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Channel: まちかど逍遥
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淡路島 岩屋の扇湯

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明石から船に乗って淡路島に渡ったのは、お風呂が目的。商店街の中に渋〜いお風呂屋があるのだ。

狭い岩屋の集落、それはすぐに見つかった。
扇湯。


うゎお〜、素敵!水色のペンキで塗られたモルタルのファサードには扇形の枠と「温泉」の文字が。
暖簾がかかっていないのはまだ開いてないのだろう。後でまた来よう。


扇湯の前の掲示板に貼ってあった、これ。
さっき石屋(いわや)神社の前にも同じものが張り出されていたのを見てこれは何ですかと尋ねたら、
その石屋神社で1月15日に行われる「粥占(かゆうら)祭」という神事があり、海のものと山のものの
その年の出来を占うのだそうだ。小さな割竹をお粥の中に入れて引き上げ、中の米粒を数えて
多ければ豊漁(豊作)、少なければ不漁(不作)となるのだとか。




レトロな岩屋商店街を端まで歩き、さらに先の長浜商店街へ(とは言っても商店はあまりない)。
もうひとつの丸吉湯というお風呂屋を見に行ったのだ。
若干期待していたが、すっかりきれいに建て替えられたお風呂屋だった。

そのはす向かいに古い納屋のような倉庫があり、入口から何気なく中を覗くと・・・

あっ!!
薪にする木片と共に、こんなモノが。。。これも燃やすのか?(涙)

ついこないだまでは古いお風呂だったのだろう。あぁ惜しい。。。

行く手の前方に見えてきた灰色の巨大な壁。何だ??ビル!?
おお、明石海峡大橋のアンカレッジか。デカイ!
アンカレッジ(アンカレイジ)とは吊り橋のケーブルを引っ張り固定するため橋の両端に設置される
巨大なコンクリートブロックのこと。

先日アンカレッジの中に密室があって人が順番に死んでいく・・・というミステリーを読んだが、
なるほど、こんな大きなコンクリート塊ならそんな設定もありかな。

橋のたもとの「アンカレッジパーク」にはさすがにドライブやツーリングの客がそこそこ来ている。
これまで岩屋のまちなかでは観光客は皆無だったが(苦笑)。
スズキ丼を食べて引き返す。

岩屋商店街は船を降りた港の前から始まっていたが、終わりの場所もまた港である。
たこフェリーが発着していた港・・・


バスが何台も停められる広い駐車場は閉め切られ、埠頭も柵で囲われていた。



大橋ができるまでは淡路島観光の玄関口として大いに賑わっていたのだろう・・・そう思うと
何とももの悲しい気分になる。。。橋ができた恩恵を、このまちは受けているだろうか。

岩屋商店街に戻ると、おばちゃんが道端で魚をさばいていた。聞くと昼網で上がった魚を港で買って
くるのそうだ。ポツリ、ポツリ、とそんなおばちゃんが道端に何人かいる。

近所のおばちゃんが「分けて」と自転車を停め、大きなアナゴ「でんすけ」を買って行った。
島の日常風景。

扇湯はまだ開かない。3時からだという。まだずいぶんある。う〜んどこで時間をつぶそうか。
港近くの城山に上ろうと思うが上り口がない。文字通り岩屋城の跡らしいが、小高い丘の上は
特に何もなくただの藪なのだそうだ。う〜ん。
今度は鳥ノ山展望台へ、ヒイヒイ言いながら上ったら、木が伸びてほとんど海が見えないじゃないか〜

狭く坂道の多い岩屋の町をさんざんうろついて、ようやく3時。やったぁ、暖簾が出ている。




中へ入ると・・・おお〜古い!石油ストーブの匂いがなつかしい。


浴室も古い。ただ、珍しい洋ナシ型?しずく型?の浴槽は新しいタイルに貼りかえられていた。
シャワーはなくても、冷え切った体にはあったかいお湯は極楽・・・

4時の便ぎりぎりまでゆっくりして、再び船上の人となる。
帰りは2階のデッキで寒風に吹かれ、旅気分〜〜

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