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Channel: まちかど逍遥
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ヒビヤレコーズでお茶を。

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高知の続き。



安田町をあとにして宿へ向かう前に1件寄っておきたいところがあった。土佐山田のまちなかにあるカフェ、
ヒビヤレコーズ。ん、これか?住宅のような門。その名前からのイメージとは全然違うなぁ(笑)


建物の左手の方へ行くと開けていて建物全貌を眺めることができた。もともとはこちら側にも塀や前栽があって、
さっきの門が医院へのアプローチだったのだろうと想像する。


木造モルタル塗りの古い洋館。この建物は産婦人科の旧八井田医院で、1930(昭和5)年ごろに建てられたものとか。
昭和40年代に医院をやめられた後、一時期キリスト教会として使われていたらしい。


最初建物は閉まっていて照明も点いていなかったが、外観の写真を撮っている間に帰ってきた軽トラのお兄さんに、
入れますか?と聞いたら、どうぞ、と言って開けてくれた。よかった!


このお店は、ランチタイムは「cafe vert lime」、カフェタイムには「軒下屋台オトキチ」と名前を
変えて営業しているという変わったスタイル。営業日も不定らしいので、うまく入れてラッキーだったな!


うわぁ・・・素敵。高い天井、使い込まれた板張りの床。外観はちょっと薄汚れた感じだが(笑)内部の方は
リノベーションされて生き生きしている。




思いのほか奥行があり、廊下も広くゆったりした造り。やはり産婦人科だと手術や入院もあるし、地域の中でも
大きな医院だったのだろう。


待合室の雰囲気がそのまま感じられる。丸いストーブや卓上の扇風機がハマっているなぁ。


外国のバーのような雰囲気を醸し出しているハイチェアの並んだバーカウンターは、元々は受付か調剤室
だったのだろう。医院建築でこういうカウンターよくあるが、構造そのままでうまく転用しているな!


奥の部屋の窓辺の席で、ブラックベリージュースを頂く。




あぁ素敵な空間。


2階への階段は立入禁止。




地域の人々が代々子供の誕生というおめでたい場でお世話になって来た医院が、90年以上経った今も当時の姿そのままに
こんな雰囲気のいいカフェになって、誰もがそこで過ごせるというのはほんとに素晴らしい。
ここで生まれた人にとってはなおさら感慨深いだろう。


コロナ禍を乗り越えて長く続いてほしいなぁ。


続く。

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