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Channel: まちかど逍遥
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勝海舟記念館(旧清明文庫)

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東京工業大学で建物を鑑賞したあとは、洗足池のほとりに建つ勝海舟記念館へ。ここは旧清明文庫 鳳凰閣の建物で
洗足池にゆかりの深い勝海舟の足跡を詳しく紹介してある。4本の付け柱が天を突く。


外観の写真を撮っている間に、数人のお客が入っていった。この手のテーマ特化型の小さなミュージアムはだいたい、
充実した展示内容の割にお客がほとんどおらず経営を心配するのが常なのだが(苦笑)、結構人気のある施設なのだな。
ま、私は特に勝海舟が好きなわけでもないし、内部は展示スペースとして改修済みだろうから、外観だけでいいか、
と思いながら窓からちょろっと中を覗いてみると、、、おぉ、いい感じに残っているじゃないの。入ろ!


建物正面の入口は閉ざされており、入場は脇のガラス張りの部分から。300円払い、係の人に写真撮影可能か
尋ねると、資料はダメだが建物はよいとのこと。やった!

洗足池は勝海舟の別荘「洗足軒」があった場所で、夫妻の墓所なども残る。
清明文庫は、これらの遺跡の保存や海舟に関する資料の収集、公開等を目的として、1933(昭和8)年に開館。


エントランスホールは増築部分で室内に外壁が現れている。人造石洗い出し仕上げとリシン掻き落とし仕上げの外壁は
上から塗装されていたが、塗装を丁寧にはがして復旧したのだという。


展示室はそれほど広くないが、意外にもお客が10人以上いて皆熱心に展示を見ている。
展示は後回しにして私は先に階段ホールへ。


あっ、ここが元のエントランスホールだな。床は無釉モザイクタイルが絨毯のように貼り詰められている。
四角のタイルで卍繋ぎの縁取り。中央は小さな六角形タイルで、白地に青の花模様が爽やか!
白も均質な色でないのがいいねぇ~~




周りの壁は肩ぐらいの高さまで緑っぽい色の布目タイルが貼られており、説明書きには「泰山風タイル」とある。


しかし、フラットなタイプで、泰山ぽくは見えないな。1枚1枚押し付けて作ったような味わいがある。


階段の親柱や手すり、ドアなどの木部も素敵だ。こういうところをちゃんと残してくれているのはうれしい。




2階へ上ると講堂のような大きな部屋があり、舞台の中央に設置されたモニターで流れる映像を、これまた
10人ぐらいのお客が見ている。部屋の写真を撮りたいがモニターの映像は撮影NGということなので、
映像プログラムが終わるのを待っていたが、結構長い。誰一人途中で立ち上がりもせず見入っているのには、
東京の文化度の高さを感じた。。。


そしてお客が一斉に立ち上がったのを見計らってささっと撮る。


幾何学模様の額縁。


今もこんなに市民に親しまれている施設として使われ、建物もよろこんでいることだろうな!


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