。出港後30分ぐらいたってようやく、本気を出してきた(笑)


さぁ無事出港も見届けたし、お風呂に入るか~~。
お風呂もピカピカ、そして露天風呂もある!寒くもなく、お湯に浸かっては風に当たり、また浸かり・・・極楽。
就航した初日とその後数日間は台風の荒天で船は大揺れ、雨で風景も楽しめず、、、という話を聞いていた。
この日も日本中雨予報だったので心配していたが、回復して本当にラッキーだった!私は近ごろ晴れ女なのだ(笑)



インサイドの部屋は朝になっても真っ暗なのでいつまでも寝てしまうのが困る(苦笑)。ここ数日夜更かししていたので
だらだら寝てしまった(汗)。朝風呂でまた露天風呂でゆらゆら漂い、売店でパンを買って食べ、プラネタリウムを
覗きに行く。ドーム天井に星空とクラゲが映し出され、ヨギボー(?)が並べられている。あぁリラックス~~


船内放送があり、姉妹船の「はまゆう」と行き違うというので、眺められる場所を探し回る。
デッキへは出れないし、ガラス窓は波しぶきが一面についているのでクリアに見えない。
レストランの奥のバーベキューエリアに出たら見れた!もう真横まで来ていたから急いでカメラを取り出すと・・・
冷房の効いたところから外に出たのでレンズが曇ってる~~(汗)

ファ~~ン、とお互いに汽笛を鳴らしてすれ違う。いやぁ~~いいねぇ!スピードが速いのであっという間に離れていった。

また船内をうろついていたら、おや、船首を望める展望ラウンジがあるじゃないの!


ここ最高じゃない!?誰もいないのは皆知らないからだろう。独り占めだ!




お昼になったのでまたレストランへ。ひとりでもバーベキューができるというので食べることに。
風よけのパネルがあって吹きさらしではないので風も直接当たらず、お天気も良く、快適なひとりバーベキュー(笑)
しかし、お肉と野菜のセットに白ご飯、コーラを頼んで1260円って、安すぎない!?こんなお手軽にできて、
おいしくて量もちょうどよくて満足満足!


映画が始まるというのでまた上映室へ。ゴーストバスターズは正直面白くなかったけど、ごろごろして居眠りタイム(笑)

気に入った露天風呂は朝昼晩と楽しんだ。


陸地が見えてきた。九州だな。16時頃になるとべたなぎになって、海面がキラキラ輝いて・・・めちゃくちゃきれい!
あぁほんと極楽「Cruising Resort」だよ!


新門司発の阪九フェリーとすれ違う。


それいゆの到着時間は21:00。ほぼ丸一日船上で過ごすのでヒマを持て余して寝てばかりになるかとも思ったけど、
何だかんだ楽しめて、船旅ももうあとわずか・・・灯りが近づくにつれだんだん寂しくなってくる。


新門司港に到着。展望ラウンジでデッキ上の作業を見物してから、着岸を見に行く。




新門司のターミナルも東京九州フェリーのために新しくできたもののようで、阪九フェリーや名門大洋フェリーの
乗り場とはずいぶん離れた場所のようだ。無料連絡バスは真っ暗な道を長らく走ってようやく見知った道に出た。


あぁ楽しかった!!
首都圏から九州まで移動しながらこれだけ楽しめて、個室で18000円。すごく値打ちがあるな!!
リラクゼーションを兼ねた九州への移動手段として、みんなにお勧めしたい(笑)。
これから貨物も人もじゃんじゃん運んで、長く存続してほしいなぁ!!


東京九州フェリーの公式サイト→こちら

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